咳が止まらない!
熱や鼻水など、いわゆる風邪の症状は他にはなく、ただ咳だけがひどい!
そんな時、何科を受診すべきなのでしょうか?
耳鼻咽喉科で喉をチェックしてもらう人もいれば、
普通に内科で咳止めのようなものを貰ったり、
はたまた呼吸器科で調べて貰ったり・・・
最悪は、たらい回しにされたりでは困りますよね。
最初の入り口を間違わない為に、各科の特徴をまとめてみました。
あなたの症状に当てはまるのは何科でしょうか?
咳が止まらない!何科の受診が正しい?
まずは各科の特徴と、咳への対応について紹介していきます。
[su_box title=”耳鼻咽喉科” style=”soft” box_color=”#2b0e7f” title_color=”#ffffff” radius=”8″]
耳と鼻と咽頭と喉頭などを主に診療する科です。
「喉の調子が悪い」「痰が絡んで仕方ない」といった時に受診するのがよいでしょう。
また、風邪っぽいときも耳鼻科の受診で大丈夫です。
風邪は、ウイルスを含んだ空気を鼻・口から吸い込み炎症を起こす上気道炎(鼻腔や咽頭などが炎症を起こすこと)です。
ですので、咳が止まらず、喉が痛くなったり痰が絡んだりして風邪の症状を感じたら、耳鼻科受診でも問題ありません。
さらには、咳のしすぎで喉から血が出る、痰に血が絡むといったときも、
咽頭炎の可能性もありますので、耳鼻科受診がよいでしょう。
基本的に、脳や歯・眼以外の、首から上の部分で気になる症状が出た場合は、耳鼻科で治療が出来るといわれています。
その他の症状(発熱・腹痛・倦怠感など)が出ているときは、内科を受診しましょう。[/su_box]
[su_box title=”内科” style=”soft” box_color=”#2b0e7f” title_color=”#ffffff” radius=”8″]
体調が悪くなって、はじめに受診を考えるのが内科ですね。
内科では、熱や咳、咽頭痛、腹痛、倦怠感など、様々な症状に対応しています。
内科は「症状を見極めるための一次的な科」とも言われており、
初診は内科で受診しても、原因が特定できれば別の科で治療してゆくことが多くあります。
大きな病院にある総合内科が良い例ですね。
咳が止まらない場合、喘息(ぜんそく)であったり、気管支炎であることも。
その場合は、専門性の高い呼吸器内科を受診することになります。
風邪っぽくて、下痢や嘔吐などを含め、複合的に症状が出ているときは、内科受診で間違いはないでしょう。
2ヶ月以上つづく慢性的な咳や痰は、気管支喘息や肺気腫、肺癌などの呼吸器疾患、
また、心不全などの循環器の疾患の可能性がありますので、呼吸器系の科を受診する必要があります。[/su_box]
[su_box title=”呼吸器科” style=”soft” box_color=”#2b0e7f” title_color=”#ffffff” radius=”8″]
咳が止まらず、あまりに酷い場合は呼吸器科を受診します。
呼吸器科は、気管や気管支・肺・胸膜を含む病気を診断してくれます。
咳や痰プラス、呼吸困難などの症状が出ていれば、呼吸器科の受診を!
風邪以外で咳や痰が酷い場合は、気管支炎や肺炎が疑われます。
また、痰に血が絡んでいる場合は気管支拡張症や肺がんが疑われます。
咳の頻度、喉の痛みに応じて呼吸器科の受診も考えてみてください。
そこまでではないなぁ・・という場合は、内科にかかるのがオススメです。
内科や耳鼻科で治療できない病状で、専門性が高いのが呼吸器科だと認識しておくと良さそう。[/su_box]
※症状には個人差がありますので、
体調がおかしいと感じたら、普段とどう違うのか自己観察をした上で受診すると、スムーズに症状を説明できるでしょう。
ちなみに、子供の場合はこちらを参考に!
さいごに
咳が止まらないと息苦しいですし、夜も眠れないなど、日常生活に支障をきたしますよね。
一刻も早く症状を和らげて欲しい!
早く治したい!!
だから、できるだけ少ない受診回数で治療→完治できるように、最初の入り口を確認することも大切ですよね。
咳だけだから・・・、受診は面倒だし・・・と思われる方も多いようですが、体のなんらかの異常で咳がでているワケですから、侮らず、まずは受診してみてください。
結果、それが快復への一番の近道になるでしょうから。
実は私、咳で悲惨な経験があります。
出産間近に酷い咳が1~2か月続き、でも妊婦だからお薬はダメだし・・と我慢したものの、とうとう自力では起き上がれないくらいに胸の痛みに襲われ続けていました。
毎日寝込んでいましたが、赤ちゃんは順調に成長し、陣痛を迎えて無事出産。
出産後も、胸やわき腹の痛みは継続中で、まだ咳も続いていましたが、まずは整形外科に飛び込んだところ、肋骨左右それぞれ4本ずつ(計8か所)の疲労骨折が判明。
「よくこの体で出産してきたね・・・」と先生に褒められ?、イヤ、呆れられ、労をねぎらっていただいたものの、「本当は強い痛み止めの薬や湿布を出したいところだけど、新生児への授乳中ということで、弱いものしか無理だなぁ~。」ということになり、しばらくは痛みに耐え続けながらの育児となりました。
あ~やれやれ(-_-;)
初期に治療していればこんな事にはならなかったはず。
妊婦さんの場合も、担当の産婦人科医に相談し、必要に応じてしっかりと受診して治療してくださいね~。
以上、経験者談でした。