生姜を持ちながら…ふと「もしかして生姜の皮って、むかないほうが良いのかな?」と思った経験はありませんか?
よく野菜や果物の皮はむかないほうが良い!なんて言いますし、魚の皮も栄養満点!なんて話もありますよね。
もしかしたら生姜の皮にもスゴイ栄養があったり、むかないほうが良い理由があるのかも?と気になるところでしょう。
生姜の皮はむくべき?すりおろしの場合は皮ごとでもOK?、生姜の皮に栄養があるのか、生姜の皮をむく場合の簡単な方法などなど、ここでは生姜の皮むきについてまとめています。
生姜の皮むきは必要?皮ごとはダメ?
まずは生姜の皮むきが必要なのか?皮ごと使ってはダメなのか?について解説していきます。
ひとまずこの答えを簡単に言ってしまうなら、どちらも正解です。
つまり、生姜の皮はむく場合とむかない場合があります。
では、どんな場合にむいて、どんな場合にむかないのかを理由とともに説明します。
生姜の皮をむく場合
生姜の皮をむく場合は、主に「生姜を食べるとき」(具材として使用するとき)です。
たとえば魚の煮物などに臭みとりとして入れた後、そのまま一緒に食べる場合には皮をむきます。
ほかにも、すりおろして食べる(入れる)場合にも皮をむいたほうが良いですが、これは皮ごとだと色が悪くなるという理由もあります。(皮をむかないまますりおろすと出来上がりが茶色っぽくなってしまいます。)
更に、以下のような場合にも、皮をむいて使うことをおすすめします。
- 国産以外の生姜を使う場合
- 劣化した生姜を使う場合
- 皮がきれいでない(と思われる)場合
ほかにも、料理の添え物にする場合などでも、色が綺麗なほうが良ければ皮をむいて使ったほうが良いでしょう。
生姜の皮をむかない場合
逆に生姜の皮をむかない場合というのは、香りづけや臭みとりなどとして使ったり、調味料として使うような場合です。
たとえばですが、すりおろした生姜を絞って絞り汁のみを使う場合や、炒め物などに入れて香りがついたら取り除く場合なんかがこちらに適していますね。
生姜の香りの元になる成分は皮と実の間に多く含まれているため、皮をむいてしまえば一緒になくなってしまいます。
とくに鮮度の良い国産のものを選び、しっかりと”たわし”などでこすって綺麗にした場合に限り、皮つきでの使用がおすすめですよ。
他にも見た目を気にしない場合なども皮つきのままがおすすめですし、もし皮をむいたとしても、その皮は捨てずにジンジャーティーなどに使うと無駄がなくて良いですね。
生姜の皮に栄養はある?
この答えはずばり「生姜の皮には栄養がある」です。
では具体的にどんな栄養があるかを見ていきましょう。
食物繊維
食物繊維といえば、お通じ関連でまず最初に浮かんでくる栄養素ですよね。
生姜の皮にはしっかりと食物繊維が含まれているので、お通じやデトックス・ダイエットなどさまざまな効果が期待できます。
そのため、できるだけ皮をつけたままで摂取することがおすすめになるんですね。
先ほどの皮をむくべきか否かでも触れましたが、もし皮をむいて使った場合でも、その皮を上手に使うことで食物繊維を無駄にせず摂取することができます。
ポリフェノール
続いてブドウなどで有名なポリフェノールですが、生姜の皮にはばっちりポリフェノールが含まれているので、栄養がないわけがありません。
ポリフェノールの効果としては、とくに抗酸化作用が代表的で、アンチエイジングや生活習慣病の予防にも役立つ栄養素です。
ポリフェノールは積極的に摂取しないとなかなか摂りづらいので、生姜のような万能の食べ物から摂取できるのはありがたいですね。
ジンゲロール(ショウガオール)
生姜といえば必ず出てくるのが、この「ジンゲロール」と「ショウガオール」という成分なのですが、加熱前がジンゲロール・加熱するとショウガオールになるという成分です。
