いつ来てもおかしくない!と言われている首都直下型地震。関東大震災以上の被害が予想されていますね。
話には聞くけれど、そもそも関東大震災ってどんな地震だったのか?
震源地はどこだったのか?
震度はどの程度だったのか?
また、前兆・予兆のようなものはあったのか?
ここでは、関東大震災についてまとめています。
関東大震災 震源地はどこだったのか?震度は?
1923年(大正12年)9月11日に起きた関東大震災は、当時、日本の災害において最大級の被害だったといわれています。
震源地は伊豆大島北端から北に15km付近の相模湾北部の海底であるとされ、その被害は神奈川県を中心とし静岡にまで及んだといいます。
最大震度7・最大マグニチュード7.9が観測され地震の規模こそ最大級ではないものの、その被害は甚大であったそうです。
この地震の最大の特徴は、本震から大きな揺れが3度連続する「3つ子地震」であるといわれ、火災や津波などの二次災害も、被害を大きくした要因だといわれています。
ちなみに、
1995年1月17日の阪神淡路大震災は、最大震度7・マグニチュード7.3
2004年10月23日の新潟中越地震は、最大震度7・マグニチュード6.8
2011年3月11日の東日本大地震は、最大震度7・マグニチュード7.9
2016年4月14日の熊本地震は、最大震度6強×2回・マグニチュード6.5
となっています。
震度やマグニチュードももちろん目安になりますが、実際のところは、揺れ方の違いで被害も大きく違ってくるという認識も必要です。
関東大震災に前兆はあったのか?!
鳥や犬など生態系に違和感があったり、
気象の観点で、気味が悪いなどの前触れ的な前兆も含め、
実際に前兆であると言われているものについて紹介していきます。
同年3月~4月 (関東大震災の5~6ヶ月前)
鎌倉、藤沢あたりで毎夜、大砲を撃つような音が聞こえる。
連日地鳴りのような音が響き、のちに大島で噴火が起こる。
当時を知る人は「まるでガラス戸が破れてしまうのではないかと思うほどの振動だった」と語る。
大島の噴煙は、鮮明で豪快な火柱となり、その晩は辺りが美しく見えたという。
同年5月~6月(関東大震災の3~4ヶ月前)
南葛飾でネズミの集団移動が発見される。
水戸・銚子で有感地震が急激に増加し、6月初旬を過ぎるとピタリと静かになる。
三中湖の水がじわじわと全面的に濁り、精進湖の水位が異常なほど下がる。
翌年1月の地震の際にも湖が濁ったことから、関東大震災の予兆だったのではないかとされた。
同年7月(関東大震災の2ヶ月前)
練馬石神井でネズミの集団移動が発見される。
同年8月(関東大震災の1ヶ月前)
相模湾で魚が獲れなくなり、水が濁っているという報告もあった。
川崎市北端でナマズが以上繁殖し、このような現象はこのとき限りだという。
安政の大地震でも見られた井戸の枯れが各地で起きる。
水が濁ってから枯れる場合が多く、震災後そのほとんどが復旧している。
東京湾沿岸地域では地鳴りが聞こえるという報告も上がっていた。
関東大震災の2週間前
伊豆半島にて海底から泡が立っているという報告があった。
浅草を中心に東京都内各地で犬が遠吠えするようになり、異常な光景だった。
隅田川では死んだ魚が大量に浮かび、木更津浜では潮の満ち引きに異常が生じていた。
関東大震災の1週間前
東神奈川から鎌倉にてハゼが大量発生。
必死に逃げ惑うネズミの姿が目撃され、地震の2日前には姿を見なくなる。
関東大震災の前日~2日前
東京の空に音の無い光が走る。
月は不気味に明るく赤く光り、太陽は異常な輝きを見せた。
横浜ではカニが岸壁に大量にあがり、川には異常な量の魚が増え、飼い犬やペットたちの異常行動も多く見られた。
ドンという響くような音が聞こえたり、虹が見えたり、夕暮れ時にどす黒い雲が見られたりと異常現象が多く起きたという。
関東大震災当日
天候が定まらず昼間にも関わらず、海で発光現象が起きたり、雲がないのに雷が鳴っていた地域もあるという。
どす黒い雲は広がり、大きな地鳴りや不快な頭痛を訴える報告が相次いだ。
後々になって、「あれは前兆だった・・・」として追加されたものも多いですが、その経緯はとても興味深いものですね。
この後、関東大震災が起こりますが、地震直後には、これらの異常現象の3分の1は、何事もなかったかのように元通りになり、より不気味さをかもし出していたそうです。
関東大震災 再来周期はどのくらいなのか
関東大震災クラスの地震、心配されている首都直下型地震ですが、再来周期はどのくらいなのでしょうか?
東日本大震災以降、各地で噴火が起こり地震も多発しています。
現状いわれているのは、マグニチュード7レベルの地震であればいつでも起こり得るということ。関東に限ったことではなく、日本全国に言えることです。
また、30年以内には70%の確率で発生するとされ、ほかの地震に触発されて起こる可能性も否定できません。
1000年ぶりに日本列島は地震が活発になっており、次は首都直下型や南海トラフが危険といわれています。
2016年前後に起こると宣言する者もあり、今まさに気の抜けない状況なのです。
関東大震災クラスの地震が東京周辺で発生した場合の被害は、南海トラフの被害予測を軽く越すとされ、さまざまな角度から被害を最小限に抑えるべく議論されています。
最後に
地震の多い島国日本は、幾度と無く大きな地震災害に襲われています。
痛ましい災害現場が報道される度に、防災を呼びかける声も強まっています。
つい最近大きな地震のあった地域でも、しばらく大丈夫なんて保証はどこにもありません。
防災グッズなどの準備はもちろん、大地震が来た場合の対策を家族で話し合うなど今出来る準備を入念にしておきましょう。