1990年代後半から始まった郵政民営化への流れ。
あの時の衝撃はなかなかの物でしたね。
で、実際のところ、何がどう変わったのか、イマイチ把握できていないって人も多いようです。
郵便局で目にする「ゆうゆう窓口」や「郵便窓口」、昔あった「時間外窓口」など、
自分はどこに行けばどんなサービスが受けられるのか?
しっかりと把握している人の方が少ないかもしれません。
しっかり知ればもっと便利に利用できるはず!
ということで、ここでは「ゆうゆう窓口」と「郵便窓口」の違いについて、それぞれの解説とともに紹介していきます。
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ゆうゆう窓口とは
ゆうゆう窓口とは、集配センターも併設されているような大きな支店に設置されていて、
時間外でもサービスを受けることが出来る窓口です。
もともとは時間外窓口という名前でしたが、1999年に「ゆうゆう窓口」に改称されました。
土日祝日や夜間といった時間外でもサービスが利用できるため、
平日の昼間に忙しい方には、多変便利でありがたい窓口となっております。
受けられるサービスも多く、とても便利♪
しかし、ゆうゆう窓口は郵便事業会社の支店にしか設置されておらず、
数は少ないので、日本郵便の公式サイト等で窓口の有無など調べてから向かった方がよさそうです。
ゆうゆう窓口で受けられるサービス
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- 通常郵便物
- 速達郵便物の差出し
- 書留郵便物の差出し
- 切手の購入
- 電子郵便(レタックス)
- ゆうパック
- 国際郵便物(航空郵便物及び個億歳スピード郵便物)
- 保管郵便物
- 不在留置郵便物
- 本人限定受け取り郵便物(基本型)の受け取り (特定事項伝達型の本人限定受け取り郵便物の交付を含む)
- 支店への申請、届出の受付
- 私書箱の設置[/su_note]
営業時間 ※地域により異なります。
平日、土日の0~24時
郵便窓口とは
郵便窓口は、平日に開いている窓口です。
業務内容は、ゆうゆう窓口とほぼ変わりませんが、
留守時に配達された郵便物の引き渡しや、日本郵便への申請書類の受け付けは、郵便窓口ではできません。
郵便窓口で受けられるサービス
[su_note note_color=”#faf7de” text_color=”#000000″ radius=”5″]
- 通常郵便物
- 速達郵便物の差出し
- 書留郵便物差出し
- 切手等の購入
- 電子郵便(レタックス)
- ゆうパック
- レターパック
- 国際郵便物[/su_note]
営業時間 ※地域により異なります。
平日:9時~19時
土曜日:9時~16時
日曜日:9時~12時30分又は休み
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ゆうゆう窓口と郵便窓口の違いまとめ
現在は合併して日本郵便株式会社となりましたが、それぞれの窓口は、もともとの会社が違います。
このように、業務を分けたりくっつけたりした結果、その地域の事情や局の状態により統一することが出来なくなり、
細かな業務や営業時間に関しては、その局次第という形に落ち着いています。
郵便局に行く場合には、目的をはっきりとした上で、
行先と時間、業務内容の確認をしておいたほうが良いので気をつけましょう。
ゆうゆう窓口でのみ受けられるサービス
[su_note note_color=”#eaf8c6″ text_color=”#000000″ radius=”1″]
- 保管郵便物、不在留置郵便物、本人限定受け取り郵便物(基本型)の受け取り
- 支店への申請と届け出の受付 [/su_note]
郵便窓口のみで受けられるサービス
[su_note note_color=”#eaf8c6″ text_color=”#000000″ radius=”1″]
- レターパック
- 書き損じハガキ、切手、収入印紙の交換
- 郵便局でしか売っていないグッズの販売[/su_note]
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ゆうゆう窓口と郵便窓口 開設の流れ
それまで郵政省の一事業だった郵便局は、郵政事業庁として独立し、
その後、郵政公社を経て、現在は民営化され【日本郵政グループの子会社】となりました。
日本郵政グループとは、以下をまとめたグループです。
- 郵便局株式会社
- 郵便事業株式会社
- 株式会社ゆうちょ銀行
- 株式会社かんぽ生命
今まで郵便局が行っていた仕事を、分野ごとに会社に分けてみたという感じですね。
2012年には、日本郵政グループの郵便局株式会社と郵便事業株式会社が統合して、日本郵便株式会社となったわけですが、もうここまでだけでもややこしいですね。
この流れの中で今度は「郵便局株式会社の郵便局」と「郵便事業株式会社の支店」が、「日本郵便株式会社の郵便局」となりました。
イメージとしては、
郵便局株式会社は小さな郵便局を統括する会社で、業務は基本窓口で、それが「郵便窓口」。
郵便事業株式会社は、集配を執り行う大きな直営店で、そこに置かれた時間外窓口が「ゆうゆう窓口」。
なので、大きな直営店には、集配センター、子会社の「郵便窓口」、自分のところの夜間窓口の「ゆうゆう窓口」が設置されたというわけです。
ゆうゆう窓口が24時間営業に
「郵便窓口」は基本窓口のため、不在郵便物の受け取りや各種手続きなどできない業務があり、
同じ建物に「ゆうゆう窓口」と「郵便窓口」があった場合、不在郵便物の交付や郵便事業に関する各種申請届出は、「ゆうゆう窓口」が行わなければなりません。
その結果、時間外窓口だった「ゆうゆう窓口」が結局24時間営業となり、
「郵便窓口」営業時間であっても、「ゆうゆう窓口」が営業しているという事態が起こった時期もありました。
これにより、かつての時間外窓口の概念はなくなってしまったのです。
用件が重複する場合は面倒
結局、日本郵便株式会社で管轄が統一されたことにより、「ゆうゆう窓口」のある郵便事業株式会社の支店は、
「郵便窓口」営業中は、「ゆうゆう窓口」では切手類の販売や郵便物の引き受けなどの「郵便窓口」と重複する業務を行わなくなったのですが、
それにより、郵便窓口営業時間中に不在郵便物を受け取るのと同時に、切手を買うなどの場合は、「ゆうゆう窓口」と「郵便窓口」の両方に並ばなくてはいけなくなりました。
まだまだややこしい郵便業務
もとの会社が違うこと、再び管轄を統一するもその名残が残ったことで、
現在のところ各窓口で営業時間や受けられるサービスに微妙な違いが生じていて、それが利用者である私達はややこしく感じてしまうのですね。
近い将来、組織目線ではなく、利用者目線で使いやすい郵便局になってくれることを願います。
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