子供が少し風邪っぽいので、常備してある葛根湯を飲ませようとしたものの…
葛根湯って子供に飲ませて良いんだっけ?
分量は大人と同じじゃないよね?
と、ふと手が止まったという経験、私にもありますよ。
漢方といえども薬ですから、与える量を間違えるわけにはいきません。
というわけで、
- 葛根湯!子供に与える量はどれくらい?(年齢別で)
- 葛根湯!子供への飲ませ方
- 子供用の葛根湯があることをご存知?
この3つについて、詳しく紹介していきますね。
元気なお子さんの笑顔を取り戻すために、ぜひチェックしておいてください。
葛根湯!子供に与える量はどれくらい?(年齢別で)
まずは最初に、葛根湯を子供に与える場合の量について説明していきます。
葛根湯は1種類ではなく、いくつかのメーカーから販売されていますよね。
ですので、それぞれに「1日○包だとか○歳未満の子供は服用禁止という説明書き」があるので、本当はそれを参考にするのがベストではあるのですが、
なんらかの事情でその説明書きが見れないという場合のために、代表的な例を挙げつつ説明していきますね。
◆成人(15歳以上)は1包
1日あたりの服用量はさて置いて、15歳以上であれば基本的には大人と同じ量を服用してもOKです。
◆15歳未満の年齢の場合
- 15才未満7才以上…1回2/3包
- 7才未満4才以上…1回1/2包
- 4才未満2才以上…1回1/3包
- 2才未満…1回1/4包もしくは服用禁止
この量が一般的です。
一般的とはどういうことなのか?
一般的だといわれると、もしかして違った場合恐ろしいですよね。
とくに2~4歳未満の子供は服用を禁止されている場合もあります。
病院などで処方された場合であっても、市販のものを購入したとしても、必ず使用量についての案内・指導はあると思います。
ひとことに葛根湯と言っても、成分の違いや配合量の違いなどによってこの用量は変わりますので、必ずしも上記の量で良いとは思わないようにしてくださいね。
例)市販の葛根湯(クラシエとツムラの場合)
市販の葛根湯ですと、クラシエとツムラが代表的だと思いますので、この2つの葛根湯の子供への服用量について、ご参考までに紹介しておきます。
クラシエ
- 15才以上…1包
- 15才未満7才以上…2/3包
- 7才未満4才以上…1/2包み
- 4才未満…服用しないこと
ツムラ
- 15才以上…1包
- 7才以上15才未満…2/3包
- 4才以上 7才未満…1/2包
- 2才以上 4才未満…1/3包
- 2才未満…服用しないでください
葛根湯!子供への飲ませ方
次に、子供への葛根湯の飲ませ方や副作用についてお話していきますね。
大人でも苦いと感じる漢方を子供にすんなり飲ませるのは至難の業ですから、ぜひ参考にしてみてください。
《子供に葛根湯を飲ませる方法》
お薬をミルクなどで練る
2才になりたて程度の小さい子供の場合は、漢方をぬるま湯やミルクなどで練って、口内にぺタッと張り付けてから、ミルクや白湯などを飲ませる方法があります。
とくにお腹が空いているときや喉が渇いているときにパパッと塗ってしまえば、必死に飲んでいるうちに分からなくなってしまうので良いですよ♪
ただ、2才頃になると「苦いもの」だとわかってしまった場合は、口の中に塗ることさえ嫌がる場合もありますので、お子様の成長の度合いで考えてみてください。
オブラートなどで包む
昔からあるオブラートや、お薬用のゼリーを使うのも手です。
オブラートは乾いたままだと飲み込みづらく、嫌がる子もいるので、水またはぬるま湯の中に沈ませて喉越しを良くしてから飲ますと良いでしょう。
オブラートごと食べられる某飴を思い浮かべると、イメージしやすいですね。
お薬用のゼリーもいくつかの味がありますので、お好みの味を選んであげても良いですし、
葛根湯などの漢方もそうですが、抗生物質などの苦いお薬の場合は、チョコレート味が一番ごまかさせて有効ですよ。
何かに混ぜる
子供の好物や、味の濃いものに混ぜると難なく飲んでくれることも多いです。
できたら漢方は、水もしくはぬるま湯で飲むべきなのでおすすめという訳ではないのですが、飲めなくては本末転倒ですよね。
味の濃いもの(アイスクリーム、ヨーグルト、チョコレート、ジュースなど)に混ぜ込むというのが基本なのですが、混ぜるのを見られたり、主食(ご飯・ミルクなど)に混ぜるのはNGです。
1度苦い味を経験したり、苦いもの(薬)を混ぜているのを見られたら、子供は拒否して苦味を捜して敏感になるのですね…。(ミルクに混ぜてミルク嫌いになられたら困りますよね。)
自分でも少しだけなめてみて、気にならないくらいがベストです♪
ちなみにウチの場合は、薬剤師さんの提案で、チョコレート味のアイスに混ぜ込みました(;’∀’)
細かくしてあげる
漢方の飲みにくさはあの顆粒にもあります。
噛み潰すとめちゃくちゃ苦いですから、子供にとってはトラウマものですよね…。
袋の上からでも、開封してすり鉢で潰しても良いので、できるだけサラッサラの砂状にしてあげてください。
それだけでも幾分飲みやすくなります。
それを子供にきちんと説明しながら、頑張ってもらうというのも選択肢にはあります。(その場合とっても根気がいる&難しくはありますが…。)
やっぱり理想としてはそのまま飲んで欲しい!というお母さんも、できるだけ子供が自発的に飲もうとするように工夫してあげると良いですよね。
葛根湯!子供用が便利♪
最後に、子育て中のママさんにぜひおすすめしたい、子供用の葛根湯を紹介しておきますね。
味の調整もしてありますし、やはり子供には子供の葛根湯が便利ですよ♪
クラシエの子供用葛根湯:葛根湯KIDS
乳児でも安心して飲める&ママさんにも子供にも嬉しい工夫がいっぱいなのがこの【葛根湯KIDS】です。
どんな工夫があるのかというと…
管理&保管がしやすいスティック包装
スティック包装なので管理&保管がしやすく、持ち歩くにも楽ちんです♪
1包ずつ使えない幼い子供でも、縦長のスティック包装であれば口を折って保管しておけるので助かりますね!
黒糖風味で溶かすだけでも飲みやすい
子供の漢方薬にとって最大のネック、苦みというのを黒糖風味に仕上げることで緩和しています。何かに混ぜ込むような工夫もいらないし、シロップなどのように、子供が味に慣れて気に入ってしまえば自発的に飲んでくれますから大助かりですよね。
食前にお湯で溶いて飲ませてあげることができるので、忙しい家事の合間にサッと飲ませることができそうです。
自然由来の成分で子供にも安心
化学由来の成分を使用していないので、とっても身体にやさしい葛根湯なのです。パンダのパッケージも可愛いので、子供を説得しやすいという面にも繋がります。
ママVS子どものお薬戦争
子供は、苦みを大人の倍以上感じやすいと言われています。その為か、だいたいのお子さんはお薬が苦手ですよね。
苦いのを我慢して飲む子供も大変ですが、それ以上に、根気よく…時にはちょっとイライラしながら飲ませるママの方だって大変です。
少しでも無理なく飲んで欲しい場合は、やはり子供用の葛根湯を選んであげる方が、ママも楽かもしれません。
ただし葛根湯は、もともと体が弱い子や弱っている子には向きませんので、はじめて飲む場合にはかかりつけ医や薬剤師さんに相談してからの方が安心ですね。