加熱前のジンゲロールには、吐き気止めや、脂肪や糖の吸収を抑制するようなはたらきがあります。
加熱後のショウガオールには、生姜おなじみの体をぽかぽかにする効果や解熱作用・免疫アップのはたらきなどがあります。
シトラール&ジンギベレン
生姜の皮の栄養素として知っておいて欲しいのが、このシトラールとジンギベレンという成分で、臭みを取ったり香りづけに使ったりするのは、この成分たちが理由なのです。
限りなく皮に近い部分に多く含まれているので、できるだけ皮をつけたままにして欲しい理由にもなります。
生姜の皮むき!簡単な方法まとめ
できれば生姜の皮を残しておきたところですが、そうもいかない場合もあるでしょう。
ということで、最後に生姜の皮むきの簡単な方法について紹介しておきますね。
いびつな形の生姜だからこそ。むくのが面倒かもしれませんが、国産でないものやそのまま食べるものについては簡単に皮がむけたほうがありがたいですもんね♪
アルミホイル
まずはアルミホイルで簡単に皮をむく方法をご紹介します。
- キッチンペーパーを敷く
- アルミホイルを程よく丸める
- 生姜をそのまま擦りまくる!
- 皮がむけたらできあがり♪
刃物を使わない上に、アルミホイルを丸めるだけでできるので、子供さんや、力のない方にも簡単でオススメの方法です。
スプーン
スプーンを使う方法は意外と多いのですが、個人的にはこの軽量スプーンを使うのがおすすめです。
- スプーンで生姜の皮を削るようにむいていく
- 入り組んだところもあてやすい角度であわせていく
通常のティースプーンなどを使う場合にはなかなか力が要りますが、大きくて薄い軽量スプーンは女性でも使いやすいいのでおすすめですよ♪
皮むきグローブ
最近では、すっかりおなじみになった皮むきグローブも使えます。
動画はゴボウですが…、生姜もキレイに皮がむけますよ。
ただ、指先も入らないような入り組んだところは難しいのがデメリットではありますが、簡単でチカラもいりませんので、大まかにむくにはオススメです。
- 皮むきグローブを両手につける
- 生姜を手で皮むきするようにごつごつの部分をこすり付けていく
- 細かいところは指先でこすっていく
ごぼうやジャガイモ・サトイモなどにも使えるので便利ですね。
手で
人によっては苦手かもしれませんが、手でむくというのも可能です。
- 水道で水を流しながら指で擦るように皮をむいていく
- 部分的にやりにくければ、爪でこそいでもOK
- たびたび水をつけながらむいていく
ちょっと入り組んだ形のところは、爪を外側に向けて擦ります。
ただ、剥き終えたあとの手の臭いが少々気になるのが難点です。
キッチンはさみ
包丁を使うよりは少々安全なキッチンはさみを使うという方法もあります。
- キッチンはさみの留め具をちょっとずらしてはずす
- 小さい包丁を使うときのように、刃の面を使ってこそいでいく
- 生姜のカーブに合わせて皮をむいていく
包丁よりも持ちやすい&こそぐ動作に強いのがポイントです。
生姜の皮むき!まとめ
- 生姜の皮をむく時は生姜を具材として使うとき
- 生姜の皮はできればむかずに使ったほうが良い(とくに香り付けや臭み消しにおすすめ)
- 限りなく皮に近いところに栄養素がたくさんある
以上の3点がポイントです。
皮の近くに栄養素が多いと聞くと、常に皮つきが良いと思いがちですが、国産でないものや、少し傷んでいるようなら思い切って皮は剥いてくださいね。
海外のものが絶対に悪いというわけではありませんが、農薬の基準値なども日本とは違いますので、色々と気になることもあるかと思います。
絶対に皮つきで摂取したい場合は、国産で鮮度の良いものを選ぶのがポイントになることを覚えておいてください。
となると、これからはショウガの選び方から変わってくるかもしれませんね。