ひと昔前に『にがりダイエット』が流行ったのをご存知ですか？大流行したものの、すぐに聞かなくなりました（汗）
そんな”にがり”ですが、最近また見直されてきています。今度はダイエットではありませんよ（笑）
ここでは、「にがり」の成分や効果についてまとめてみました。
意外な効果に驚きますよ♪
にがりの成分ってなに？
まず、『にがり』とは何か？それは、海水から塩を作るときに出る残留物です。
食品衛生法では、『粗製海水マグネシウム』という名称で既存添加物名簿に記載されています。
にがりを漢字で書くと「苦汁」と表記されるように、味は苦いです。
成分としては、
- 塩化マグネシウム
- 塩化カルシウム
- ミネラル（カリウム、鉄、亜鉛など）
を含みます。
驚くべき「にがり」の効果とは！
にがりは大豆の甘味などを引き出す効果もあり、豆乳から豆腐を作る際に凝固剤として使用されています。
近年の研究により、今まで知られていなかった『にがり』の効果がどんどん明らかになっています。
特に、『にがり』に含まれる塩化マグネシウムが注目されているようです。
ではその効果とは？
美肌効果
マグネシウムが皮膚の保湿成分セラミドの合成を高め、皮膚のシミやシワの原因となる活性酸素が作られるのを防ぎます。
セラミドは肌の水分を保つ働きと、角質細胞をつなぐ働きがあることから、美肌効果に期待できるわけです。
使い方としては、お風呂に数滴垂らしたり、化粧水に1滴混ぜてみたり♪（後述しています）
骨粗しょう症予防
歯や骨を形成するカルシウムが、尿中へ排泄されるのを抑えます。
ホルモンバランスを整える
マグネシウムが不足すると血液が凝固しやすくなり、血行が悪くなります。
血行不良になりますと、子宮や卵巣・精巣・睾丸などの機能低下の原因となってしまうため、ホルモンバランスが崩れてしまいます。
ホルモンバランスを整えるために、血行を整える！そのためにはマグネシウムが必要というワケです。
マグネシウム、カルシウム、ミネラルまで含んだ『にがり』は素晴らしいでしょ♪
では、さっそく『にがり』を使ってみましょう。
にがりの使い方いろいろ
ご飯を美味しく
米を炊く時に「にがり」を数滴いれるだけで、新米のようなふっくらと艶のあるご飯になります。
お米の甘味が引き立ちますよ♪
お肌のために
『にがり洗顔』で毛穴に詰まった老廃物を取り除くことができます。
顔に洗顔石鹸をまんべんなく広げ、手の平に残っている洗顔石鹸ににがりを小さじ1/16（2～3滴）を混ぜ、顔をゆっくり優しくマッサージします。
『にがり化粧水』でお肌のケア。
作り方は、精製水（薬局で売っています）100mlに対し、にがり1ml（100倍希釈）を加えて混ぜるだけ！
100均などでも売っているスプレーボトルで混ぜると良いですね。顔や体にシュッシュッと一吹き♪
『にがり風呂（マグネシウム風呂）』で全身保湿。
浴槽に湯を張り、『にがり』を入れてください。（湯180リットルに対し「にがり」180cc）
1000倍前後の希釈です。
効能は、あせも・アトピー・切り傷などの皮膚疾患・肩こりなどです。
美髪・白髪対策にも
にがり化粧水と同じく、100倍に薄めた「にがり水」で頭皮をマッサージすることで、美髪効果や、さらには白髪や薄毛にも効果があるとか！
やらなきゃ損かも！
畑のために
『にがり』に含まれるマグネシウムやミネラルを散布することで、土壌が肥えてきます。
肥えた土から育った野菜は、とても栄養価が高くなるのです。
痩せた土壌にぜひ！
（にがりを1000～2000倍に希釈して使用する）
注意
お体に持病のある方などは、医師の指導のもと『にがり』を摂取するようにしてください。
過剰摂取による健康被害の事例も報告されています。
また、年齢により摂取量の目安も異なっています。
十分に注意をしてください。
残り物には福がある♪
『にがり』に含まれる栄養ってスゴイでしょ！
ですが、気を付けないといけないのは、万人に良いというわけではない点。
例えば、腎臓に疾患のある人は『にがり』の摂取には注意が必要です。
腎臓に負担をかけてしまうので。
何事も過度にならないように、上手に利用することが大切です。
それを踏まえた上で、【塩を作る時に出る残り物だけど優れモノ】の”にがり”の恩恵を受けましょうね(*^^)v
