頭がクラクラ…ひどい時は頭痛や吐き気もして歩くのも困難になる貧血。
日常生活にも支障の出る辛い症状ですよね。
貧血はいつ何時起こるかわからないですから、その対処法を覚えておいた方が安心です。
ここでは、貧血時の対処法ととっさの際の応急処置方法、また、貧血に効く即効性のある食べ物・飲み物、日常生活での注意点等を解説していきます。
貧血時の対処法!とっさの際の応急処置法
頻繁に貧血症状が起き、歩けずに倒れこむほどの症状が続く場合は受診した上で、めまい止め・鉄剤などの薬を処方してもらうなど、適正な処置を受けるべきです。
自分で医療機関に行けない状態の場合は、救急車を呼ぶ必要もあります。
ここでの応急処置方法はあくまでもそこまで最悪の状態ではないけれど…という状況の応急処置であることをまず認識しておいてくださいね。
まず貧血症状になったら、コレを実践してください!
安静・ゆるめる・温める
どうしても休みようがない時はすぐには出来ないこともあるかもしれませんが、【安静にすること】これが最大の応急処置です。
貧血の原因は体内の酸素不足にあります。
服やベルトなど、身体を圧迫しているものがあれば全てゆるめてください。
身体を冷やすと血流が悪くなりますから、毛布や上着などで身体を温めるように。
これに限ります!
その上で、もう一つ紹介しておきたいのが、「鉄分配合のサプリメントやドリンク」を摂取するということ。
貧血は、血液中のヘモグロビンが低下することで、体内で酸素不足が生じることにより起こります。
ですので、ヘモグロビンを増量させる鉄分配合のサプリメントやドリンクを飲み、体内の鉄分を増やすことで、それが貧血の応急処置に繋がるかも・・・というもの。
もちろん、慢性的な貧血や症状が重い場合には対処できませんし、薬に比べると即効性に欠けますが、
軽度の場合ですと多少の期待はできるので、気持ちの上でも試してみても良いかと思います。
ただ、ここで注意してほしいのは【一度に大量の鉄分を摂らないこと】です。一度に大量に摂取することで機能に負担をかけ、吐き気等が起きる可能性があります。
また、このようなサプリメントやドリンクは、一時の摂取ではなく、症状が治まっても毎日続け、少量ずつ鉄分を摂る習慣をつけることが大切です。
貧血に!即効性のある食べ物・飲み物
まず最初に紹介したいのは、『サジー』という植物。
サジーの栄養価は大変高く・・・。
- ヘモグロビンをつくる鉄分が、プルーンの37.5倍
- ヘモグロビンをつくるアミノ酸が、米酢の5.9倍
- 亜鉛欠乏性貧血に必要な亜鉛が、いちごの3.7倍
- 鉄分の吸収を助けるリンゴ酸が、りんごの8.3倍
- 鉄分の吸収を助けるビタミンCが、レモンの9.0倍
- ヘモグロビンをまもる抗酸化成分がにんじんの11.1倍
総合的に、貧血に効く効果がとてもバランス良く含まれる植物なのです。一般的には、ジュースやサプリとして販売されています。
続いては、貧血の王道【鉄分・たんぱく質が多く含まれている食材】です。
鉄分はレバーや貝類などに多く含まれます。
特に、動物性の食べ物(ホウレン草などの野菜類よりもレバーなど)の方が鉄分吸収率も良く、更に吸収力を高めるビタミンCを含んだものと一緒に摂ると効果的です。
また、たんぱく質は鉄分と同じくらい血液を作ることに必要不可欠な成分。
ささみや鶏の胸肉、ゆで卵の白身は、低カロリーで高たんぱくなので、カロリーを気にする方には最適です!
貧血を起こしにくい身体にするために!
何度も言いますが、貧血はなった人にしかわからない、すごく辛い症状です。
できるだけ起こさないようにするために、出来ることから始めてみましょう。
食事療法
前章でもお話ししましたが、もう具体的に食材を紹介します。
鉄分の多い食べ物
牛赤身肉・海藻類・ほうれん草・納豆等
特に、肉類の動物性鉄分は吸収率が良いのでおすすめです。
鉄分の吸収を良くする食品
ブロッコリー・小松菜等・レモンなど
ビタミンCは鉄分の吸収を良くする大切な栄養素です。
造血作用がある成分を含む食材
しじみ・牛レバー・ほっき貝など
ビタミンB12・ビタミンB6・葉酸は、より多くの赤血球をつくってくれます。
貧血を起こさない為には鉄分を多く摂れば良いとされていますが、
食材はお薬と違って、実際身体に吸収される鉄分の量は1%~多くても20%程度です。
それを少しでも多く吸収する為の食品と、造血作用がある成分を含む食材の両方が必要であることを覚えておいてくださいね。
適度な運動
適度な運動は代謝・血流を良くします。また、貧血に大敵な体内の酸素不足も改善することが出来ます。
運動内容は、ウォーキングやジョギングなど軽い有酸素運動を、1日20分~30分程度でOKですので、大切なのは毎日継続すること。
ちなみに運動は運動でも、マラソンやバスケットボールなど、激しい運動は逆に血液中のヘモグロビンを壊し、鉄分の消費も早くなるので要注意です。
あくまで【適度に・継続的に】を目標にしてくださいね。
運動する時間がない場合は、移動中の歩き方を意識してみたり、階段を利用するなどの工夫を!
良質な睡眠
睡眠不足になると、体内のホルモン分泌量が減って、鉄分の吸収を悪くしてしまいます。
ホルモンバランスを良くし分泌量を盛んにする為にも、出来る限りしっかりと質の良い睡眠を心掛けてください。
ストレスを溜めない
過度なストレスは自律神経のバランスを崩し、胃や腸をはじめ全身にダメージを与えてしまいます。
腸の中でも十二指腸は鉄分を吸収する大切な場所。ストレスにより十二指腸の働きが悪くなれば、鉄分の吸収も悪くしてしまいます。
ストレスを感じたら気分転換等をして、極力ストレスを上手く発散させること、それがうまくできない場合は、鉄分の補給が優先となりますので、食材などではなく医薬品やサプリメントなどで確実に補うようにした方が良いですね。
さいごに
日本人女性の1割は貧血であるというデータがあります。これは、無理なダイエットなどで食生活が乱れているということも大きな原因の一つ。
貧血は重症でない場合、食事で改善すると言われています。
辛い貧血をできるだけ回避できるよう、健康的な食生活を心掛けたいものですね。