突然の腹痛!嘔吐や下痢……
「急性胃腸炎」と診断されたけど、
そもそも急性胃腸炎は何が原因で起こるの?
今回は、原因と、原因別の症状を中心に
人にうつるのか・・・
潜伏期間はどれくらいなのかなど、簡単にまとめてみました。
重症化や感染を防ぐためにも、基礎知識を入れておいてください。
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急性胃腸炎の原因!食べ物?ストレス?
突然の腹痛が辛い急性胃腸炎。
考えられる原因は以下の3つ。
ストレス
ストレスは体に様々な悪影響を与えますが、特に胃腸関係はその影響を強く受けやすく、
ストレスにより起こる胃腸炎を「ストレス性胃腸炎」と言います。
腹痛や下痢だけではなく、胃もたれやすぐお腹が膨れてしまうと言う症状も、ストレス胃腸炎の症状です。
これは、ストレスにより自律神経が乱れてしまうことが原因で、
過剰な胃酸分泌、胃の収縮や痙攣(けいれん)、消化が悪くなるなど、胃腸に様々な不調が起きます。
ウィルス
特に冬場になると、ウィルスが原因での胃腸炎が多くみられます。
代表的なのがノロウィルス・ロタウィルス・アデノウィルス。
「お腹の風邪」とも呼ばれますね。
主な症状は、嘔吐、水下痢など。
ウィルス性の胃腸炎は、種類が多いため該当するウィルスに合う抗ウィルス剤がない場合もあるので、
解熱剤、痛み止めなど症状にあった薬を処方されることが多いです。
細菌
いわゆる「食あたり」というものです。
日本はまだ安全に保たれている方ですが、外国に旅行した際に水道水や川の水を飲むことで、細菌が体に入り込み胃腸炎の原因になってしまうことはよくあります。
国内でも、加熱をしっかり行っていない食べ物も危険です。
食べ物についている細菌から、細菌性の胃腸炎へつながることがあります。
急性胃腸炎 原因別の症状まとめ
急性胃腸炎はどのような症状があるのか、原因ごとに見ていきましょう。
ストレスによるもの
- 吐き気
- 胃のむかつき、胸やけ
- 胃がきりきりと痛む
- 薬の効果が出にくい、長期間症状が続く
- すぐにお腹が膨れる
- 食欲がない
- 倦怠感
ストレス性の胃腸炎は、自覚症状がないまま慢性化してしまいがちです。
できれば「胃腸の調子がおかしいな」と思った時点で、休暇をとれるのがベストですが、
忙しくて休む暇もないという方も多いというのが現実ですよね。
時間を見つけ趣味に没頭する、思いきり眠るなど、ストレスを少しでも発散できるようにしたいですね。
毎日湯船によく浸かる、イライラを溜めにくくするカルシウムを摂取するなど、日ごろからストレスが溜まりにくい体質を作ることも大切です。
ウィルス・細菌によるもの
- 吐き気
- 嘔吐
- 胃痛
- 水下痢
- 微熱・高熱
- 脱水症状
- 倦怠感
ウィルス・細菌性の胃腸炎は、症状が出たらすぐに病院に行くようにしましょう。
症状に合った薬が処方されます。
ウィルス性の場合は、特に流行する冬場、
マスクをして出かける、手洗い・うがいを欠かさず行う、体を冷やさないなどといった対策が必要です。
細菌性の場合は、生モノを食べない、川の水などむやみに飲まないなど、体に細菌を取り込まないようにする対策を!
下痢がひどい場合は水分をこまめにとり、脱水症状を防ぐようにしましょう。
急性胃腸炎は人にうつる?潜伏期間は?
基本的に、ストレスや細菌が原因となる胃腸炎はうつることはありません。
が、
怖いのは、ウィルス性の胃腸炎。
冬場に流行する「ノロウィルス」は、感染者の嘔吐物から感染が広がります。
しっかり消毒をしないと、嘔吐物の始末をした人や、同じトイレを使った人など
どんどん感染が広がってしまいます。
そもそもは、生の牡蠣など、貝類を原因として発症します。
また、急性胃腸炎の潜伏期間についてですが、
食べ物などが原因となる細菌性の場合、
消化の関係もあり、早くて2日、長くて4~5日ほどの潜伏期間があります。
一方、ウィルス性の急性胃腸炎は、ウィルスによっても多少の差はありますが、
代表的な「ノロウィルス」はおよそ1~2日で発症します。
他に、小さい子に感染しやすい「ロタウィルス」の潜伏期間は1~3日。
一見、風邪のような症状を起こす「アデノウィルス」の潜伏期間は5~7日ほどです。
最後に
胃腸炎になったときの対策としては、
下痢・嘔吐による脱水を防ぐ為、また、体の中の細菌・ウィルスを積極的に排出する為にしっかり水分を摂ること。
そして体を温めて、しっかり眠ること。
当たり前のことのようですが、これが一番の特効薬です。
また、日ごろからストレスを溜めない、免疫力を高めるなど、胃腸炎に負けない強い体づくりも大切ですね。