お風呂やトイレなど、換気扇は24時間つけっぱなしが望ましい…と聞きます。
カビ対策のためにもつけっぱなしにしておきたい気持ちはあるものの、それって大丈夫なのでしょうか?
故障しない?火災にならない?電気代は?など、気になることがたくさんですよね。
また、外出時や旅行に行く時などもつけっぱなしでOK?
ここでは、24時間換気扇をつけっぱなしにしても良いのかどうか、外出時や旅行時はどうすべきか。
また、換気扇をつけっぱなしにするメリット・デメリットなど、気になるところに重点を当ててまとめてみました。
今まさに迷っている人も、知識として気になった人も要チェックです!
換気扇のつけっぱなしで外出は火災や故障の原因になる?
まず最初に気になるのが、つけっぱなしで外出した場合、火災や故障の原因にならないかということですよね。
結論として簡単に言うと…「ほぼない」ということなるのですが、これにはさまざまな要素が関連するので、ひとつずつ解説していきます。
安全なものであるかどうか
まずひとつめ、その換気扇が安全であるかどうかが重要になってきます。
例えばですが、何か不安な要素がある場合にはつけっぱなしにすべきではないと考えられます。
最近ガタガタすごい音がするとか、今までにない振動を感じるなどの場合は避けた方が良さそうです。
家庭用であるかどうか
一般的な家庭についている浴室や台所の換気扇などは、一定の電力がかかると停止したり、ホコリが溜まると掃除するよう通知が出たり、安全面においての工夫がなされています。
そのためつけっぱなしにしても火災が起きたり故障したりする可能性は極めて低いのですが、店舗兼自宅の場合などで、業務用の大きな換気扇を取り入れている場合には注意が必要です。
業務用の換気扇でももちとん安全面で工夫されてはいますが、扱う電力や危険度で言うと家庭用と比べ劣ってしまいます。
通常運転しているかどうか
例えばですが、普段からつけっぱなしで出かけていたり、24時間動かし続けていて問題のない換気扇が、家を空けたから急に壊れるというのは考え辛いですよね。
まして生活していれば、異常があるかどうか・発火や故障の危険性があるかというのもなんとなく把握できるものです。
上でもお話ししましたが、例えば近頃変な音がしている・異臭がするなどの要因があるのであれば、そもそも普段からできるだけ稼動させるべきではないということになります。
特に家電製品は使わないと悪くなる(久しぶりに動かしたときに壊れる)ことが7~8割の原因になるので、普段から使っていないのであれば旅行中に動かすのは不安です。
耐久年数があるかどうか
換気扇に限らず、物には耐久年数というものが定められていますよね。
換気扇は、今現在の技術ではつけっぱなしでも平均して約10年とされていますので、設置してから10年以上経過している場合にはメンテナンスしておくと安心です。
換気扇のつけっぱなし!電気代はどれくらい?
次に気になるのがやっぱりお金・・・電気代の面ですよね。
どこの換気扇なのかにもよりますが、おおよそ1か月数百円が範囲なので、節約するという意識はそうも必要ないのかもしれません。
分かりやすいもので言うと、パソコンは24時間通常の状態で作動させていれば特に操作していなくても一ヶ月で約1,000円かかります。
対して、家の中で最も電力を消費する台所の換気扇は、つけっぱなしにしても1カ月で約500円くらいなので、パソコンのおおよそ半分の電力で済むというわけなんですね。
最も電力の低いトイレの換気扇にいたっては、1ヶ月でも150円くらいなので、よりこまめに消す意味がないかも…という感じです。
ちなみに我が家はトイレの換気扇は年中無休で24時間稼働中です。(トイレの換気扇、いつもありがとう<(_ _)>)
エアコン作動中は・・・?
電気代と聞いて気になるのが、エアコンを作動させながら換気扇をかける場合ですが、これはちょっと注意が必要です。
もしエアコンで冷やしている範囲内にエアコンと換気扇があると、換気扇の強さに気を配らなくてはなりません。
とくに強いモードで換気扇を回してしまうと、エアコンで冷やした室内の空気が出て行ってしまうので、エアコンを回している間は必要以外に強いモードは使わないのが良いです。
消したら0円じゃないの?
