万病の元と呼ばれる“冷え”。
一番わかりやすい症状が、冷えによる腹痛や下痢・腰痛などの症状なのではないでしょうか。
(実は私もちょっと油断して冷やしてしまうと、かなりの確率で腹痛&下痢を起こします…泣。)
自覚がなくても症状は突然やってきますから、対処法や治し方は絶対に知っておきたいところです。
ここでは、冷えによる腹痛・下痢・腰痛の対処法&治し方をはじめ、メカニズムや対策方法までしっかり解説していきます。
知っているのと知らないのとでは大違い!ぜひチェックしておいてくださいね。
冷えによる腹痛や下痢・腰痛の対処法&治し方
まず知って欲しいことが、冷えによって起こる腹痛・下痢・腰痛というのは全てつながっています。
どれかの症状が出たら他の症状も出やすかったり、たとえば分かりやすいところだと、下痢により腹痛が引き起こされるというパターンも多いです。
つまりこれらの症状を緩和するには、まず根本の冷えをどうにかしないといけないわけですね。
そのことを念頭に置いた上で、まずは対処法&治し方についてみていきましょう。
体を温める
まずはなんと言ってもコレですね。
腹痛があればお腹から、腰痛があれば腰から温めてあげるのが良いでしょう。
温める方法はいろいろで、いくつか挙げていくと
- お風呂に入る
- カイロや湯たんぽで温める
- 温かいものを飲む&食べる
- 手で擦る
- 服を着る
などが一般的な方法です。
中でも一番即効性がある(と私は思っています)のは、カイロをお腹と腰の両方に貼ること。(私の場合は15分~30分程度でほぼ快復します♪)
冷えが原因でこのような症状が出ている場合、温めることで症状があっという間に回復することも多いです。
他にはマッサージをするのも効果的で、マッサージにも温める効果があるのでぜひ試してみてください。
また、食べ物や飲み物には体を冷やしてしまう性質を持っているものもあります。
良く間違えられるのが「温かければ良いんじゃないの?」というもので、体を冷やす性質のあるものを温めて摂取したところで、体の内側を冷やしてしまうに過ぎません。
とくに勘違いされやすいのがホットコーヒーや緑茶・ホットミルクで、これらは体を冷やしやすいので避けた方が良いでしょう。
薬を飲む
痛みがひどい場合、温めても若干緩和される程度だったりすることもあります。
その場合、他の方法を試して我慢するのも良いのですが、複数の症状が重なっていたり、我慢できない場合には薬を服用するというのもひとつの手です。
市販のものでも処方されたものでも構いませんが、痛み止めや下痢止めなどが一般的ですよね。
腰の痛みが強い場合には、温湿布を使ってみるのも良いでしょう。
薬に頼りすぎるのは良くありませんが、どうしてもすぐに痛みを緩和したかったり、強い痛みを感じる場合には応急処置的に薬に助けてもらってください。
ただし、あまりにも痛みがひどい場合は、服薬したうえで良いので病院に行ってください。
あまりに痛みが強い場合、過敏性腸症候群という病気になっている可能性などが浮上してきますので、無理&油断は禁物です。
安静にする
症状がある場合、やはり休養というのはポイントになってきます。
患部を温めながら横になり安静にしていることで、いくぶんマシになることも多いですよね。
この時、楽な姿勢で構わないのですが、場合によっては特定の姿勢が症状を悪化させることもあります。
しばらくその姿勢でいても症状が緩和されなかったり、違和感があるような場合には姿勢を変え、どうにもならない場合は薬や病院という選択肢を。
深呼吸する
そんな事で?と思う方もいるかもしれませんが、深呼吸にはリラックス効果があり、こういう場合に症状を緩和させることも多いです。
病は気からとも言うように、気持ちが落ち着くと痛みが和らいでいくような回路が存在するそうです。
無理に深呼吸する必要はありませんが、できそうであればゆっくりと腹式呼吸を意識して深呼吸をしてみてください。
冷えで起こる腹痛や下痢・腰痛のメカニズム
原理を理解することで、症状を回避したり緩和しやすくなったりするかと思いますので、【冷え×腹痛・下痢・腰痛】のメカニズムをご紹介しておきます。
先ほどそれぞれが関係していることはお話しましたが、これがなかなか密接に絡み合っているのです。
まず体が冷えることにより、そもそも身体に備えられている“防御反応”が起こります。
この防御反応がさまざまな症状を引き起こしていて、少々厄介なのです。
例えばですが、体が冷えることで、体は体温を温めようと活発化します。→それにより腸が刺激されて《下痢》が起こりますね。
そして下痢が起こることによって、今度は《腹痛》が起こります。これは排便のサインの意味もありますよね。
そうして下痢になると、今度は腰にある支えとなる筋肉が弱くなってしまい、《腰痛》を引き起こします。
もちろん全てがこのつながり方で起こるというわけではないですが、良くあるパターンのひとつとして紹介しました。
上の例はメカニズムとしてはまだまだ不十分なので補足すると、体が冷えたときに体内から排除しようとされる成分は水分です。
手っ取り早く体内から水分を出すとすると、汗をかく・もしくは下痢ですよね。(脱水症状が起こりやすい原因としても有名です。)
冷えのぼせといって、冷え性なのに暑い・汗をかくという症状があるのですが、それと同じように、冷えて水分を排出して体温を上げようとした結果、下痢が起こるというわけです。
そしてそれを生命の危機と考えた体は、危険信号として痛みを生じさせるという流れなんですね。
冷えによる腹痛・下痢・腰痛を防ぐ対策は?
