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節分の恵方巻きはいつから始まった?方角は誰が決める?食べ方のルールは?

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今日は節分ですよ~♪と言われると、なんの疑いもなく「恵方巻」と「福豆」を買っている私。

それくらい、節分の時期になると当たり前にあちこちで目に付く恵方巻きですが、本当のところどんな意味や由来があって始まったものなのか。

いつから世間一般で食べられるようになったのか。

突然すごく気になり始めたので、徹底的に調べてみました。

そしたら…古くからの行事が、姿形を変えて現代に引き継がれている、ちょっとおもしろい風習だったということが判明★

ここでは、節分の恵方巻きはいつからどのような意味や由来で始まったものなのか、また毎年の恵方(方角)の決め方や、恵方巻を食べる時のルールまで、ガッツリとご紹介していきます。

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恵方巻きはいつから始まった?意味や由来は?

恵方巻の語源とは

節分に太巻き寿司を、その年の恵方と呼ばれる方向を向いて食べると縁起が良いと言われる風習で、

  • 丸かぶり寿司
  • 恵方寿司
  • 吉方巻き
  • 幸運巻き寿司

など、多くの名前で呼ばれていました。

江戸時代末期に、大阪の船場で商売繁盛の祈願のために始まった風習ですが、正確な起源は定かではありません。

 

このあとしばらくの間、この風習は無くなっていたのですが、1940年代後半に、大阪協同組合が「太巻き寿司」の販売を始めました。

その理由がちょっと笑えるのですが…

「土用の丑の日」のうなぎの対抗手段として、販売促進のために行ったそうです(笑)

この頃から、【恵方に向かって巻き寿司を食べる事で幸運を呼び込む】として取り扱った事で、関西地方の一般的な風習となります。

 

1970年代後半に、今度は海苔問屋協同組合がイベント「巻き寿司の丸かぶり早食い競争」を開催。

そのイベントが広く取り上げられたため、1990年代前半に一部のスーパーでも取り扱うようになり、90年代後半には一部のコンビニで販売が開始。

さらには、2003~2004年に多くのコンビニで取り扱うようになったため、それが大きな宣伝効果に繋がって、全国の風習として広まったのです。

関西人の私には、昔から馴染みがあったのですが、全国的になったのは、意外と最近のことだったのですね。

恵方巻きという名前

「恵方巻き」という名前をつけたのは、なんと「1989年のセブンイレブン」が最初!

当初はいくつもの名前で呼ばれ、現在では「恵方巻き」と定着しているのはセブンイレブンのおかげ?!

昔々のお偉いさんが決定したワケではなく、セブンイレブン?!

驚きです(笑)。

 

 

さらに驚きの事実?!

そもそもなぜ、太巻き寿司を食べると縁起が良い!ということになったのか。

それには驚愕の理由が隠されていました。

 

当時、大阪の花魁(おいらん)遊びで、太巻き寿司を丸かじりする!という「芸者さんの節分縁起担ぎ」として行っていた、という説もあるのです。

芸者さんが旦那さんのモノに見立てて太巻きを食べる事で、商売繁盛や安泰に過ごせるように祈っていたのです。

また花魁さんが食べる姿を見てお客さん達が楽しむ遊びにもなっていたため、実際のところは商売繁盛以外の福の神は期待できないのかもしれません。

 

ただ商品として売り出すためには、この理由では当然一般受けしませんよね。

なので、恵方巻と呼ばれる頃には「福を呼び込む」という情報をしっかり押し出していたため、「実は古くは花魁遊びだった」という事を知らない人が多いのです。

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恵方巻を食べる方角(恵方)は誰がどうやって決めるの?

恵方と呼ばれる方角は、「陰陽道」でその年の干支にちなんで決められ、最良とされる方角の事で、その先に【歳徳神(としとくじん)がいる】とされているのです。

その方角については簡単なルールがあって、西暦の下桁で決まります。

  • 1と6と3と8…南南東(丙)ひのえ⇒巳と丑の間
  • 2と7…北北西(壬)みずのえ⇒玄と子の間
  • 4と9…東北東(甲)きのえ⇒寅と卯の間
  • 5と0…西南西(庚)かのえ⇒申と酉の間

そもそも歳徳神が居るとされている方角は十干(じっかん)と呼ばれていて、「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」という呼び方でそれぞれに方角が決まっています。

※上記は恵方巻を食べる方角として決まっている方角を抜粋しました。

 

暦の上で一番良いとされる方角によって決まるので、「今年は○○の人が決めました」などという決め方はありません。

いや~てっきり、どこぞのお偉い占い師さんのような人(今、私の頭の中には”細○数子さん”が浮かんでおります)が、「今年はこの方角が良いであろう!」とか気まぐれで決めているのかと…。

お恥ずかしい限り(;’∀’)。

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恵方巻の食べ方ルール!丸かじり&しゃべってはいけない理由は?

そもそもなぜ丸かじりしなきゃいけないの?

上品に切って食べたらダメなわけ?

食べ終わるまで喋らない!なんて私には拷問なんですけど。

と、私と同じく苦痛に感じる人、いませんか?

そんな拷問には、こんな理由がありました。

一本丸ごと食べる理由

これには、「縁を切らない」「商売繁盛の運を一気に取り込む」という意味が込められています。

福を巻き込むという願いを込めて、七福神にちなんで、「かんぴょう」「きゅり」「伊達巻」「うなぎ」などの七種類の具材が巻かれていますが、特定の具材が決まっているわけではありません。

最近では、「海鮮巻き」や「肉巻き」など、様々な具材が巻かれるようになっていますよね。

食べ終わるまで話さない理由

心の中で願い事を唱えながら一心不乱に食べきる事が習わしと言われています。

途中で止めると運を逃すと言われているからです。

無言で行う事が神事に当たる、という説もあります。

さらには、

  • 目を閉じて食べる→願い事を心に浮かべる
  • 笑いながら食べる→邪魔な金気を笑いの火気で滅ぼす
  • かぶりつく姿が怖い→その恐ろしい顔を見て家の中にいる鬼や邪気が逃げ出す。必死に食らうように見えるので鬼を寄せ付けない。

など、様々な食べ方が増えています。

また、本来の花魁遊びを好まない人たちは、「切って食べる」「行儀よく食す」などでもいいとされています。

(な~んや、いいんかいっ!!)

 

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最後に|恵方巻、今年も食べますか?

一つの遊びやイベントが、今では日本の伝統のような行事になっているなんて…

恵方巻を日本中に広めた人たちの凄さ(執念)を感じてしまいますね。

逆に言うと、まんまと策略にハマっている自分がちょっと悔しかったりもしますが。

この「恵方巻」の意味や由来を知れば知るほど、恵方巻って本当に必要?

豆まきだけで良くない?

と思ってしまう私ですが、風習・習慣というのは恐ろしいもので、きっと今年も迷うことなく、節分には恵方巻きを手にしていることでしょう(苦笑)。

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