『冬至』の日に『ゆず湯』に入ると良いと昔から言われていますよね。
確かに、庭にある『ゆず』の木に近づくと、香りが爽やかで癒されますが、それなら「みかん」でも良くない?とふと疑問に感じました。
みかんの香りも私は十分に癒されます♪
とは言え、先人の知恵をいただき、私たちは生きています。
「みかん湯」ではなく、「ゆず湯」である理由が必ずあるはず!
ということで、ここでは冬至のゆず湯について、その意味や由来、効能や入り方まで、詳しく紹介していきますね!
冬至のゆず湯!意味と由来を解説
先人は『冬至』のころは、日照時間も短く、木々や植物は枯れ、虫たちは死に、生命の終わる時期だと考えました。
しかし『冬至』以降は、日照時間も長くなっていく様子から「太陽が復活している!」と人々は喜び、
これを「一陽来復(いちようらいふく)」もしくは「一陽嘉節(いちようのかせつ)」といい、この日を境に人の運も上昇する!とされています。
遥か昔から、何か大事なことをする前、運を体内に取り込む前などに、体を清め厄払いをする禊(みそぎ)がありました。
禊には、香りの強い植物をもって邪気を払う風習があります。
そのため、『冬至』には、香りの強い『ゆず』が使われるようになりました、
また、『冬至(とうじ)』に湯治(とうぢ)をかけて、『ゆず』に「融通」がきくをかけて『ゆず湯』に入るようになったとも言われています。
香りの強い柚子・・までは納得だったのですが、最後は語呂合わせでしたね(笑)
冬至のゆず湯!その効果・効能は?
柚子湯の効能として、
- 血行促進
- 風邪予防
- 冷え性改善
- 神経痛・腰痛を和らげる
などがあります。
また、ひび、あかぎれにも効き、美肌効果もあると言われています。
さらには、『ゆず』の香りでのリラックス効果、
『ゆず』の皮の芳香油が湯冷めを防ぐ効果もあります。
ゆず湯ってスゴイですね★
冬至に限らず、冬場は毎日でも入りたい♪
冬至のゆず湯!その入り方は?
『ゆず湯』はどのように入るか、それはもちろん人それぞれで構わないのですが、みんなはどんな風に入っているのだろう。
気になったので、調べてみましたよ。
柚子を丸ごと入れる
丸いゆずをポカーンと湯船に浮かせる。
多めに入れると、香りも効果も増します。
一部分皮を削るなどすれば、さらに香りが増しますし、ゆずに顔を書いておくと、子供が大喜びです♪
柚子を半分に切って入れる
ゆずを半分に切って湯船に浮かせる。
果実などで湯船が汚れ、掃除が少し大変になると思いますので、洗濯の袋などに入れて浮かせると後がラクです。
スライスして
ゆずをスライスして浮かべてみると、見た目も綺麗で華やかなお風呂になります。
湯船に丸い花が咲いたように見えて、目も癒されそうですね。
果汁だけ
ゆずを絞り、その果汁だけを湯船に入れる。
なるほど、面倒くさがりやの私は丸ごと入れる・・しか頭になかったのですが、やはり皆さんそれぞれ方法が違うものですね。
今年は「スライス」にチャレンジしてみようかな♪
さいごに
『ゆず湯』は俳句において冬の季語です。
青春時代は戦時中。
身も心も傷ついている、柚子湯が身に染みるのは、肉体だけの傷でしょうか。
心に傷にも沁みているではないか。
と。詠み手の心情が読みとれる、感慨深い俳句です。
お風呂に入って心を癒す、体を癒すという行動は、当たり前のようで当たり前ではありません。
様々な事情でお風呂に入れない人もいる中で、自分はこんなに温かい、香りの良いお風呂に入れるということは、大変有り難いことです。
『ゆず湯』に入り、「今、自分は生きているからお湯の温かさを感じられるんだ」という幸せを感じられたら、冬至はさらに素敵な日になるでしょうね(*˘︶˘*).。.:*♡