「鏡餅ってなに?」
「鏡餅ってどうして丸いの?どうして二段なの?」
「どうしてみかんが乗ってるの?」
子供にこう聞かれたら、しっかりと答えてあげることができますか?
まさかデマを教えるわけにもいかないし・・・
ということで、
ここでは鏡餅の由来・意味を子供にもわかりやすいように簡単に説明しています。
ぜひ、正しく教えてあげてくださいね(o^―^o)
鏡餅の意味と由来!子供向けに簡単に解説
ザ・お正月!的なモチーフの代表でもある鏡餅。
大小の白くて丸いお餅を上下に2段重ねたもののてっぺんに、橙色のみかんがひとつ乗っかったもの。
地域や風習などによっては若干の違いもあるようですが、一般的に思い描くイメージはこういうものではないでしょうか。
そんな鏡餅にも、家族との絆を深めるのにふさわしい、ちゃんとした意味と由来があるのです。
鏡餅は、神さまと人をつなぐものとも言われ、1年の始まりを祝う晴れの日を飾るのにとってもふさわしいもの。
もともとは、1年の始まりに神前に捧げたお餅をみんなで分け合って食べることで、”神さまからの祝福を受けよう”という信仰や文化の名残りだと言われています。
新しい1年のスタートに、大切な家族と一緒にこれから1年間の幸せを願う・・・まさに家族にぴったりの季節の習慣ですよね。
鏡餅とは、神さまにお供えしてからいただく尊い餅です。
家族みんなでしっかり意味を理解して、1年間を無事に過ごすことができた感謝の気持ちと、さらなる1年への祈りを込めて飾りましょう。
鏡餅はなぜ2段なの?なぜ丸いの?
神様へのお供えものだということはわかりましたが・・・
それだけだと、1段でも良さそうなものですよね。
なぜ鏡餅は2段重ねてあるのでしょうか?
実はこれにもステキな意味があるんです。
お餅を2段重ねた姿には、”1年をめでたく重ねる”という意味が含まれています。
そして、どうしてお餅が丸いのか?
ひとつは、丸いお餅が昔の銅鏡(どうきょう)に似ているからと言われています。
古来から、鏡には神さまが宿ると言われてきました。
さらに、丸い形は”家庭円満を表している”とも言われています。
神さまが宿った丸いお餅に、家庭円満と1年をめでたく重ねることへの感謝と祈りをこめる。
これが鏡餅の意味なんですね。
ステキな風習です。
どうして”みかん”と”昆布”と”葉っぱ”がのってるの?
鏡餅とひとくちにいっても、これには色んな形や飾り方があり、地域や風習によってさまざまな鏡餅。
ここでは代表的な、”みかん”・”昆布”・”葉っぱ(うらじろ)”についてお話しします。
みかん
正式には、みかんではなく橙(だいだい)。
2段に重ねた鏡餅のてっぺんに置かれた橙色のみかん。
これがもっとも一般的な飾りのひとつではないでしょうか。
みかん(橙)は、木から落ちずに大きく実が育つことにあやかって、代々家が栄えることを願った縁起物だと言われています。
これもまた、家族のお祝い事にぴったりの意味が込められていますね。
昆布
昔、昆布は『ひろめ』、『えびすめ』と呼ばれていたそうです。
ひろめは『広める』、またえびすめは、七福神の恵比寿さまにかけて『福をさずかる』という意味が込められていると言われています。
また、”喜ぶのこぶ”、”子生(こぶ)=子どもが生まれる” などの意味が込められているそうです。
おめでたいことのてんこ盛り!なんですね。
葉っぱ
この葉っぱは、もともとはシダの葉で、裏白(うらじろ)と呼ばれています。
古い葉とともに新しい葉がしだいに伸びてくることから、”家がずっと栄えるように”という意味が込められた縁起ものです。
大切な家族の、末永い幸せがここでも願われています。
さいごに
お正月をステキにいろどる鏡餅に隠された意味、確認できましたか?
子どもにも説明できそうですか(o^―^o)?
毎年必ず飾ってお正月を過ごしている方も、今年こそは!の方も、ぜひご家族で意味を話しながら飾ってみることをおすすめします。
最近では、手軽に飾ることができる市販の鏡餅もたくさん用意されています。
ぜひ、大切な家族と過ごす1年の始まりを、感謝をこめて意味のあるスタートにしてみてください。
そして、この鏡餅は、食べてこその鏡餅です。
1月11日は、飾った鏡餅をみんなで食べる『鏡開き』の日です。
神さまに供えられたお餅には、力が宿っていると言われています。
ぜひ家族一緒に、今年1年の健康や幸せを願ってお餅を食べましょう!
鏡餅で家族のつながりを考える、そんなお正月を過ごせたらステキですね。
日本人が長い時間の中で繰り返し続けてきた習慣の中には、ちゃんとしたステキな意味がありました♪