お正月のお飾りの定番、鏡餅。
新しい1年を幸せに過ごすことへの祈りと、無事に1年を過ごすことができた感謝の気持ちをこめて神さまにお供えする代表的な正月飾りですね。
お餅と一緒にお供えするのは、橙(みかん)・こんぶ・裏白(うらじろ)などなどですが、裏白(うらじろ)ってご存知でしょうか?
お餅の下に敷いてある緑の葉っぱのことです。
毎年、鏡餅を飾る時に悩むんですよね。
「この葉っぱ(うらじろ)はどこに挟むんだっけ?」と。
ということで、ここでは鏡餅の裏白の飾り方、また裏白を飾る意味や正しい向きも紹介します。
今年は迷わずにバッチリ正しく飾ってくださいね。
鏡餅の裏白の飾り方!正しい向きは?裏表どっち?
色んな祈りや願いを込めた裏白。(意味は後述しています)
さて、どのように飾るのが正解なのでしょう。
まず、三方(さんぽう)と呼ばれる台座の上に紙を敷き、その上に2段に重ねたお餅を乗せます。
その台座に敷いた紙とお餅の間に裏白を飾ります。
この時に気をつけたいのが、必ず葉の白いほうを上にして飾ること。
これは、裏を返しても心は白いという清廉潔白を象徴しているものなのでぜひ間違えないで飾りたいところです。
そして、葉はできるだけ対になるように、バランスよく飾ることも大切です。
これも夫婦円満を表す大切なポイントですので注意して飾ってみましょう。
鏡餅の飾り方(全体像)を解説します!
では、鏡餅(全体像)の基本的な飾り方をお話しします。
日本中で飾られている鏡餅ですが、実は地域の風習の違いや時代の移り変わりとともに、今ではいろんな違いがあることも事実なのです。
正式な飾り方は、白木の三方(台座)の上に四方紅と呼ばれる赤で縁取りをされた紅白の紙を敷き、その上に裏白と2段に重ねた白い丸餅を置きます。
そして、橙・こんぶなどの縁起ものの海の幸や山の幸を飾ります。
これがもっとも一般的な飾り方です。
ですが、現代のご自宅で飾るには基本をおさえておけばこの通りでなくても大丈夫。
簡単な説明だとこうなります。
- 台座の上に紙を敷く
- 裏白を、上が白い葉の向きで、できるだけ左右対称に飾る
- 2段にかさねたお餅を置く
- その上に橙(みかん)を飾る
この基本に、あとは地域の風習や用意できるものを、心をこめてお供えしてください。
鏡餅の裏白にはこういう意味がある!
裏白(うらじろ)とはシダの葉のことで、葉の裏が白いことからその名のとおり『うらじろ』と呼ばれています。
日本では、古くから白い色を『清め』の象徴だと考えられており、よって今でも神事などでは白い色が多用されています。
このことからも、まさに神さまにお供えする鏡餅を飾るのにぴったりの植物なんですね。
そして、他にもまだまだいくつもの意味がこめられているんです。
裏白は、左右の葉が対になっていることから夫婦円満の象徴だとも言われています。
また、古い葉と新しい葉が一緒に成長するシダの葉の特徴から、末永く繁栄するようにとの願いも込められているんです。
さらに、葉の表が緑で裏が白いことから、心に裏表がない清廉潔白(せいれんけっぱく)を表しているとも言われているようです。
習慣でなんとはなしに飾っていた緑の葉っぱも、こうして意味を知るとより特別なものに思えてきますよね。
祈りや願いがつまった、とても縁起のいいものなのです。
さいごに
古くから伝わる風習には、いろんな意味や願いが込められていてステキですよね。
現代の暮らしではなかなか完璧に揃えるのは難しいところもありますし、「今年は飾らなくても良いかなぁ~^^;」とか、バタバタした年末には思いがちですが、ぜひ正しい意味を理解したうえで、私たちのできる範囲で大切に続けていきたいものですね。
あなたの中で、「鏡餅の葉っぱ」という位置づけから、なんとなく裏白(うらじろ)への意識(思い)が高まったのではないでしょうか(笑)。