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旧暦とは?新暦との違いやずれ(差)&季節区分など簡単にわかりやすく解説

旧暦とは?新暦との違いやずれ(差)&季節区分など簡単にわかりやすく解説 生活の雑学

現代のように、電気も無ければ天気予報もない…そんな時代に人々はどんな風に季節の移り変わりを感じ、生活していたのでしょう?

現代の私達にはなかなか想像できませんが、昔の人は季節の移り変わりの目安など、すべて自然のなかから読み取っていました。

たまにニュースなどで旧暦でいうと…なんて言葉を耳にすると、「なんでわざわざ旧暦の話をするんだろう…」と思いつつも、なんとなく気になったりしませんか?

ということで、ここではそもそも旧暦とはどういうものなのか?

旧暦と新暦の違いやズレ(差)、旧暦の季節区分はどんなものだったのか?

などなどを、旧暦についてできるだけ簡単にわかりやすく解説していますね。

 

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旧暦とは?新暦とは?

旧暦と新暦の違いをみる前に、そもそも旧暦とはなんなのか、新暦とは?というところから簡単に説明していきますね。

旧暦とは

簡単に言うと、新暦に変わる前まで使われていた暦で、明治時代のはじめ(明治5年)頃まで使われていました。

じゃぁ、今は全く使われていないのか?というと、そんなことはありません。

今現在でも多くの行事や季節区分などにおいて、重要な基準の役割を担っているんです。

 

そもそも昔々は、太陰暦(たいいんれき)という、月の満ち欠けにより1カ月と考える暦でした。

新月がその月の一日で、満月が十五日としていましたが、月の満ち欠けの周期は29日。

これではどんどんズレが生じてきてしまいます。

そこで、太陽が地球の周りを回る周期に基づいて決められる暦である太陽暦(たいようれき)が組み合わさるようになり、

太陽の一回帰年を24等分した「二十四節気(せっき)」と呼ばれる季節の区分が加えられ、さらには、「雑節(ざっせつ)」という区分も取り入れられました。

「雑節(ざっせつ)」とは、季節の移り変りをより適確に掴むために設けられた特別な日のことです。

つまり旧暦とは、

太陰暦と太陽暦を組み合わせた太陰太陽暦(たいいんたいようれき)に基づいて決められた暦のことなんです。 

 

新暦とは

もともとの太陰太陽暦(旧暦)を改め、明治6年から太陽暦【=グレゴリオ暦】が採用されるようになりました。

暦が新しく変わったということで、新しく採用された現在の太陽暦のことを新暦と呼んでいるわけです。

 

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旧暦と新暦の具体的な違いをピックアップ

ここでは、旧暦と新暦はどこがどう違うのか、いくつか具体的に説明していきますね。

 

閏(うるう)年と閏(うるう)月

今現在の閏(うるう)年は、【4年に1度、1日(2月29日)を足す】ものですが、旧暦では、閏月(うるうづき)と呼ばれる、【3年に1度、1カ月足す方法(=3年に1度、1年が13か月になる)】によって、季節とのズレの修正をしていました。

なんともややこしそうですね…

例えば、こんなやり取りが成立していたのかもしれませんよ。

 

明日から4月だよね!気を引き締めていかないと!

閏月だから、来月も3月ですけど…

ちなみに、閏月は月名が決められないため、直前の月名に「閏(うるう)」をつけて呼びます。(例:閏3月・閏9月など)

 

調整の方法

さきほども少し触れましたが、旧暦では、うるう年ではなく閏月というものが使われていました。

3年に1度13月が来るというわけなのですが、日本は四季といわれるように4つの季節で分かれているため、農家などの季節でスケジュールを組む人たちは大変困ったそうです。

新暦に変わり、閏(うるう)年である4年に1度1日足すだけでよくなったことで、大きなズレもなく過ごせるようになったんです。

 

他国においての暦

現在の日本で使われている新暦は、いわゆる“グレゴリオ暦”と海外で呼ばれているものです。

1582年2月にローマ教皇であるグレゴリウス13世が制定したのですが、今現在多くの国がこれを新暦として使っています。

簡単に言ってしまえば、世界共通暦(言語でいう英語みたいな存在)なんですね。

旧暦というのは、各国において新暦以前に使っていた暦のことなのでさまざまなのですが、ユリウス暦(主にヨーロッパ等で使われていた暦)やビジュラ暦(イスラムを中心に使われていた暦)・ローマ暦などが有名です。

 

季節感がズレている

「旧暦で~」と聞いたとき、「まだ全然暑いのに秋なの?」「暖房をつけているのに春?!」など、思ったことはないですか?

