美容において人気の高いアルガンオイルですが、日焼け止めの効果もあるという噂もチラホラ。
オイルなのに日焼け止め?と頭が混乱する人も多いのではないでしょうか?
今回は、アルガンオイルの日焼け止め効果について解説していきたいと思います。
果たして、アルガンオイルに日焼け止め効果は本当にあるのか、日焼け止めとしてのアルガンオイルの使い方や、日焼け後の肌への効果についても紹介していきます。
アルガンオイルに日焼け止め効果はある?
実はアルガンオイルには、天然のままでもすでに日焼け止め効果があります。
オイルといえばサンオイルなどを思い出し、「日焼けする」効果がありそうですが、実はそうではないのです。
使うと日焼けしやすくなるのは、化したオイルもしくは日焼けしやすいように配合されたサンオイルなどで、アルガンオイルは特別酸化しにくいオイルとしても有名ですので、この心配はありません。
>アルガンオイルは酸化しやすい?しにくい?使用期間や臭いについて
ちなみに、数値であらわすとSPF5~9(※)ほどといわれていて、天然のオイルでこの数値をたたき出すものはめったにないんですよ。
また、アルガンオイルに含まれるオレイン酸には、紫外線の吸収を抑制したり、メラニン色素の定着を予防するような効果もあると言われています。
ただでさえ日焼け止めの効果があるにも関わらず、さらに紫外線の吸収や定着をおさえ、美容にも良い…今すぐに使いたくなってしまいますね。
(※)SPF5~9ってどれくらい?
SPFとはサン・プロテクション・ファクター(Sun Protection Factor)の略で、日焼け止めの効果が持続する時間をあらわしています。
一般的な日焼け止めというと「SPF20~50」くらいがありますが、1=20分効果が持続するということ。
たとえばSPF50の場合は、20分×50=1000(分)=16時間40分程度効果が持続するという計算になります。
つまり、アルガンオイルのSPF5~9ということは、1時間40分~3時間もの間日焼け止めとして使えるものであるという話になるわけです。
天然の美容に良いオイルが、平均2時間以上日焼け止めを防ぐことができるなんて♪
ただし、良く日焼け止めについている+の表記ですが、今日本では多くが+~++++の4段階であらわされています。
この場合は、+の数が多ければ多いほど効果が高いとされていますので、++++の日焼け止めと同じくらい日焼けを防止できるかといわれると、それは違うという話になってきてしまいます。
製品として「アルガンオイルの日焼け止め」とされているものであれば別ですが、一般に売られている天然のアルガンオイルを塗りたくったところで、市販の日焼け止め相当の効果はありませんので、その点は理解しておかなければいけません。
日焼け止め防止!アルガンオイルの使い方
それでは続いて、日焼け止めとしてアルガンオイルを使う時、どういう風に使えば良いのかを解説していきますね。
いくつかのポイントに分けて説明していきますので、ぜひ実践してみてください。
人肌に温めてから使う
アルガンオイルを使う上で、ワンポイントになるのがこの“温めて使う”ことです。
使う分だけを手に取り、両手で挟んで少し温めてから使うことで浸透力がUPします。
目安としては、人肌もしくは冷たさを感じないくらいがおすすめで、量も少ないので少し手を合わせているだけで温まります。
化粧水の前に2~3滴
アルガンオイルは浸透することでブースターとしての役割を果たし、お肌をやわらかくしてくれます。
>アルガンオイルのブースター効果に注目!そのメカニズムと使い方を紹介
2~3滴で良いので化粧水の前に塗りこんで軽くマッサージしておくと、そのあとの化粧水や乳液の効果をUPしてくれるんですね。
そのタイミングで日焼け止めとして問題ないの?と思うでしょうが、オレイン酸をより吸収するには素肌に直接塗るのが一番なんですよ。
下地や日焼け止めを重ねてもOK
化粧水や乳液といった基礎化粧品で地盤が出来上がったら、そのあと化粧下地や日焼け止めを塗っておきましょう。
