骨盤の矯正に「尻歩き」が良いらしいよ!
と、3人目を出産してから骨盤のゆがみが気になって仕方ない私に、友人が教えてくれました。
尻歩き?
夜な夜な、お尻だけが町中を歩きまわり、見てしまった人を追いかけてお尻をペチペチ叩く妖怪……を瞬時に想像した私。
なんという想像力のたくましさ♪
もちろん、そんな妖怪は関係なく、
座った状態でお尻を動かして進む、お尻だけで歩くような運動を「尻歩き」ということを、あなたはきっとご存知でしょう。
この尻歩き、一見、子供の遊びのような印象を受けますが、実は健康や美容にすごく効果があるんですってね♪
簡単だし、お金もかからないし、そんな健康&美容法なら絶対にやるべきでしょ!
ということで、「尻歩き」について徹底的に調べてみました。
ここでは、尻歩きのメカニズムと効果について、やり方やコツ、男性にも効果はあるのかどうかについて、尻歩きを知り(尻)尽くす情報をお届けしますね(*^^)v
ダジャレ言うようになったら、歳ですよね・・・(凹)
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尻歩きのメカニズムと驚くべき効果とは
尻歩きは、お尻だけを使って進む動きですが、その妙な動きにいったいどんな効果があるんでしょうか。
まず、周りの人が面白がって笑顔になってくれるんです♪
……という二次効果も期待しつつ、本来の効果をみていきましょう。
簡単にいうとこの3つ。
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- 腸腰筋(ちょうようきん)を鍛える
- 骨盤の歪みを自然に矯正
- 内臓への血流アップ[/su_note]
腸腰筋を鍛える
足を使って立って歩くときは、足の筋肉が主に使われますね。
では、お尻歩きではどこの筋肉が主に使われるのでしょうか。
お尻歩きでは
- 片方の骨盤を持ち上げる
- 持ち上げた骨盤を前方(または後方)にずらす
- 骨盤を下ろして床につける
を交互に繰り返します。
この骨盤を上げる、ずらす、下ろすという動きは、主として「腸腰筋」の作用です。
「腸腰筋」は最近に話題になっている「体幹トレーニング」でも重要な筋肉で、
「大腰筋」と「腸骨筋」の二つを合わせて、「腸腰筋」と呼んでいます。
※大腰筋:腰椎と大腿骨の端をつなぐ筋肉
※腸骨筋:骨盤と大腿骨の端をつなぐ筋肉
立っている状態では、脚を引き上げる動きの際び腸腰筋が働きます。
尻歩きのときは脚がすでに引き上がっている状態なので、骨盤を上げる動きになるんですね。
脚を引き上げる動きで腸腰筋が働くなら、別にわざわざ尻歩きしなくてもいいのでは? と思われるかもしれません。
ただ、立った状態での脚の上げ下ろしは、腸腰筋以外にもいろんな筋肉が働きますので、腸腰筋を主に動かす、というのが難しいんですね。
逆にいうと、そうした状態でも腸腰筋を上手く使えると、スポーツ選手なら優れたプレイができたり、仕事でも疲れにくくスムーズに動けるということになります。
私のような一般人にはとても難しいことなので、尻歩きで鍛える!ということになるのですね。
骨盤の歪みを自然に矯正
尻歩きは、上半身の重みが骨盤にダイレクトにかかってきます。
自然な圧がかかった状態で骨盤を動かすことで、歪みが矯正されていくんですね。
最近は、骨格や体の歪みを直すという売りで、書籍やDVDなども多く出版されています。
安全性について考慮された説明になっていますが、力の加え方や姿勢の取り方が間違っていると、かえって筋肉や関節を痛めてしまうことも。
尻歩きは、力を加えたり負荷を増やす必要はありませんし、瞬発力が必要なほどスピードは出ません。
ものすごく安全に取り組めます。
また、猫背や姿勢が悪い人は、骨盤が前後に傾いている場合もあります。
尻歩きを行うときは、骨盤がまっすぐ立った状態になります。
骨盤の傾きが正されている状態で骨盤を動かすと、アンバランスなつき方や動かし方の筋肉が、徐々に望ましい方向に修正されていくのです。
まさに理想的ですよね♪
内臓への血流アップ
内臓の不調の原因の一つに、血行が悪いことがあげられます。
尻歩きをすると、内臓周辺の筋肉が働きます。
周囲の筋肉が働くということは血流も多くなり、内臓への血流も増えてきます。
また、骨盤を多く動かすので、内臓を揺することにもなります。
内臓を揺することも、血液の流れを促します。
また、腸腰筋を始めとするインナーマッスルが強化されると、内臓の位置が適切になっていきます。
内臓の位置が適切になると、血行もさらに改善していきます。
尻歩きでは、床でお尻の筋肉を直接に押す・戻すが繰り返されますね。
この刺激も血流を促進してくれます。
つまり、尻歩きだけで血流アップ効果が何倍にも期待できるわけです。