もちろん換気扇も使わなければ0円ですが、一切使わないことなんてそんなにないですよね。
また換気扇をつけたり消したり繰り返すよりは、つけっぱなしにしておいたほうが消費電力が少ないというのも理由として挙げられます。(何でもそうですが立ち上げはエネルギーを消費しやすいですよね。)
ですので、消しっぱなしで使わなければ確かに0円なのですが、1カ月で数百円の節約をするために換気扇を消しっぱなしにするのは考え辛いかな…と個人的には感じています。
換気扇のつけっぱなし!メリット&デメリットまとめ
最後に、結果として換気扇をこまめに消すべきなのか?つけっぱなしにしておくべきなのか?というところにおいて、換気扇のつけっぱなしにおけるメリットとデメリットを紹介しておきますね。
換気扇をつけっぱなしにするメリット
臭いがこもらない
換気扇をつけっぱなしにする最大のメリットは、嫌な臭いがこもらず、快適に保てるというところではないでしょうか。
人が生活する中で良くない臭いというのは意外に多いものです。
さらには、臭いと臭いが互いに干渉して悪臭を放つ場合も。
そんな中、換気扇をつけっぱなしにしておくだけで嫌な臭いを除去できるとあれば、消す理由が見当たらないですよね。
カビが生えにくい
特にお風呂場はイメージしやすいかと思いますが、換気して湿気を減らすことでカビが生えづらくなります。
台所やトイレも使い続ければカビが生えることもありますから、できるだけ換気扇をつけっぱなしにしておいた方がお手入れの手間も減りますよね。
空気が綺麗になりやすい
換気するためのものですから、家の中の空気清浄にも微力ながら関わっています。
空気清浄機にはかないませんが、場所を取らないうえに空間の酸素も常に補給されるとなれば、いかに必要かが分かりますね。
家が綺麗なまま使える
臭いや煙などが室内に充満したままになっていると、それが壁紙や家具などについて寿命を縮めてしまいます。
そのため、換気扇をつけっぱなしにしておけば常時臭いや煙を家の外に出してくれているわけなので、少しでも付着するのを防げるというわけなんですね。
結露が起こりにくい
冬場になると良く窓に結露ができたりしませんか?
これも換気扇で空気を循環させておくことでできにくくなります。ちょっと意外じゃないですか?
結露はすなわち水ですから、フローリングや窓枠にも良い影響はありません。
せっかくなら防止しておいたほうがお得ですよ♪
シックハウス症候群の予防
シックハウス症候群とは、家や家具などの化学物質を吸引して、頭痛やめまいなどのさまざまな不調をきたす病気です。
一時期アスベストなどが話題になりましたよね。
それを予防するために「24時間換気システム」が取り入れられていますが、換気扇によってその効果を高めることができます。
虫の侵入を防ぐ
換気扇が回っていれば、外部からの虫や鳥などの侵入を防ぐことができます。
メリットととらえるかは人それぞれですが、入ってきてうれしい人のほうが少ないことを見込んでメリットとして紹介しますね(笑)
換気扇をつけっぱなしにするデメリット
手入れが必要
換気扇には耐久年数があることは説明しましたが、そもそも不調の場合にはメンテナンスする必要があります。
掃除などもしなければなりませんから、ある意味デメリットとして数えられますね。
ですが、こまめに消す…ということをしていても使用している以上は手入れは必要なので、手入れの回数が少し増える程度と考えて良いのかもしれません。
空調に影響する
夏はエアコンとの併用に気をつければ良いものの、冬は空気が入りやすいので、換気扇の近くが外気でヒヤーっとすることもあります。
せっかくクーラーで冷やした部屋・暖房で温めた部屋が、換気扇によって少し邪魔されることはあるかもしれませんね。
花粉・黄砂が入る場合がある
外と空気を共有するため、微量ながらも花粉や黄砂が侵入する可能性もあります。
換気扇つけっぱなしでも大丈夫?まとめ
換気扇に特に問題がなければ、つけっぱなしにしておくのが正解なのかと感じます。
また引っかかりやすい点として「24時間換気システム」のついた家がありますが、これは途中でも触れたように換気扇とは別物です。
個人的な意見としては、普段やちょっとした外出の際にはつけっぱなしで、長期間の旅行などの際には消すというのが、私なりの結論です。(ご参考までに)
電気代・メリット・デメリット・安全性を考えたうえで、自分にとってどちらがメリットが大きいのか…の判断になりそうですね。