もちろんここにも日焼け止めの効果はあるのですが、そこまで効果の高いものと意識する必要はありません。(海や山などのアウトドアであればもちろん高いほうが良いですが、そのあたりはお好みです。)
そうすることで日焼け止めの効果をより高くすることができるだけでなく、ファンデーションの持ちも良くなります。
アルガンオイルを塗ったことで伸びも良くなっていますよ。
仕上げのティッシュオフを忘れずに
アルガンオイルを使う場合の最後のポイントがティッシュオフです。
ファンデーションを塗る前と後、絶対にティッシュオフをしてください。
そうしないとダマになったりムラができたり、ハケやスポンジが劣化してしまう可能性もあります。
ファンデーションの種類を問わず、ファンデーションもしくはパウダーの前後にティッシュオフを忘れないでくださいね。
日焼け後の肌にもアルガンオイル
さて最後に、日焼け後の肌のお話をしておきましょう。
実はアルガンオイルは、日焼けを防止するためだけでなく、日焼けをしたあとのケアとしてもとっても優秀なんです。
「今日日焼けしちゃったな」というときはもちろん、「日焼けしてるのに気づいた」ときからでも遅くありません。
なぜ日焼け後の肌にアルガンオイルを塗ると良いのか?ポイント別に解説していきますね。
オレイン酸で日焼けしにくい肌へ
さきほども説明しましたが、アルガンオイルに含まれるオレイン酸は、紫外線の吸収を抑制したり、メラニン色素が定着しないようにしてくれます。
そのため、紫外線を浴びたことにより生成されたメラニンを、お肌に定着しにくくするためのケアとして使いたいというわけです。
紫外線に当たってしまったあとにもケアしていくことで、日焼け跡にならないようにしてくれるのですね。
ビタミンEで代謝UP
アルガンオイルにはビタミンEも豊富に含まれているのですが、このビタミンEは、お肌のターンオーバーという生まれ変わるサイクルを早めるはたらきがあります。
何もしないとこのターンオーバーは20歳前から遅くなっていき、それによりシミやシワができやすくなってしまうのです。
日焼けも同じで、メラニン色素が定着してしまうことで色がつきます。
それをこのビタミンEの代謝促進パワーで防ぐことができるので、日焼け跡にもアルガンオイルでのケアが有効というわけです。
保湿力で乾燥防止
アルガンオイルは、当然のことながらオイルだけあって保湿力が高いです。
本来ほとんどの基礎化粧品は、さっぱりしたものほど水が多く、しっとりしたものほど油分が多いですよね。
そして油分が多いものほど保湿力が高くなっています。
つまり、ブースターとして化粧水や美容液の栄養分をしっかりと吸収させ、乳液で蓋をしたお肌に、さらに潤いを与えてバリアを張るような現象が出来上がるわけですね。
これでしっかりと入った水分を逃がすことなく保湿できます。
日焼け後の肌に保湿が必要なわけ
日焼けというのは、お肌が紫外線に当てられ熱を持ち、乾燥してしまうことで起きます。
熱を持っているということはヤケドしているのと同じような状態で、ヤケドの痛みが落ち着いたあとの肌は、色がついて乾燥していますよね。
それの軽いものが、いわゆる「お肌の日焼け」で、保湿しておくことでお肌が変色しにくくなるのです。
お肌にしっかりと熱を持っている様子があれば、アルガンオイルを塗る前にお肌を冷やしておくと、より日焼けを防ぐことができます。
そしてこの冷却は、なるべく早い段階でやっておくとより効果的なので覚えておきましょう。
まとめ
いかがでしたか?
アルガン”オイル”は名前に反して、日焼けに対して予防の面でもケアの面でも効果が期待できることがお分かりいただけたと思います。
アルガンオイルは保存の際に湿気と日光にさえ気をつけておけば酸化しづらく、栄養も豊富で、美容と健康で注目が高まっているオイルです。
正しい使い方と効果を知っておくことでより堪能できますので、ぜひ今日の情報も参考にされてくださいね。
ちなみに、アルガンオイルはこんな使い方もできますよ↓。