こめかみのツボをグィーっと押すと…めっちゃ痛い!!
人体にはさまざまなツボがありますが、この「こめかみのツボ」っていったいどんなツボなのか、知らない人が意外と多いのではないでしょうか?
こめかみに強い痛みを感じたとき、
- これって、どこか悪いの?
- あんまり痛いと押さないほうがいいの?
と、疑問に思うのは私だけではないはず!!
ということで、ここでは
- こめかみのツボはどんなツボなのか?
- 押すことでどんな効果があるのか?
- どうやって押すのが正しいのか?
など、こめかみのツボに焦点を当ててまとめてみました。
こめかみを押すと痛い!どんなツボなの?
よく不健康だと足ツボに耐えられない!なんていう場面をテレビ番組などで見かけると思います。私も同じく、足つぼ押しに耐えられません(笑)
【ツボを押して痛い!=不健康】というイメージがありますよね。
実際、若い人や普段から運動をしている人ほど、ツボで痛みを覚えた経験が少ないそうです。ということは、こめかみのツボも・・・
こめかみにあるのはどんなツボ?
こめかみ付近には、瞳子髎(どうしりょう)や頷厭(がんえん)などといった、頭痛や目に効果のあるツボがありますが、こめかみを押して影響を受けるのは「太陽」というツボです。
似たような効果があるので同じにされがちですが、太陽は頭部への影響が最も多岐にわたるツボなんですよ。
ちなみに瞳子髎は、こめかみと縦のラインは同じで、目じりの高さくらいにあり、頷厭は髪の生え際くらいに位置しています。
太陽は別名「眼医者ごろし」ともいわれるほどのツボで、眼にまつわるもの(眼から影響の出る症状)がある場合はこのツボを押しておけば間違いないといわれるほどです。
実際にどんな効果があるのか、のちほど詳しく解説していきますね。
こめかみのツボを押すとどんな効果が?
では実際にどんな効果があるのか、ひとつずつ見ていきましょう。
眼精疲労
当然ながら眼の疲れ全般を癒す効果があります。
よく眼が疲れると、上の図のように目頭をぎゅっとすると楽になる人が多いでしょうが、このこめかみのツボである太陽も同じような効果があります。
頭部にあるツボの多くは眼精疲労に効果があるので、太陽でないといけないという訳ではないですが、ほかのツボで効果がなかった人が太陽を押したら調子がよくなった!なんてこともあるので、覚えておいて損はないですよ♪
偏頭痛
偏頭痛は頻繁に起こるものの、しばらくすると自然に治まるので、頭痛がはじまると辛いので頭痛薬で対応しているという人も多いでしょう。
しかし頭痛薬はいずれ効きにくくなってしまいますし、常に常備しなければならない上に、すぐ服用できない場合には相当な苦しみに耐えなければなりません。
そんなときにこの太陽を押してみてください!
ただこめかみに手を伸ばすだけなら、ほとんどのシーンで可能だと思います。
薬が服用できない状況においてもオススメです。
老眼予防
太陽の最大の特徴である老眼防止は、古くから知られている太陽の効果のひとつです。
ほかにも老眼を予防・回復させるツボはありますが、眼病予防といえばこの太陽だといわれています。
こめかみといえば人体の急所のひとつですし、眼にも近いことからなんとなく納得してしまいますね。
ちょっと見えづらいけど太陽を押したら少しだけ見えるようになったという人もいるので、とくに視力の良い人ほど早くからはじめておくと良いでしょう。
顔面神経痛・三叉神経痛
顔面神経痛や三叉神経痛は、けいれんや痺れだけではなく強い痛みを伴う場合もあります。
ピリッと痛みが走ったときに、少しでも軽減したいと思うことでしょう。
もちろん日ごろからマッサージや治療をしているという人も多いでしょうが、軽度であれば太陽を押すことで気にならないくらい楽になるという場合もあります。
いつもの対策にツボ押しを加えてみると、変化が現れるかもしれませんのでぜひ試してみてくださいね。
こめかみのツボ!押し過ぎはダメ?正しい押し方は?
さて、押しやすいこめかみという部位と、そのさまざまな効果が期待できる「太陽」ですが、もちろん闇雲に刺激するよりは、正しく押して効率よく効果を得たいですよね。
そもそもツボ押し自体資格をもつようなプロがいる世界で、からだの内部にさまざまな影響を与えますから、安易に刺激してはいけないこともあるでしょう。
とくに妊娠中や強い薬を使用している場合には危険なので、かかりつけ医に確認するなどしてツボ押しをする必要があります。
そうでなくともとく偏頭痛や神経痛などの痛みが出ているときには、ついついぐーっと力を入れてしまったり、ぐりぐりと強く押してしまう経験がありませんか?
ツボはただ強く押せば良いというわけではなく、刺激しすぎると良くないこともあります。
ではどう押せば良いのか?いくつかのポイントを踏まえて説明していきます。
人差し指と中指の腹で
1本や3本じゃダメなの?
ほかの指じゃダメなの?
という声が聞こえてきそうですが、決してダメなわけではありません。
ダメではないですが、力が入りすぎるのを防いで、確実にツボを押すという意味で、人差し指と中指が最適なのです。
そして指先ではなく指の腹で刺激することで、適度な強さを保ちやすくなります。
撫でるように
ツボを押さえつけるというよりは、撫でるように押すのが良いとされています。
1番やってしまいがちなNGツボ押しが、ぐるぐると回すように強く押すことなので、優しく撫でるようにくるくると刺激することを意識してください。
撫でている場合じゃない!と思うほど痛みがひどい場合や、撫でる動作が取りにくい場合には次の方法を試してみましょう。
適度に刺激
少し痛みを感じる程度(痛みの緩和を目的としない場合には軽く刺激を感じる程度)の強さで、【数秒押して→離す】を数回繰り返します。
強さの目安としては、皮膚の色が変わらないくらいが良いでしょう。
こめかみのツボは大物!
さすが人体の急所のひとつ「こめかみ」だけに、そこにあるツボもなかなか大物でしたね。
さまざまな効果をご紹介しましたが、ツボというのは押せば良いという単純なものではありません。
あまりにも痛みが続いたり、ツボを押して悪化したというような場合には、専門医の診察を受けましょうね。
という私も、これを調べるまでは強く押し過ぎていたと反省しています。
人体に備わる天然の薬「ツボ」とは、ぜひ上手に付き合いたいものですね!