寝起きにお腹が空いて仕方なかったり、ギリギリまで寝ていて慌ててすぐに朝食を食べていたりしていませんか?
朝食を食べると腹痛や下痢になってしまうから、朝は食べないという人も増えているそうで…。
どうやら起きてすぐ食べるということに、なにやら問題がありそうです。
ここではその謎を解明していきます。
- 朝起きてすぐに食べると太るのか?
- 起きてから朝食を食べるまでの理想的な時間は?
など、寝起きと朝食の関係性についても紹介しています。
起きてすぐ食べると腹痛や下痢に…その理由は?
朝起きてすぐに食べると腹痛や下痢を起こす…というのは、もちろんすべての人に起こるわけではありません。
ですがそれが起こるということは、いくつか考えられる理由がありますので、ひとつずつ説明していきます。
朝は消化しづらい
そもそも朝というのは、まだ体の内側も外側もしっかり機能しておらず、消化においてはとくに良くない時間帯です。
朝はエネルギーを溜め込む時間帯ではなく、排出(燃焼)する時間といわれているのもこれに関係しています。
消化しづらくなっている胃に突然食べ物が放り込まれるので、腹痛や下痢を引き起こしやすくなるわけですね。
精神的なもの
精神的な原因もひとつ考えられます。
「下痢になったらどうしよう」「朝食べるとお腹が痛くなるんだよな」という考え方や気持ちが、実際に腹痛や下痢を引き起こしやすくなるパターンです。
病は気からと言いますがまさにそのとおりで、精神的なものも理由として考えられます。
腹痛や下痢を起こしやすいものを食べた
そもそも朝食が腹痛や下痢を起こしやすいものだったという可能性もあります。
具体的なもので、朝食として良く出てくるのが、コーヒーなどカフェインが多い飲み物や牛乳・脂っこいものや油を使って調理したもの(目玉焼きやベーコンなど)を食べた日になるというのであれば、その可能性は十分考えられます。
前日の食事の時間・内容がよくなかった
朝食べたものだけではなく、前日の食事の時間や食べたものが原因となる場合もあります。
たとえば、食べた時間がいつもと比べてだいぶ遅かったり、たくさん食べ過ぎたり、食べてすぐ眠ったり、脂っこいものや刺激物・お酒などを摂取していた場合などが挙げられます。
毎回そうだった気がする…という人は、一度意識して記録をつけてみたりしてくださいね。
体質として朝食がダメ
そもそも体質として朝食がダメだという人もまれにいます。
この理由に該当する人は、朝食を食べることが習慣になっていない人や胃腸が弱い人などに多いです。
まずは食べる習慣をつけるために白湯などからはじめて、徐々に消化の良い固形物(おかゆやヨーグルトなど)に変えていき、どのあたりで腹痛になってしまうのかを見極めるというのも手です。
病気の可能性
過敏性腸症候群という病気をご存知ですか?
慢性的な腹痛・下痢が続く病気で、レントゲンや精密検査をしても異常が一切見られないのが特徴のひとつです。
そもそもの機能や分泌などに異常があることが原因なので、朝食を摂取するに限らず腹痛や下痢を引き起こすことも多いです。
寝起きの体温低下が原因
睡眠中に体温が低くなるというのはご存知の方も多いでしょうが、体温が低下しているということは機能も停滞していますし、それによって消化機能がはたらかないのは先ほども説明したとおりです。
この場合は、軽く運動したり白湯で体を温めてから…という改善が有効なので、ぜひ試してみてくださいね。
起きてすぐ食べると太る?
よく「夜○時以降に食べると太る」「夕飯をがっつり食べると太る」といいますが、まさか朝食で太るなんて?!
