夏は麺類の薬味や焼き鳥に、冬は鍋ものに♪
今では一年中食べられるようになったネギですが、本来は冬の野菜ってご存知でしたか?
冷えた体を温め、疲労回復してくれるというイメージのネギ。
体の中ではどのような働きをしてくれているのでしょうか?
どのような栄養素を含んでいて、どんな効果・効能があって、
加熱すると栄養素はどうなるのか、また食べ過ぎるとどうなのかなど、
ネギのアレコレを、ネギ好きの私がしっかり調べてまとめてみました!
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ネギの栄養素とその効果・効能とは!
ネギには様々な栄養素が含まれており、その含有量は、部分により違いがあります。
全体としては、以下の成分が含まれます。
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- ビタミンA
- ビタミンC
- カルシウム
- βカロテン
- 葉酸
- アリシン
- フルクタン[/su_note]
ネギには緑色の部分と白い部分がありますが、
ネギの緑色の部分にはβカロテン(ビタミンA)
白色の部分にはビタミンCが特に多く含まれています。
ネギの素晴らしい効果・効能
ネギの緑色の部分に多く含まれるβカロテンは、強力な抗酸化性を持ち、
体内では必要に応じビタミンAに変わる栄養素で、夜盲症(とりめ)の予防効果があります。
他にも、粘膜を健康に保つ効果や美肌効果、身体の成長を促進する効果なども。
一方白ネギに多く含まれるビタミンC は、活性酸素を分解する抗酸化性があり、生活習慣病や老化の進行を防ぎます。
ネギ香りの元 アリシン
ネギの特徴でもある独特な香りの元、アリシンという成分は、
ビタミンB1の吸収や働きを高め、疲労を回復させる効果や、血行を促進する効果があります。
食欲増進効果や抗菌作用、血糖値の上昇を抑え、抗酸化作用による生活習慣病を予防してくれるのです。
そのほかにも、ネギには、神経伝達物質の精製や分泌に関わるカルシウムやマグネシウム、カリウムといったミネラルも含まれているため、リラックス効果もあると言われています。
葉酸には
葉酸と言えば妊婦さん注目の栄養素で、貧血や動脈硬化を予防し、さらには胎児の先天性異常リスクを下げる効果があることで有名ですよね。
この葉酸は、緑の部分に比較的多く入っています。
注目成分 フルクタン
最近注目されている成分でフルクタンというものがあります。
フルクタンは、ねぎ全体に含まれていますが、緑色の部分にやや多く含まれています。
あの少しヌルっとした部分がそれにあたり、食物繊維の仲間です。
フルクタンは、免疫力を上げる働きがあり、インフルエンザの予防効果があるとして、最近注目されているのです。
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ネギの栄養は加熱しても大丈夫?
加熱すると栄養素が壊れる・逃げる・・など、よく聞く話ですが、ネギの場合はどうなのでしょう。
残念ながら、ネギも加熱することで、ビタミンCなどの栄養素を失ってしまいます。
ですが逆に、アリシンやβカロテンの力を借りたい時など、油を使った加熱が効果的な場合もあります。
アリシンは、加熱に弱い成分なので、生で摂取するのが一番効率良いのですが、油で調理されることで分解されにくい状態にもなります。
煮物に使う場合などでも、加熱する場合は一度油で炒めてから使うとよいでしょう。
さらにビタミンB1(豚肉など)とともに調理することで相乗効果も生まれますので、一緒に炒めるのはお勧めです。
逆にβカロテンは、脂溶性なのでそのままの状態では体に吸収されにくく、
油と一緒に加熱する方が吸収は良くなりますので、強めにサッと炒めると良いでしょう。
インフルエンザ予防効果のあるフルクタンも、水溶性ですが熱には強く、加熱すると甘みが増すので加熱には向いています。
目的の栄養素によって生で食べる方が良い場合、加熱したほうが良い場合と調理方法を変えるとよいですね。
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ネギの食べ過ぎ注意!その理由は?
ネギの香りの元となるアリシンは、血行促進作用や殺菌作用が強い反面、
食べ過ぎると胃粘膜を荒らしてしまう作用があるため、食べ過ぎには注意しなくてはいけません。
食べ過ぎると、腹痛や胃腸障害を起こしてしまいます。
ちなみに、アリシンを犬に食べさせてはいけません!
犬にネギは厳禁!!というのは、有名な話ですね。
アリシンが赤血球を破壊して酸欠状態に陥りますので気を付けましょう。
アリシンはニオイに注意
上でも紹介しましたが、アリシンは、ネギやニンニクの臭いの元となる成分です。
摂り過ぎると、におい成分が血液に取り込まれ、汗として排出されるので、体臭がきつくなることもあります。
その効果は16時間ほど持続するというので、次の日の予定など考慮して気を付けなくてはいけませんね。
加熱することでネギ独特の甘みが出てきますし、アリシンは熱に弱いので、たくさん食べるときには加熱すると良いでしょう。
アリシンはタンパク質と結びつきやすく、タンパク質はアリシンを包み込むので、
牛乳やチーズと一緒に食べる、もしくはポリフェノールを多く含む、お茶類やリンゴを一緒に摂るのも臭い軽減対策には効果的です。
妊婦さんの場合は?
妊婦さんのビタミンAの摂り過ぎについては、胎児に影響が出る可能性があると注意喚起はされていますが、
ネギのビタミンAに関しては摂り過ぎを気にしなくても大丈夫です。
ネギのビタミンAは、βカロテンから足りなくなった分だけビタミンAに変わることから、たくさん食べても過剰摂取にはいたりません。
ビタミンAには、植物由来と動物由来があり、動物由来のもの(レバー、鰻など)の過剰摂取には気を付けましょうね。
「わけぎ」と「あさつき」って?
ネギの栄養素や効果についてお話ししてきましたが、これはいわゆる長ネギと言われる種類のネギについての内容になります。
ところで、「わけぎ」や「あさつき」とネギの違いについてはご存知でしょうか?
私、実は最近までこの違いについて、あまり深く考えておらず、無知でした。。。
こちらのサイトで勉強させていただいた次第です(;’∀’)