最近、高齢者の方への肺炎の予防接種がCMでも流れていますよね。
ウチの母ももう75歳。
いつも予防接種を勧めるのですが、「面倒だし・・」と避ける病院嫌いな母。
肺炎と言えばこの何年もの間、死亡原因の上位に挙げられる、大人(とくに高齢者)にはとても危険な病気ですよね。
何かあってからでは遅い!
ということで、肺炎の症状について、初期症状をはじめ、高齢者の場合はどうなのか、治療方法や完治までの期間などなど、気になることを調べてみました。
あくまでも素人目線での情報になりますので、専門的な知識を得たい方はスルーしてくださいね。
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肺炎の症状!大人(特に高齢者)の場合の初期症状や具体的な症状は?
ここでは、「肺炎と言えば!」のよくある症状や、高齢者の場合に多い症状、特に注意すべきポイントについて、それぞれ紹介していきます。
良くある症状
咳、痰、呼吸困難
肺に病原菌が入る事で起こるのが肺炎です。
いつもとは違う息苦しさや、長期間の咳や痰、胸の痛みには注意しましょう。
悪化すると呼吸器全体が低下し、呼吸困難やチアノーゼを引き起こします。
さらに重度になると、意識が無くなる意識障害を起こします。
ここまで来たらすぐに救急車です。
倦怠感・高熱
風邪のような症状が長期間続きます。
特に高熱が3~4日の続く場合は、病院へ行って検査してもらうべきです。
ですが、マイコプラズマ感染症で起こる肺炎は熱が出ない事もあるので、気づきにくいと言えます。
普段の体調・様子をしっかり把握しておくことが大切ですね。
肺に影が出来る
レントゲン写真を撮った時に、普段は透明に透けている肺が、白くモヤがかかったように見えます。これは肺炎の時の一番判断しやすい物と言えるでしょう。
高齢者の場合
咳や痰がでない事もある
一般的な成人に比べると、約20%ほど咳や痰の症状が少ないと言われています。
65歳以上になると、初期症状としては40%の患者さんが発症しないとされているので、発見が遅れがちになるのです。
これが心配なんですよね。
悪化しやすい
症状に気づきにくく発見が遅れる事が多いので、気づいた時から重症化している事があります。
また免疫力や体力、回復力が低いため治りにくいのです。
悪化しやすく治りにくいという事は、命の危険にさらされる可能性も高くなるので、決して軽く見ないでくださいね。
誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)
気管に唾液や食べ物が残る事で、その中にいた細菌が肺へ入って肺炎を起こす事を言います。
これはうまく飲み込めない状態から起こるので、高齢者に多い症状だと言えるでしょう。
これを防ぐためには
- 体をなるべく起こして安定した態勢で食べる
- 歯磨きや口の中を清潔する事
- 状態を斜めに起こした状態で就寝出来るようにする
など、口内や気管に物が残らないようにしておくと良いそうです。
脱水症状
重度の肺炎の場合に起こりやすいです。
食欲がなくなり、水分をあまり取らなくなるなどの軽度の肺炎症状が続くことで重症化し、脱水症状を起こすのです。
呼吸困難になりやすい
もともと年齢に伴って各気管の機能が低下している事から、同じ症状であっても高齢者になるにつれ、呼吸困難や心不全を引き起こしやすくなるのです。
これは命に関わるので、出来るだけ早い処置が必要になります。
肺炎を疑う時に特に注意する事
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- いつもより元気がなくなる
- 食欲が出ず、好きな物も食べられない
- 意識がはっきりしない、もうろうとしている
- 呼吸や脈拍が早く苦しそうにする[/su_note]
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大人の肺炎 治療方法は?
薬を使う
抗菌薬を、点滴や内服薬として飲む事で病原菌の繁殖を抑え、悪化を防ぎつつ免疫力を高めていきます。
安静にする
入院の場合も自宅療養の場合も、なるべく安静に過ごします。
免疫力を整えるためには、体力を回復させる事が必要です。
元々体力のある成人の場合、免疫力も高いので、肺炎になる事や症状が悪化する事は少ないのですが、高齢者になればなるほど体力や免疫力の低下、病原菌に対する対抗力が少なくなるので、悪化しやすくなるのです。
入院
重度になった場合や、自宅療養が難しい場合は入院する事になります。
点滴や内服薬を中心に安静を保つ事や、症状の悪化を防ぎます。
酸素吸入や、他の症状が出た時に的確な処置が出来るのがポイントです。
全身の状態が良好で、症状が軽い人は通院で治療できるそうです。
マスク、うがい、手洗いの徹底
基本中の基本ですが、予防だけでなく、弱っている体に新たな病原体を入れない事、悪化を防ぐ為にも2次感染をしないよう注意が必要です。
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大人(とくに高齢者)の肺炎!完治までの期間
症状の程度にもよりますが、軽度の場合は1週間ほどでほぼ良くなります。
ですがこれは、安静にして、きちんと抗生物質を服用する事が前提です。
体力や免疫力を回復させないと、ウイルスや細菌に負けてしまいますので要注意。
注意点として、熱が治まった後も咳が3~4週間ほど続く場合があるので、もらった内服薬は途中で勝手に終わらせず、最後まで飲み切ることとされています。
重度の場合、入院での治療が1~2週間ほどかかる場合があります。
これは、肺炎によって脱水や呼吸困難など、悪化症状がどのくらい出ているかという事で日数が変わります。
当然ですが、症状が軽ければ軽いほど早く完治できます。
さいごに
健康な大人にとって、肺炎はそれほど怖い病気ではないようですが、やはり高齢者については厄介な病気だということがわかりましたね。
普段から適度な運動やキチンとした食生活で、ウイルスや細菌に負けない体づくりをしておくことを、病院嫌いな母に伝えておくことにします。
もちろん「肺炎球菌ワクチン」を摂取しておくことで重症化を防いで、危険を回避してくれる可能性が高まるのでぜひ接種しておくべきですね。
高齢者の肺炎の恐ろしさに比べると、少々の費用や面倒さは非にならないですから。
私も根気強く母に接種を勧めることにします!!