起きてすぐ食べること全般がダメなのではなく、実は起きてすぐ食べることで太りやすくなる可能性があるということなので、詳しく解説していきます。
朝食の甘いものはNG
朝食のメニューで最も注意が必要なのが、糖分の多いものを食べていないかです。
良く朝食はご飯のほうが太りにくいといわれたりしますが、これはパンだと甘いものをあわせがちになるからという理由もあるんですね。
お茶に砂糖を入れる人はいませんが、コーヒーや紅茶だとお砂糖を入れる人は多いと思います。
パンにもジャムやチョコレートなど甘いものを合わせやすいですよね。
チョコレートひとかけやバナナ1本など、糖分の多いものでもほんの少量であれば健康にも良いのですが、たくさん食べるのは太りやすくなる原因なんですね。
寝起きの消化器官に高カロリーはNG
まだ覚醒していない消化器官にいきなりカロリーの高いものを与えてしまえば、当然消化しきれず吸収されてしまいますよね。
そのため脂肪として体に残りやすく、痩せにくくなってしまうというわけなのですね。
起きてすぐは空腹ではない
実は起きてすぐの状態はそこまで空腹ではありません。(人によっては違いますが…。)
寝ている間は水分こそ消費していてもエネルギーはほとんど消費していないので、朝すぐに食べてしまうと、むしろ空腹感を刺激してしまい食欲が増してしまうんですね。
そのあと昼食の前に間食しやすくもなるので、「お腹が減った」「お腹が鳴った」ら朝食を食べるようにすると良いでしょう。
起きてから朝食までの理想的な時間は?
ではそんな、腹痛・下痢・太りやすくなるなどのリスクを回避するためには、起きてからどのくらいの時間で朝食をとると良いのでしょうか。
時間さえ守っていれば大丈夫ということではないものの、理想的な時間についてご紹介していきます。
起きてすぐはほんの少しだけ食べる
まず起きてから全く食べないよりは、ほんの少しだけ糖分を摂取することがおすすめです。
さきほども紹介しましたが、チョコレートひとかけやバナナ1本、飴玉1個なんかも良いですね。
とくに寝起きにふらつきやすい人や、頭がボーっとしやすい人・朝に運動をしている人はここが大事なポイントになります。
またほんの少し糖分を摂取する前に、コップ1杯の水を飲むとより良いので、ぜひ試してみてください。
起きて2時間~3時間後に朝食
朝食を食べるのに理想的な時間は、起きてから2~3時間後です。
このくらいには内臓が正常のはたらきをしはじめますし、空腹感も出てきていて、なおかつ昼食まで腹持ちしやすい時間でもあります。
たとえば、朝7時に起床した場合9時~10時ころということになりますが、その時間に食べて昼食までに間食する人はそんなに居ませんよね。
仕事や学校がある場合には、朝8時ころまでには朝食を済ませたいというのが一般的だと思うので、そうすると起きる時間を早めなければなりませんね。
もしどうしても起きてから短時間のうちに食事を摂らなければいけない場合には、軽度の運動をしてから朝食を摂ることをおすすめします。
運動してからであれば臓器の目覚めが早くなりますので、起床後30分くらいで朝食を食べられるようになりますよ。
太りにくい時間は起きてから7時間~10時間後
こちらはオマケですが、1日の中で最も太りにくい時間というのは、起床後7時間~10時間後だといわれています。
これも同じく7時に起床したとして、ちょうどおやつの時間といわれる15時ころになるので、なるほど理にかなっていますね。
ここまでいくと、朝食や夕食を抜かなければならないので良くないですが、ここで言いたいのが「甘いものを食べるのであれば15時ころがおすすめ」ということなのです。
甘いものを我慢しなければいけないダイエット中の方などは、この時間を知っておくことで少し気持ちが楽になりませんか?
まとめ
起きてすぐに食べるというのは、やはりあまり好ましくないということがわかりました。
腹痛や下痢を引き起こす理由というのはさまざまですが、正しく朝食をとることで改善できることも多いです。
ぜひ今回の内容を参考にして、さっそく今日から明日から試してみて下さいね!
朝食でガッツリ甘い物を摂取していた私も、明日から改善に向けて一歩を踏み出す所存です(笑)。