大阪を中心に節分の時に食べられている巻き寿司。
それはズバリ『恵方巻』ですよね。
節分に『恵方巻』を食べないとダメ!という人も多いけれど、「そもそも恵方巻ってなんなの?」という人も多いものです。
今回は、その『恵方巻』の意味合いについて説明していきます。
- 起源・由来はなんなのか?
- 恵方(方角)の意味はなんなのか?
- 丸かじりなどの食べ方のルールのルーツはいったいなんなのか?
考えれば不思議なことばかり。
そんな恵方巻のアレコレ、あなたの雑学ノートにぜひメモを♪
恵方巻きの意味合い!起源・由来は?
そもそも『恵方巻』とはなんなのか?
恵方巻は、年中売られている太巻き(巻き寿司)と、見た目の中身も大差ないですよね。
では、この普通の巻き寿司が、節分の日にはなぜ「恵方巻」なるものに昇格するのか!
その謎に迫ってみます。
『恵方巻』の起源・由来は?
実は、恵方巻の由来は、正式なことを書いている文献がなく定かではないそうなのですが、大阪から全国に広がったのは確かだそうで。
具体的には、大阪市此花(このはな)区が「巻き寿司の丸かぶり」発祥の地と言われています。
昔に村の人々が集まり、夜通し遊んでいる際に、巻き寿司を切らずに丸かぶりして、それが流行したという説。
ただ、これだと「節分」は関係していませんよね。
そこでもう一つの説があります。
これも大阪のお話しなのですが、花街の芸子(芸者)さんによる「節分の芸遊び」の一つだという説。
芸子さんが商売繁盛を祈り、男性のモノに見立てて巻き寿司を丸かじりしていた遊びが、商売繁盛のイベント事として世間に広まったと言われています。
最初は商売繁盛の願いに限るものだったのが、いつの間にか「願いが叶う」と言い換えられたようです。
関西を中心に広まったこの風習が、コンビニ(セブンイレブン)の戦略などにより、最近では全国的に「恵方巻」が知られるようになったんだとさ。
めでたし…めでたし…(?)
恵方巻きを食べる方角の意味とは!
この方角の事を「恵方(えほう)」と言いますね。
大阪発祥ということは、恵方ってええ(良い)方位ってこと?
その年の福徳(金運や幸せ)を司る神様である歳徳神(としとくじん)のいる場所の方位を恵方といいます。
ご利益のある方位が恵方ということですね。
恵方は毎年変わります。
今では、恵方確認アプリもあるようですよ!
恵方巻き 食べ方 ルール!丸かじりや喋らない理由とは
恵方巻をいただく際にはいくつかのルールがあります。
それが以下の2つ。
丸かじりする
一人1本の恵方巻を準備して、切らずに丸かじり。
この意味は、「良い運を一気にいただく!」という意味があります。
恵方巻を切ってしまうと、「一気に」とは言えなくなってしまうということですね。
ただひたすら静かに食べる
喋らずに黙々と食べないといけない理由として、喋ってしまうと言葉とともに運気まで逃げてしまう。
願い事の他に雑念が入ってしまうなどと考えられているからです。
昔から食事中はベラベラ喋らずに静かに食べるという教えもありましたし、当たり前のことなのかもしれませんが、1本食べきるまでお喋り禁止というのは、個人的には苦痛極まりないです(笑)
『恵方巻』の認知度上昇中
上でも紹介しましたが、近年ではコンビニエンスストアが『恵方巻』についてCMやキャンペーンを行っており、関西圏だけにとどまらず全国に知られるようになってきているそうです。
また、恵方巻のケーキバージョンなど種類も増えています。
関西在住の私は、恵方巻について幼いころから知っていましたし、節分には恵方巻を食べる習慣は子供の頃からありました。
ですので、全国的な習慣になってきているのは、近年だと知って驚きです。
おもしろい風習ですから、ずっと残って欲しいなぁ~。。。とは思いつつ、「しゃべらない!」というルールはなくなって欲しいなぁ~。。。
めっちゃ満面の笑みでほおばる♪なら、自信満々なんだけどなぁ~。と思う今日この頃です。