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尻歩きの正しいやり方とコツ
尻歩きの効果が分かったら、さっそく実践してみましょう。
①両脚を伸ばして床に座ります
片方のお尻だけを上げて、前にスライドさせます
このとき、上半身はできるだけ真っ直ぐのままキープします。
上半身を傾けたり曲げてしまうと、骨盤の動きが小さく、効果が少ないです。
傾かないようにしてるけど、お尻が持ち上がらない!という人は、腰周りが固くなっています。
たくさん持ち上げようとせず、少しでもお尻が浮いて前にスライドできれば大丈夫です。
②上げたお尻を下ろし、反対のお尻を持ち上げて前に…を繰り返す
ある程度、前に進んだら、後ろに下がって元の位置に戻ります。
動画で見ていただくと、一目瞭然ですね。
腕を振ることで腰のひねりが強調されます。
ウエストが気になる方は、腕の動きも加えましょう。
腕は交差して胸の前に持ってきてもいいです。
腕の動きを制限することで、骨盤の動きに集中した移動になります。
さらに腕を真上に上げて尻歩きをするのも良いですよ。
こちらは、脇腹や背筋に負荷を与えます。
猫背ぎみの方は、背筋が弱くなっていることもありますので、腕を上げるパターンがおすすめ。
お腹も自然に凹みますので、こちらもウエストをスッキリさせる効果ありです。
目線は前に、下向きにならないように注意してください。
また、足先が外を向いたり、開かないように。
回数や距離はとくに決まっていませんが、最初は100回とか5分といった程度で十分です。
慣れてきたら、時間を伸ばしていきましょう。
一度に長く行うよりも、一日のうちに何回かに分けて行うのがいいですね。
長く行うときはお尻が擦れたり当たって痛くなりますので、ヨガマットなどを敷きましょう。
ヨガマットがなければ、毛布でもOKです。
尻歩きアレンジバージョン
慣れてきたらバリエーションとして、こんな方法も。
腰の後ろで手のひらを合わせて尻歩き
手のひらを合わせることで、肩甲骨が寄ります。
肩甲骨の周りの筋肉への刺激は、脂肪を燃焼する効果があります。
また、胸側の筋肉も広がるため、猫背の改善にも。
きつく感じる姿勢で、下向きになりがちですが、しっかり背筋を伸ばして、前を向いて行いましょう。
体をひねったまま尻歩き
手を胸の前で交差するか合掌して、上半身を左右どちらかにひねります。
そのまま尻歩きを行います。
腰をひねった状態をキープすることで、腰や脇腹の筋肉に、より強い負荷を与えます。
片方にひねって尻歩きをしたら、バランスを取るために反対側にひねって尻歩きをしましょう。
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尻歩きは男性にも効果あり?
尻歩きは男女問わずに効果がありますが、男性の場合は負荷が物足りなくなってくるかもしれません。
この場合は、足を浮かせた状態の尻歩きにチャレンジしてみましょう!
足首を組んで足の反動を使わないようにすると、より効果があります。
腕はしっかり振る方が、体幹をひねる運動になります。
足を浮かせると骨盤の動きは少なくなりますが、腹筋を鍛える効果がアップします。
短い距離や時間でも、かなりキツいですよ〜。
1〜2kgのダンベルが二個あれば、左右それぞれの手で持ってみてもいいです。
上半身にも負荷がかかりますが、ダンベルの重さと浮かせた足の重さでバランスが取れて、移動しやすくなります。
こちらは、お尻だけが床に着いていて、しかも体重もより多く加わるので、お尻がすぐに擦れて痛くなります。
ヨガマットを使うことをおすすめします。
また、男性の場合は、加齢にともなって排尿のトラブルが増えてきます。
インナーマッスルを鍛えることで、尿漏れなどの予防につながってきます。
お年を召した方は、足をつけた状態の尻歩きでも効果があります。
年齢や筋力にあった方法で、無理をせずに行ってみてください。
スキマ時間でお尻歩き!
尻歩きは見た目は地味ですが、いろんな効果があり、室内でもすぐにできる運動ですね。
運動不足は実感してるけど、外に出てウォーキングとかスポーツジムに行くのも面倒だな〜という、私のような方、まずは尻歩きから始めてみませんか?
尻歩きの効果が少しずつ出てくることで、体も動かしやすくなり、違う運動にチャレンジしたくなるかもしれませんよ♪
私はこの尻歩き効果を勉強してから、1日3分×3回は最低実践しています。
3分でも真面目にやれば結構キツイんですよ~。
見た目の変化はあまりありませんが、確実に体が軽くなりました。
これからも継続していきますよ!
だって、ものすごくお手軽ですからね。
時間を割いて行わなくても、ちょっとテレビのリモコンを取りに行くようなとき
テレビやスマホを見ながら、寝る前や朝起きたら布団の上でなどなど。
スキマ時間を見つけて、美と健康の道をお尻で歩んでいきましょう!(笑)