最後に、これらの辛い症状とおさらばするために対策を知っておきましょう。
できそうなことがあればどれからでもOKなので、ぜひやってみてくださいね。
体を冷やさない
体が冷えると起こる症状であるなら、体を冷やさないようにするのがまず大事ですよね。
体を冷やさない方法がたくさんあるのですが、手軽なのはやっぱり衣服に関することです。
冷やしちゃダメだから厚着を…と思うかもしれませんが、厚着しすぎると体の動きが悪くなったり、汗をかいてしまったりして体が冷えやすくなってしまうんです。
だからといって、寒さをこらえて軽装にしすぎるのももちろん体を冷やすので、ほどほどというのがポイントなんですが…なかなか難しいですよね。
室温を整えることができればバッチリなのですが、職場などではそうもいかないですから。
ということで、ここがポイント!
3つの首(首元・手首・足首)&お腹を守るべし!
この4か所を守ることで、冷えを随分抑えることができます♪
さらに、脱ぎ着できる格好がおすすめなので、ぶるっと感じたら1枚着て、汗ばんできたら1枚脱ぐような服装がベストですね。
適度な運動習慣
適度な運動習慣をもつことで、冷えにくい体が出来上がります。
筋肉をある程度保つことで基礎代謝が下がりにくくなり、体温を維持する力も強くなります。
30分や1時間かけてがっつり筋トレをしなければならないということではありませんが、自分が普段運動している量よりちょっと増やしておくと、冷えの対策として有効です。
例えば、通勤でくらいしか歩かないという人は、1駅分手前で降りて歩いてみるとか、通勤を自転車にしてみるというのもアリですね。
他にも一切運動習慣がなければ、毎朝ストレッチをするだけでも効果的ですよ。
正しい食生活
やはり基本は正しい食生活からなので、1日3食できるだけ栄養バランスを整えてあげましょう。
先ほど少しお話した体を温める食べ物というのもポイントで、特徴は味の濃いもの・寒い地域や時期に摂れるもの・発酵しているものは、体を温めてくれる傾向にありますので覚えておいてくださいね。
これらを全てクリアしたからといってスッと冷えなくなるわけではありませんが、冷えの対策としてはどれも有効です。
できるだけ全てを生活に取り入れることで、その効果はよりUPしますよ。
まとめ
冷えと腹痛・下痢・腰痛の関係性というのが思った以上に密接で、意外と厄介なものであることがお分かりいただけたでしょうか。
治し方と対策は少し違いますが、根本としてやっぱり大事なのは“冷やさないこと”。
上でもお話ししましたが、冷えている…冷やしているという自覚症状がないのに、突然の腹痛・下痢・腰痛に襲われることではないでしょうか。
冬の冷えはもちろんですが、夏でも空調でかなり冷えてしまう場合があります。
私はほんとに冷えに弱いので、1年中バッグにカイロを最低1枚は忍ばせております(笑)。(生理痛の時にも役立つので♪)
ということで、根本的に冷えを改善していくことを心掛けつつも、あなたにぴったりのなんらかの対策をもっておいてくださいね。