新暦と旧暦では季節感も少しズレているので、そのような現象が起きてしまうんですね。

そのあたりについて、以下にもう少し掘り下げてみていきましょう。

 

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旧暦の季節区分について

ではでは、旧暦においての季節区分について見ていきましょう。

そもそも季節区分というのはいわゆる四季のことで、四季はそれぞれさらにいくつかに分かれています。

ちなみに…

この四季というのは日本ならではで、二季(乾季・雨季)などで分かれている地域などもあることも頭に入れておいてくださいね。

ちょっと話がズレましたが、いわゆる四季なので、1年(12か月)をおよそ3カ月ずつで分けることができます。

新暦の場合と旧暦の場合を載せておきますので、比べてみましょう。

《旧暦の季節区分》

  新暦 旧暦
3~5月 1~3月
6~8月 4~6月
9~11月 7~9月
12~2月 10~12月

ざっと数字で見ただけでも、いかにイメージや体感をズレているかが分かりますよね。

1月なんて「新春」とは書くものの、真冬真っ只中ですし、7月はまだこれから暑くなるような時期ですもんね…。

新暦では、なんとか納得できる季節区分ではありますが、地球温暖化などの影響で、こちらもこれから少しずつ変わっていくかもしれませんね。

とはいえ、四季というのは、一応この暦を元にしているので、およそこれだけの差があるというのは知っておいた方が良さそうです。

 

旧暦だと新年はいつ?

今度は、新年についてチェックしておきましょう。

今現在の新暦で新年といえば、おなじみの1月1日(元旦)ですよね。

 

旧暦の新年は、現在でいう“旧正月”と呼ばれる時です。

「旧暦の新年は、旧正月に含まれています…」という言い方の方が正しいかもしれません。

毎年定まった日ではないのが特徴で、およそ1月の末のほうから2月中旬ころまでに迎えることが多いです。

ちなみに旧暦においての1月1日は、ただの1月のはじまりの日であり、六曜においては先勝になるそうです。

新暦とは大きな感覚・認識のズレを感じますね。

 

旧暦はいつまで使われていた?

旧暦がいつから日本で使われ始めたのか…実はこれはハッキリしていません。

古代中国から伝わったということなので、日本でもかなり古い時代から使われていたのでしょうと言える程度。

では、いつまで使われていたのか?

こちらは上でも簡単に説明しましたが、旧暦は、明治5年に改暦され、翌年から世界共通の暦法である新暦が施行されました。

これによって、暦日が1ヶ月早められたんです。

この1ヶ月というのが、新暦と旧暦のズレとも言えるでしょう。

例えば、旧暦では7月15日だったお盆をの行事を、1か月遅らせた8月15日にするなどして調整されたんです。

最初はとても戸惑ったでしょうね…。

 

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古き良き旧暦?!

旧暦と新暦、名前や使い方こそ似ているものの、想像以上にさまざまな違いがありました。

国によって大きくズレていた暦の考え方が、だんだんと統一されていったんですね。

とは言え、今現在でも「旧暦」は、文化や伝統面では日本においても大きな影響を残しています。

古くからのお祭りなんかも、旧暦が影響していることが多いのではないでしょうか。

 

冒頭でお話ししたように、未だにニュースなどで「旧暦では〇〇…」と表現されるのも、伝統を重んじる日本ならではかもしれませんね。

新暦・旧暦が混然としていると、ややこしく思うこともありますが、

それはそれで趣(おもむき)があって良い風習なのかな…と、少し大人になった(歳とっただけ?)私はそう感じます。

 

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