「更年期太り」で悩んでいませんか。大体の女性が45～55歳くらいで迎えるといわれる更年期。
「以前と生活も食事もほとんど変わらないのに太る気がする」なんて頭を抱えている人もたくさんいます。
私の母も数年前は更年期に悩んでいて、「太る」とよく言っていました。おまけに更年期は太る以外にもたくさんの不調をもたらしますよね。
見ていて本当に辛そうだったので、一緒にいろいろ調べた記憶があります。
更年期になると太りやすく痩せにくいのには主に2つの原因があります。1つは年齢的に筋肉が衰え基礎代謝が低下してくること、もう1つは閉経によるホルモンバランスの乱れです。
今回は、この2つの原因に無理なく対処していく3つのアプローチをご紹介します。
「太る」だけではない更年期のさまざまな不調も改善される可能性がありますので、ぜひ試してみてくださいね。
更年期でも痩せるにはこんなダイエット！無理なく続けられる方法
無理なダイエットは続きませんし、リバウンドして太る可能性も高いですよね。
ここでは無理なく更年期のダイエットを続けるために、「漢方」「食事」「運動」の3つの方法をご紹介します。
漢方「大柴胡湯（ダイサイコトウ）」を活用して脂質の代謝を改善
「大柴胡湯（ダイサイコトウ）」という漢方をご存じですか。8種類の生薬からなり、脂肪の代謝を助けてくれる漢方なんです。
更年期は代謝が落ちていることに加え、非常にストレスがたまりやすい時期です。頭痛やほてり、肌の不調など自分ではコントロールできない体調の変化が次々とあらわれ、大きなストレスになりこれが太る原因にもなってしまいます。
そういったストレスによる肥満や胃炎などの改善にも用いられる「大柴胡湯」。
病院での処方はもちろん、「大柴胡湯」のエキスを配合した錠剤などはドラッグストアでも気軽に買うことができますよ。
大豆イソフラボンを摂取してホルモンバランスを整える
「大豆イソフラボンが女性ホルモンと似た働きをする」というのはよく言われていますよね。更年期にはこの働きがとても重要なんです。
女性は閉経後、エストロゲンという女性ホルモンが急激に減ってしまいます。エストロゲンが減ると、脂肪が燃焼しにくくなってしまうんです。
そこで積極的に摂取したいのが大豆イソフラボン。大豆イソフラボンをとると更年期障害による急なほてりの症状があらわれにくくなったという報告もあるほど、ホルモンバランスを整えるのに役立つんです。
大豆イソフラボンをたくさん含んでいる食品で代表的なものは納豆や豆腐、油揚げ、味噌など。日本人にはとてもなじみ深い食品ばかりですよね。これなら毎日でも食べられそうです。
合わせて食事の時に気を付けたいのは血糖値。糖質をとりすぎないこと、血糖値が急激にあがらないよう食事は野菜から食べるなど、日ごろのちょっとした心がけを大切にしましょう。
通勤や買い物中にも！腹筋に力をいれてウォーキング
ダイエットに運動は大切ですけど、運動って続かないことが多いですよね。
ウォーキングやジョギングをしようと思っても、結局張り切ってやるのは最初だけで、あとは「今日は仕事で疲れてるから」「今日は雨が降ってるし」なんて言い訳してだんだんやらなくなってしまうこと、よくあります。
もちろん週2、3回でもウォーキングやジョギングを継続することができたらそれにこしたことはありませんが、ズボラさんにおすすめしたいのが、腹筋に力を入れたウォーキング。
通勤中やお買い物に行くとき意識するだけで、お腹の筋肉を鍛えることができます。
また手軽にできて効率よく筋肉を鍛えられる運動と言えば「スクワット」です。
人間の筋肉は下半身に70％あると言われていて、一番大きな筋肉は太ももにあるので、ここをしっかり鍛えることで基礎代謝をあげていくことができます。
スクワットは、足を肩幅に開き、膝がつま先より前に出ないよう注意しながら腰を深く落としていき、限界まで落としたらゆっくり立ち上がると、関節への負荷を小さくしながら筋肉を鍛えることができますよ。
ダイエットに挫折しそうな時の工夫
ダイエットに挫折はつきものです。どんなに簡単といわれるダイエットにチャレンジしても、やはり心が折れてしまうことはあります。
仲間をつくってモチベーションを高め合う
一人でダイエットを続けるのはなかなか大変なものです。
可能であれば同年代の友達と一緒にダイエットにトライして、成果などを報告し合ったり褒め合ったりするとモチベーションが高まります。
毎日は大変！たまには宅食を利用
ダイエット中は「糖質を控えなきゃ」「カロリー抑えなきゃ」と食事にも何かと気を使いますが、毎日考えるのは大変なことです。
おまけに仕事をしていると、平日手の込んだものを作るのは面倒で、「もうどうでもいいや！」なんて投げやりになり、ドカ食いしてしまうことも。
そんなときにおすすめしたいのが宅食です。今は宅食もたくさんの種類があって、低糖質メニューや低カロリーメニューが充実している業者も増えてきました。
また届く料理もレンジでチンするだけだったり、ヘルシーなデザートもついていたりと非常に手軽で満足度も高いものになってきているんです。
家で料理するよりは多少割高になってしまうので、毎日というよりも何食分か注文して冷凍庫にストックしておけば、「今日は作るのめんどくさい」なんて日も乗り越えられますよ。
自分と向き合って初心を取り戻す
ダイエットにおいて大切なことは、「どうして痩せたいのか」ということです。目的がないままでは、なかなか続けることはできません。
挫折しそうになったときは、「痩せてきれいになってあの服が着たい」や「健康診断でやや肥満だったので標準体型まで痩せて健康になりたい」など、自分の本来の目的をもう一度思い出してみてください。
そしてもう一つ大事なことは、自分に合ったダイエット法を試しているかということです。
ダイエット法にもやはり向き不向きはあります。自分に合わない方法を続けていると、なかなか痩せずにそれがストレスになる、反動で食べて太る、といったような良くない流れを生み出してしまいます。
なかなか結果がでないときは、投げやりになったり自分を責めたりせず、「これは合わないのかもしれない。別の方法を試してみよう」と切り替えて前向きに別のやり方にチャレンジしてみてください。
まとめ
更年期に太るのは基礎代謝の低下やホルモンバランスの乱れが大きな原因と考えられますが、すぐに改善するのはなかなか難しいことです。
漢方、食事、運動とバランスをとりながら無理なく継続して対処していきましょう。
またダイエットをしていると、必ずといっていいほど停滞期はあります。挫折しそうになったときは、仲間と励まし合ったり、たまには手を抜いたり、自分の目標を再確認したりするのがおすすめです。
