肩こりと風邪に関係性が?!
こんな疑問を抱いたことありませんか?
これ、昔からウチの母が良く言っていて、母が少し咳が出ていたので「風邪ひいたの?」と聞くと、「肩こりからくる風邪やわ」「肩こり風邪やな!」と。
「うそ~!肩こりと風邪は関係ないよ~!」と笑い飛ばしていた私ですが、最近になって同じような現象が起きているんです。
最近、肩こりがひどいなぁ~と思っていると、風邪っぽい症状が現れる。
喉が痛くなったり、咳が出たり。
まさか、
- 肩こりがひどいと風邪をひく?
- 風邪をひくと肩こりがひどくなる?
もしかして、このどちらかが成立するのでは?
と思い始め、調べてみました。
ここでは、肩こりと風邪との関係性について、また肩こりと風邪どちらにも効くと言われるツボのお話しや、肩こりに風邪薬が効くのかどうか・・という謎に迫ってみたいと思います!
あなたの「肩こり風邪」にも効果あるかも!
肩こりと風邪に関係性はある?
まずは肩こりと風邪に関係性があるかどうかですよね。結論としてこれ、実は…あるんです!!
といっても肩こりになったから風邪をひくとか、風邪をひいたら肩こりになる!という訳ではありません。
良くわからなくなってきたでしょ(笑)詳しく解説しますね。
さきほど関係性はあると言いましたが、もう少し深く言い方を変えると
- 肩こりが風邪の兆候になる可能性がある
- 風邪を引くと肩こりになりやすくなる
という方が分かりやすいですね。
なぜそんなことが起こるのかというと、簡潔に言ってしまえば肩こりも風邪も“疲労”を引き金に発症することがあり、尚かつ疲労を引き起こす可能性があるからなのです。
これだけでは分かりにくいと思うのでいくつか具体例を挙げていきましょう。
免疫低下・回復力ダウン
風邪を引くと当然ウィルスをやっつけるために免疫力が低下します。
加えて体力も低下しているので、回復力がダウンします。つまり疲れやすく、回復しにくくなるんですね。
肩こりというのは多くが筋肉の影響ですので、筋肉が疲れやすく回復しにくいとなると凝りやすいのは納得です。
肩こりを悪化させるホルモン
風邪を引くと、サイトカインというホルモンのような物質が血液中に分泌されます。
このサイトカインが肩こりの炎症を悪化させます。
悪影響の相乗効果
風邪と肩こりがお互いに悪影響の相乗効果になっている場合もあります。
例えば、
- 慢性的な肩こりに悩んでいる方の場合
- ほぼ常に多少の肩こりの自覚があるような場合
風邪を引くと、この凝りの痛みが増幅してしまいます。
ひどい肩こりが招く風邪
よく扁桃腺を取ったら熱を出さなくなったというような話を聞きますが、肩こりと風邪もそのような関係性をもつことがあります。
ひどい肩こりが風邪をひく引き金になることがあるのです。
これは、肩こりにより“風邪を引きやすくなるようなツボ”が刺激されることからそう言われているのですね。
風邪の症状が肩こりを引き起こす
肩こりというのはさまざまなストレスから発生する場合もあります。
「肩が凝る」という言葉がありますが、「大変な作業である」場合なんかに使われますよね。
身体的・精神的ストレスが肩こりを誘発するというのは、先人たちには当たり前のことだったようです。
とくに身体的なものは、風邪のときの咳などの症状によって、骨や筋肉が酷使されたり、体が縮こまったりすることの影響が強い側面もあります。
風邪と肩こり!どちらにも効果のあるツボは?
さて、原因でも少し触れましたが“風邪をひきやすくなるツボ”があるのなら、風邪や肩こりを緩和するツボがあってもおかしくないですよね。
今回はどちらにも効果があるとされるツボについて説明していきましょう。
風門(ふうもん)
さきほどの“風邪を引きやすくなるツボ”にも該当するのがこの風門です。
風邪の出入口と呼ばれ、風邪と肩こりに同時に効くツボとして最もオススメのツボです。
場所は背中の上のほう、1番下の頚椎の高さにあり、左右にひとつずつあります。
首を前に倒したときに出てくる骨から指2本分外にいったあたりですね。
肩甲骨よりは内側にあるので、風門のあたりにカイロを貼るのもおすすめです♪
合谷(ごうこく)
万能のツボといわれる合谷は、手にあります。
親指と人差し指の交差するところから少しだけ人差し指側に寄ったあたりが合谷です。
押すとちょっと痛いけど気持ちいい・・そんなツボですね。
風邪と肩こり以外にも、頭痛・便秘・目の不調・むくみなどさまざまな効果があり、刺激して損のないツボですね。
万能な分、風邪や肩こり以外の症状の緩和が目立つ可能性がありますが、手元ということで押しやすいという特徴もあります。
肩こりに風邪薬は効く?
風邪と肩こりがそんなに密接に繋がっているなら、風邪薬で肩こりも緩和できないのか?と思いますよね。
この答えとしては、風邪が原因の肩こりについては解消される可能性が高いですが、そうでない場合はその限りではありません。
しかし効能に、「風邪の症状の緩和と肩こり」とある薬がありますので、紹介しておきますね。
葛根湯(かっこんとう)
割と知名度が高いのでご存知の方も多いでしょうが、風邪の予防・引き始めによく処方される漢方です。
熱が出るような風邪にはあまり効果がないので、肩こりを伴う軽度の風邪であれば緩和が期待できます。
解熱鎮痛剤
市販の痛み止めや解熱鎮痛剤で風邪と肩こりの改善ができたという意見もあります。
解熱鎮痛剤とは、有名なものでバファリンとか、ロキソニンとかそういうものです。
風邪の症状としては、頭痛や発熱などを抑制し、肩こり自体は痛み止め成分によって緩和されるのでしょう。
実際のウィルスを退治する力は解熱鎮痛剤には含まれていないので、ウィルスへの対抗は自身の治癒力によってカバーしたということになります。
風邪薬ではないですが、一応参考までに紹介しておきました。
肩こりと風邪には根深い関係性が
肩こりと風邪には思った以上に根深い関係性がありましたね。
【風邪=肩こり】ではないものの、悪い相乗効果があるというのは意外と知らない方も多いのではないでしょうか?
双方に効くツボや薬を用いて、症状をどちらかでも緩和することができると治りも早くなります。
慢性的な肩こりや、よく風邪を引くと肩こりになる気がする…という人は、一度専門科に診てもらって根本的な解決が必要かもしれませんね。
何はともあれ、「うそだ~(笑)!」と否定してしまった母に謝らねば(;’∀’)