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「おはぎ」と「ぼた餅」の違い!春夏秋冬で変化!半殺し・皆殺しの謎

雑学

お彼岸になると頂くことが多い「おはぎ」と「ぼた餅」

私は子供の頃から「おはぎ」は知っていますが、「ぼた餅」は馴染みがありません。

でも、親戚の中には「おはぎ」のことを「ぼた餅」と言う人もいて、「ん?」と子供心に不思議に思ったものです。

逆に、私が「おはぎ」だと思い込んでいたものが、お店で「牡丹(ぼた)餅」と書かれて売られていることも。

この一見同じに見える食べ物ですが、一体どこが違うのでしょうか。

全く同じもので、呼び方が違うだけなのでしょうか。

だとすれば、なぜ違うのでしょうか。

また、「おはぎ」や「ぼた餅」で使われる、「半殺し」や「皆殺し」という物騒な言葉。

なぜ食べ物でそんな言葉が使われるようになったのか、今回は、「おはぎ」と「ぼた餅」の違い不思議について調べてみました。




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おはぎとぼた餅!それぞれの意味と違い

「おはぎ」と「ぼた餅」。

実は、このふたつはやはり同じ食べ物でした。

では、なぜ二通りの言い方があるのでしょうか?

  • 「おはぎ」→「お萩」
  • 「ぼた餅」→「牡丹餅」

こう書いてみると、謎が解けるのです。

「お萩」は秋の七草のひとつ「萩」を表し、「牡丹餅」は「牡丹」つまり、春の花を表しています。

もうお分かりですね♪

「おはぎ」と「ぼた餅」は、季節によって言い方を変えているのです。

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のお彼岸には「おはぎ

のお彼岸には「ぼた餅 [/su_note]

というわけです。

「同じものなら同じ呼び方にしておいてよ~!ややこしいっ!!」

と、正直思ってしまいましたが、これを知ると、四季に富んだ、日本らしい情緒ある使い分けだなぁ~と趣を感じたりします。

 

「おはぎ」と「ぼた餅」大きさにも違いが?!

季節で呼び名を変える他にも、実は大きさにも違いがあるようです。

ふたつを並べて見比べることはほとんどないと思いますが、

  • 「おはぎ」は小さめ
  • 「ぼた餅」は大きめ

そしてコレにも意味があります。

萩は小さな花ですから「おはぎ」は小さめに、牡丹はボリュームがたっぷりの花ですから「ぼた餅」は大きめに作られます。

日本人の感性ってスゴイ!と感動してしまいます。

もちろん私も日本人なのですが、こんな繊細さは完全に欠けているようです(笑)。

 

ただ最近は、年中「おはぎ」で通しているお店が多いのも事実。

街を歩いていても、「おはぎ」はよく目にしますが「ぼた餅」はあまり見かけません。

私の地元だけでしょうか?




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おはぎ &ぼた餅!半殺し・皆殺しの由来・意味は?

皆さんは「半殺し」「皆殺し」という言葉をご存知でしょうか。

ヤ○ザ映画などではお馴染みかもしれないのですが・・・(;’∀’)

私は田舎育ちなので、祖母や母親の「おはぎ」や「ぼた餅」作りを手伝っていたので、聞き慣れているのですが、都会の友人たちに話しをすると「食べ物なのに怖い」と、「なんて恐ろしい言葉を使うんだ」という顔をされていました。

しかし、理由を話すと皆納得をしていましたよ。

おはぎやぼた餅は、杵でお餅をつくのではなく、すりこ木でもち米とうるち米を搗(つ)いて作ります。

このお米の粒が、半分くらい残っている状態、荒く潰したものを「半殺し」と言います。

反対にお米の粒がない状態、完全に滑らかなお餅の状態を「皆殺し」と言います。

意味を聞くと、まぁ納得できる表現ですが、やはり癒し系の和のスイーツにはちょっとそぐわないかな・・と個人的には思います。

 

また、地方によっては、お米の状態ではなく、小豆の状態で「半殺し」「本殺し」と使い分けをしていることもあるようです。

粒あんを「半殺し」こしあんを「本殺し」と呼んでいるようです。

いずれにしても、「おはぎ」や「ぼた餅」の名前の由来が情緒的なのに対して、物騒な言葉には違いありません。




夏と冬でも呼び方が違う?!

「おはぎ」と「ぼた餅」、実は夏と冬にもそれぞれの呼び名があるんですって!

いやいや、どんだけ~~~~っ(゚ロ゚ノ)ノ

  • 夏は「夜船(よふね)」
  • 冬は「北窓(きたまど)」

文字だけ見ても、夏、冬それぞれの季節を感じますよね。

春と秋は、花で表現をしていましたが、夏と冬はおはぎやぼた餅を作る様子からきています

杵でペッタン、ペッタンと搗(つ)かないので、「搗き知らず」から変化をしています。

夏は「搗き知らず」→「着き知らず」→「夜は船がいつ着いたのが分からない」ということから変化して「夜船」と呼ばれるようになりましたとさ。

冬は「搗き知らず」→「月知らず」→「月が見えないのは北の窓の方」ということから変化して「北窓」と呼ばれるようになりましたとさ。

 

さいごに

「おはぎ」と「ぼた餅」、調べてみると想像以上の奥深さがあって驚きでした。

昔の人の繊細で情緒ある名づけに感心したり、かと思えば、「半殺し」「皆殺し」とのギャップに唖然としたり・・・。

なんだか面白い由来ですよね。

ところで、あなたはどんな「おはぎ」or「ぼた餅」or「夜船」or「北窓」がお好きですか?

私は、秋のお彼岸にいただく”半殺しのご飯”×”皆殺しの小豆”が大好きです♪

・・・。

やっぱりややこしいですね(;’∀’)

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