舌がしびれるという経験、私にもあります。地味な症状だけれど、原因がわからなければなんだか不安ですよね。
しかも慢性的にしびれている訳でなく、時間帯や体調によって、しびれ度合いが違ったり。
そこで、どうして舌先がしびれるのか、体内で何が起こっているのか、ここでは「舌先のしびれの原因」についてまとめてみました。
また、麻痺や味覚障害が出ている場合の原因や、病院に行くなら何科を受診すれば良いのかも紹介しています。
とは言え、私は専門家でもなければ医者でもありませんので、専門性を求められる方はスルーしてくださいね。
素人が素人目線でわかりやすくまとめています。
舌先のしびれ!考えられる原因は?
舌先がしびれるという症状。考えられる原因をピックアップしてみました。
神経障害
麻痺(まひ)に分類される一過性の物が多く、脳が末梢神経の異常を感じて、その感覚を信号として送り出す事で舌のしびれを感じます。
正座をしている時に足がしびれるのと同じ感じですね。
このしびれの原因も一概には言えず、老化によって体の機能や筋肉が低下したり、疲労が溜まったり、末梢神経が圧迫されているなどが挙げられます。
舌痛症(ぜつつうしょう)
舌の表面には異常がなく、治療が困難な場合が多く見られます。
ホルモンバランスの変化が著しい更年期の世代である女性や、自律神経障害、精神的なストレスで発症しやすく、鬱(うつ)病などの症状と合わせて発症する事も少なくありません。
特に夕方から夜に強いしびれを起こし、食後や会話などをしていると違和感を感じる事が多いです。
何かに集中している時は感じにくく、担当医になかなかうまく説明がしにくく、治療が進みにくい状態になってしまいます。
そのストレスから悪化する事もあるのですが、まじめで几帳面でストレスを発散しにくい人ほど症状を感じやすくなります。
刺激物によるもの
タバコの煙を勢いよく吸うと、煙自体の温度が上昇して低温やけどやアルカリやけどの原因になります。
主に舌焼けと呼ばれ、強い香辛料や炭酸飲料などで、舌の粘膜を刺激する事でも発症します。
免疫機能の低下
主に、亜鉛が足りなくなる事で舌が乾燥したり、赤く炎症のような状態になります。
血流が滞る貧血
鉄分が減少すると体内の酸素の循環が衰え、全体的に機能が低下してしまいます。
舌に炎症が起き、舌乳頭(ぜつにゅうとう)に白色斑(はくしょくはん)ができ、縁に沿って赤みを帯びます。
膨張(ぼうちょう)を起こす事もあり、痛みだけでなく味覚障害も起こす可能性があるのも怖い所ですね。
ビタミン不足
ビタミンB1、B2など不足する事で、ハンター舌炎と呼ばれる病気になります。
強い痛みではなくて、乾燥して舌がしみるようなしびれ感が特徴です。
糖尿病のサイン
生活習慣病の一つで、血糖値が日常的に高いまま続くと引き起こします。
予備軍も含めて多く見られ、他人ごとではない病気ですね。
高血糖状態の影響で全身に症状を起こすのですが、初期症状として舌のしびれが起きる場合があります。
熱中症
初期症状として現れる事があります。すぐに涼しい場所に移動して水分を摂りましょう。
その後も治まらない時は、すぐ病院へ行ってください。
舌のしびれ!麻痺や味覚障害が出ている場合の原因は?
不規則な生活をしている、老化などによって全体的な免疫力が落ちている、精神的につらい、など理由はさまざまです。
ひとまずはしっかりと体を休めて、バランスよく栄養を摂ることで回復できる可能性は高くなると思われますが、麻痺や味覚障害はどうなのでしょうか。
しびれだけでなく、麻痺やに味覚障害が出ている場合には、かなり心配ですね。
どんな原因が考えられるのか、調べてみました。
麻痺
- 血液不足
- 肝臓の機能が低下
- 神経障害
- 香辛料の影響
- 口内環境の低下
- ストレス
味覚障害
- 消化器官が弱っている
- 血流が滞って味覚が正常に働かない
- 神経障害
- ストレス
上で紹介した「しびれの原因」と同じように、体調の変化によるものもありますが、やはり病気であったり、その前兆である可能性も高くなります。
香辛料など強い刺激によって舌が麻痺しているような一時的なものはともかく、日常的に異常が続いている場合は、すぐに受診してくださいね。
舌のしびれ!病院に行くなら何科?
我慢できないほどの不調ではない、とつい忙しさにかまけて後回しにしてしまう事もあるでしょう。
けれどもこの「しびれ」が病気の初期症状だったり、体が助けを求めるサインかも知れません。
一日のうちの少しの時間だとしても、「毎日しびれを感じる」「違和感が治まらない」などの場合は、迷わず病院で受診して、なるべく早く原因を突き止めておきたいですね。
症状に合わせて、何科が良いかを紹介しておきます。
口腔外科
まずは入り口として一番おすすめの科で、口内の専門科とも言えます。
出来れば他の科と連携を取れる総合病院だとさらに安心ですね。
歯科
虫歯や入れ歯などの異常が考えられる時は、歯科で一度手入れをしてもらいましょう。
神経内科
ヤケドなどの具体的な症状が無い時に。
心療内科
ストレスや疲れから来る症状で思い当たる節がある時に。
脳神経外科
舌のしびれと一緒に、物が二重に見えたり手足がしびれるなどの症状がある場合に、なるべく早く受診してください。
一過性だと決めつけないことが大切
舌のしびれは、他の病気や体の不調を表している事が多くあります。
麻痺や味覚障害などが出ていない場合は特に、「一過性のものだ」と決めつけて軽く考えてしまいがちになりますが、まずは一度生活習慣や体調と向き合ってみてください。
心配な場合はきっちりと受診して、治しておくと安心ですよね。
私が以前に感じた「舌のしびれ」は、その一度だけで、まさに一過性のものではありましたが、もしまた感じることがあれば、次は受診しておこうと思っています。