お墓参りの際に忘れてはならないのが、ご先祖様への感謝の気持ちと、お墓のお掃除ですよね。
私たちが今こうして元気に幸せに過ごしているのも、ご先祖さまあってこそですから、心をこめてお掃除したいものです。
でも、このお墓のお掃除、手順がイマイチわからなくて・・・という方も多いのではないでしょうか。
そして、お墓のお掃除も、家のお掃除と同じで、道具の力を借りることでぐっとキレイになるんです。
ここでは、スマートなお墓の掃除の仕方(手順)と、便利な道具についてまとめてみました。
お墓の掃除の仕方とは?手順をご紹介!
建立されたばかりのお墓はぴかぴかと光沢がありますよね。
それが、年月がたつことで墓石が風化していきます。
本来お墓に使われる石は、吸水率が低く、硬度が高くてとても丈夫なものです。
ですが年中、雨や風、日光にさらされることで墓石に汚れが付着し、劣化していきます。
お墓の劣化を防ぐためにも、お墓の掃除は大切なことなんです。
本当はこまめにお掃除したいところですが、年に1.2度くらいしか・・という方が多いですよね。
ですが、正しい手順や方法でお掃除をすると、意外と簡単にキレイになるものですよ。
年に数回しか出来ないお掃除ですから、気持ちを込めて行いましょう♪
1.敷地内のお掃除
まず、敷地内の雑草をとったりゴミを集めます。
植木があるような場合には、剪定(せんてい)もおこないましょう。
2.墓石を水洗い
ここで大切なのは、あくまでも「水洗い」をすること。
家庭用の洗剤を使用すると、しみの原因になる場合もありますので、洗剤は使わず水のみで!
どうしても洗剤を使う場合は、石材専用の洗剤にしておいてくださいね。
汚れが溜まりやすい墓石の文字彫刻の部分は念入りに!
汚れがそれほどでもない場合は、やわらかいスポンジで落とせますが、こびりついた汚れが取れない場合など、たわしでゴシゴシと擦っている方をたまに見かけるのですが、実はこれはNG!
たわしも場所によっては間違いではありませんが、墓石の表面に傷をつけることになりかねませんので、やはり注意が必要です。
墓石の表面には、墓石を守るためにコーティング加工をされているものも多くあります。
特に、建立したばかりのぴかぴかに磨かれた墓石を、たわしでこすったりしないよう注意してくださいね。
3.小物類を洗い流す
花筒(お花を入れている花瓶のようなもの)や線香皿など、取り外せる小物類を洗います。
4.乾いたタオルで水気を拭き取ります
そのまま放置しても、もちろん乾くのですが・・・
やはり拭き取っておくほうが水垢が溜まりにくいので、最後のひと手間も忘れずに!
あれば便利!お墓掃除の道具やグッズとは?
お墓掃除の際に使うお掃除グッズ、お父さんやお母さんの頃から続く、定番になっているその家庭なりの道具がありますよね。
よその家庭のやり方や道具のことって分からないものですが、みんな色んな工夫で便利グッズを活用しているかもしれませんよ♪
そこで、あったら便利なお墓掃除の基本道具をご紹介します。
[su_note note_color=”#faf8d9″]
- 雑巾かタオル
- バケツ
- スポンジ(メラミンスポンジも便利)
- ほうきやハケ
- 歯ブラシ
- コップ洗い用のスポンジ(ブラシ)
- 軍手
- スコップ
- ゴミ袋
- 鎌や植木ばさみ(植木がある場合)
- お墓用洗剤[/su_note]
だいたい、以上のものが定番なので、これらをまとめてお掃除バッグを作っておくと、お墓参り(掃除)に出かけるときにもとっても便利ですね。
歯ブラシは、細かい部分のお掃除や、文字彫刻の部分を洗うのにもとっても便利です。
複数用意していくと、とても便利に使えますよ♪
また、軍手ははめたままで細かい部分の拭き掃除ができるほか、乾いたものなら墓石をなでて仕上げ拭きをすることもできます。
さらに、私が欠かせないのはコップ洗い用のスポンジ(ブラシ)。
これは、花筒を洗う時に必須です!(私の中では・・・)
花筒の中って、草花が枯れてくっついて、それでいて腐ってこびりついていて・・・と、かなり劣悪な環境ですよね。
でも筒の中に手は入らないし、隅々まで洗いたいけれど洗えない・・という時には、これは本当に重宝します。
花筒がピッカピカになった時、私の心もピッカピカになれるのです♪
そして墓石は、しみを防ぐために「水洗い」が基本ですが、水ではなかなか落ちにくい汚れの場合もありますよね。
そんなときには、お墓用洗剤が便利です。
上でも紹介したように、市販されていますのですぐに購入できますが、使用の際には小さな部分で試し洗いをしてみるなどしておくとより安心ですね。
水だけで汚れが落ちやすいというメラミンスポンジもオススメですよ(*^^)v
やってはいけない!お墓掃除のマナーとは?
ご先祖さまへの感謝の気持ちをもち、心をこめてお掃除をすることは基本のマナーですが、ほかにも気をつけておきたいことがあります。
お掃除のときには、隣接をするほかのお墓に迷惑がかかることのないよう十分に注意しましょう。
掃き出したゴミを飛ばしたり、墓石を洗う際に水をかけたりすることのないように、気を配ってお掃除をしてくださいね。
また、お掃除で出たゴミは、ビニールの袋などにまとめてすべて持ち帰るようにしましょう。
そして、もう一つ私が気になっているのが、墓石の頭から水をかける行為。
これをNGとしている家もあれば、OKとしている家もあります。
我が家でも、お墓をキレイにする意味で、そしてお盆の暑い時期ならば、涼しくなっていただくために・・・とお水をかけていたのですが、テレビ番組で、「墓石の頭から水をかけるのは、人間の頭から水をかけているのと同じで、大変失礼なことだ!」という情報を得て、家族一同「そうだったのかぁ~~~~~!」と猛反省した記憶があり、そこからお水をかけることをしなくなりました。
ですが、それにはやはり賛否両論あるようで、特にどちらが正しいとも言い切れません。
ご先祖様を思って、お墓のことを思っての行為なら、きっとどちらも正解なのでしょうね。
ただ、お水をかける時は柄杓(ひしゃく)で丁寧に。
間違っても、やっつけ仕事のようにかけ散らしたり、バケツからそのままザブーンといくことのないようお願いしますね。
さいごに
一見キレイに見えるようなお墓でも、日々雨風にさらされ、すごく汚れているということが、掃除をすれば良くわかりますね。
墓石の劣化の原因として、ほこり・排気ガス・カビ・さび・コケなどがあげられます。
一度風化が始まると、汚れやカビの付着は加速してしまうそうです。
そうならないためにも、定期的に丁寧なお掃除を続けることは、ご先祖さまを供養する意味でも大切なこと。
お墓をキレイに掃除して、お墓参りを無事済ませると、なんだか心がすっきりしませんか?
私、その瞬間が大好きなんです。
一年のうちで、ご先祖様のことを思うわずかな時間だからこそ、お墓を含め、大切にしていきたいものですね。