日本のお笑い界で注目を集めるR-1グランプリ!
2002年より開催され、優勝賞金500万円をかけて、ピン芸日本一を決める大会です。
回を重ねるごとに注目度が増していますが、その裏で、炎上することも多いのが事実。
TwitterなどのSNSでは、
「面白くなくてチャンネル変えた」
など、たくさんの批判的な意見があがっています。
しかし、紐解いていくと、その根本原因が見えてきました。今回は、「なぜ炎上してしまうのか?」その原因を検証してみたいと思います。
R-1グランプリは毎年のように炎上している!
実は、R-1グランプリはネット上で、毎年炎上しているのです!
SNSで気軽に個人の意見をアップできる時代ですから、さまざまな意見があるでしょう。炎上のコメントを見ていると、ファンだからこその、期待が大きいように感じます。
「審査員のコメントをもっと聞きたい」
など、「日本のお笑いが好きなのに、これでは酷すぎる!」という、実はお笑いへの愛があるからこそのコメントです。
このような、一見誹謗中傷である炎上コメントを探れば、ファンによる番組への期待や改善点が見えてくるに違いありません。
R-1グランプリ炎上の歴史
R-1グランプリ炎上の原因を、年ごとにみていきましょう。
直近3年間の炎上の歴史をみれば、その原因がわかってきますよ。
R-1グランプリ2021炎上の原因
R-1グランプリ2021は、そもそも変更点が多くあった年でした。
まずR-1グランプリのグランプリが平仮名からカタカナになりましたね。
続いて大きな変更点として、芸人の出場資格が、以下に変更されました。
- プロは芸歴10年以内
- アマチュアはR-1への出場が10回以内
これにより、今までの最強のピン芸を決める大会から、新人発掘のための大会へ、事実上趣旨を一変させました。
勿論出場できなくなった芸人も出てきましたね。
逆に無名の芸人でも、テレビに出られる可能性が広がった、ということになります。
また歴史ある大会には珍しくMCも変更となりました。今回は霜降り明星の2人と、広瀬アリスが担当という形に。
それに加え審査員も一新。これまで桂文枝、関根勤、久本雅美などベテランが顔をそろえていたのですが、2020年より続投となったのは陣内智則と友近だけ。
新たに選ばれたのはこちらです。
- 麒麟・川島
- 小坂大魔王
- ハリウッドザコシショウ
- ホリ
- マジカルラブリー
- 野田クリステル
これを見ても、審査員の顔ぶれが大きく変わったことがお分かりいただけるでしょう。
とにかく出場者も、番組関係者や視聴者も、変更だらけで一体どうなるのだろう?と不安になっていたところが、炎上の理由になっているのだと思います。
ここで、SNSにあげられていた、R-1グランプリ2021の炎上コメントを一部、ご紹介しましょう。
「審査員にコメント聞かなすぎ」
「審査員の審査がおかしい」
「面白い芸人が少なくなった」
「決勝の点数発表が不透明」
「番組自体の時間が少ないのか、ネタばかりで審査員や優勝者のコメントがない」
とにかく構成へのダメ出しが、やたら多かったですね。
時間がない!というのが前面に出ていて、コメントを入れずネタの連続。
審査員が豪華だったこともあり、
「コメントを満足に聞かずに、優勝者の一本目のネタを流す意味が分からない」
など、時間にゆとりがないことがバレバレの構成となってしまいました。
次に、審査方法が不透明という意見です。「誰に何点入れているのかが分からない」という声が多かったですね。
これは審査員が誹謗中傷を受けるリスクを避けているのでは、という見方もあります。
逆に審査員の立場からみると、誹謗中傷を気にして自分の思うように点が入れられない、といったことを回避するためかもしれません。
また審査結果自体に疑問を示す人もいました。
「なんでゆりあん?」という意見です。
このあたりは、審査方法の不透明さが解消されれば、わだかまりもなくなるでしょう。
R-1グランプリ2020炎上の原因
R-1グランプリ2020の優勝は野田クリステルでした。翌年は審査員として登場していましたね。
この年は新型コロナウイルスの影響で無観客となったことも、優勝の結果に影響しているのでは?と言われました。
舞台では常に観客の反応があり、それによって芸人はボルテージを上げていきます。
それができないステージに、思いのほか強かったのが、野田クリステルだった、という見方です。
それ以外でも、以下のような炎上コメントがあがっています。
「優勝した野田が、まあ、笑えたかなというレベル」
「グダグダ感が否めない。今回が最終回と言われても不思議ではない」
「つまらなくて2時間も見ていられなくて、チャンネル変えました」
このように、2020年は、芸人のレベルに多くの不満が上がっていたようです。
R-1グランプリ2019炎上の原因
R-1グランプリ2019は、2021同様「審査の結果に納得がいかない」といった声が多くあがりました。
優勝したのは霜降り明星の粗品でしたが、「マツモトクラブ、こがけん、三浦マイルドが面白かったのになんで?」という声も。
しかし逆に、以下のような声もあるため、一概には言えません。
「完成度が抜群だった」
個人の好みもありますが、ここでビシッと、審査員がこういう理由です!と納得のできる審査理由を話してくれれば、解決するような気がします。
そしてこの2019年は、「会場の観客の声がうるさかった」という観客に対する批判の声もあったようです。
「客の奇声が気になって、逆に冷めちゃう」などの声も。
このあたりは、番組のほうで調整してほしいところですね。
R-1グランプリの炎上の根本原因は審査員?
このように、R-1グランプリ炎上の原因で多くあげられていたのは、審査員の審査に関してです。
SNSでもそれぞれに「この芸人がよかった!」という声はありますから、審査員も多少好みが分かれるところかもしれませんが、お笑いの専門家として、納得できる審査をしてもらいたいですよね。
それに「もしや忖度があるのでは?」との疑惑も生まれています。
審査の不透明さは、番組構成にも関わる部分です。審査員だけではなく、番組全体で改善していく必要があるでしょう。
具体的にはやはり審査員の誰が、誰に、何点入れたのか、その理由は何か、このあたりをはっきりさせれば、炎上も減っていくのではないでしょうか。
R-1グランプリ2022の審査員は?炎上しそう?
R-1グランプリ2022の出場者は、ZAZY、マツモトクラブ、サーヤ(ラランド)、やす子、お見送り芸人しんいち、森本サイダー、吉住など、今ブレイク中の芸人が顔を揃えています。
審査員は毎年炎上していますから、誰がなっても炎上するような気はしますが、やはりベテランと新人を織り交ぜて、審査の不透明さを解消してほしいです。
審査員も、忖度なく伸び伸び審査できる番組となってほしいですね。
なにより出場する芸人のために。これが一番です!
最後に
R-1グランプリ炎上の歴史から、その根本原因までを探ってみました。
人の評価である以上、難しい面はありますが、だからこそ不透明さを解消しなければ、今後も毎年炎上し続けるでしょう。
芸人にとっても審査員や視聴者にとっても、よりよい番組となってほしいですね。
今後も注目して見ていきましょう。