1月15日は小正月です。
(厳密には、1月14日の日没から15日の日没までをいいます)
古くから伝わる伝統行事のひとつである小正月には、行事食として『小豆粥』が食べられてきました。
行事食とは、季節折々の伝統行事のときにいただく食べ物のこと。
そこには、たくさんの祈りや願いが込められた言い伝えがあります。
現代の私たちにとっては、あまり馴染みのない小正月の「小豆粥」。
そこには、どんな意味や由来があるのか調べてみました。
小豆粥のレシピも紹介しますね♪
小正月に食べる小豆粥 その意味や由来とは!
小豆粥とは、その名のとおり小豆の入った粥のことです。
1月15日の小正月の朝、1年の健康を願って食べられます。
「赤粥」または「15日粥」と呼ばれる地域もあるそうです。
この伝統がいつから始まったのかというと、平安時代前期には食べられていたと言われています。
すごい歴史ですね!
もともとは中国から伝わったもので、そののちに日本でも食べられるようになったそうです。
小豆には「邪気を払う力がある」、また赤い色には「魔よけの力がある」と古くから信じられてきました。
そうしたことから、「無病息災」・「五穀豊穣」・「子孫繁栄」などの祈りや願いを込めて食べられてきたと考えられています。
小豆粥を食べることで、「年間の邪気を払い、1年間を無病息災で過ごせる」と言われているんです。
日本では、おめでたい時にはお赤飯も食べられていますよね。
「小豆」・「赤」というものが古くから縁起のいい食べ物と考えられ、現在もこうして残っているかと思うと、これからも大事にしていきたい伝統ですよね。
小正月 小豆粥のレシピ
では、小豆粥の作り方です。
ただでさえあまり馴染みのない食べ物、どんなに手間がかかるんだろう・・・と考えてしまいますよね(笑)
小豆は水に十分浸したり、アクをある程度取り除く必要があるため、「ゆでこぼす」・・・というひと手間はかかります。
ですが、今の時代はとっても便利で簡単なものもたくさん!
市販されているゆであずき(無糖のものがオススメ!)を使ったり、レトルトのものも販売されていますよね。
これなら、混ぜたり温めたりするだけなのでとっても楽ちん(笑)。
忙しくて手間をかける時間がない方も、こうしたものをうまく利用してお手軽に伝統行事を楽しむことが出来ますよ♪
時間と心に余裕のある人は、1年に1度の小正月に食べる小豆粥です。
ぜひ、コトコト作ってみましょう!
簡単なレシピがこちら
【材料(一人分)】
- 米 70g
- あずき 100g
- 水 7カップ
- 塩 少々
【作り方】
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- 米&あずきを、それぞれ2時間以上は水につける。
- 小豆は水を3カップ入れて柔らかくなるまで煮こむ。
- 鍋に水につけたお米と水を加え、弱火で30分ほどかき混ぜます。
- ③にゆであずきを加え、中火で10分ほどかき混ぜます。
- 塩で味をととのえます。[/su_note]
※分量や時間は、様子をみて調整してくださいね。
おいしくつくるコツは、弱火の状態でよくかきまぜることです。
ここぞとばかりに、無病息災の願いをこめてゆっくりとかき混ぜましょう(笑)!
さいごに
どうでしたか?
小正月に食べる小豆粥、祈りや願いが込められた伝統あるこの行事食を、私たちもぜひ引き継いでいきたいものですよね。
ここではシンプルな小豆粥をご紹介しましたが、お好みで甘いものや、お餅やさつまいもを加えたものも食べられています。
あなた好みの味を見つけて、1年に1度の恒例行事にぜひ加えてみてくださいね。
少し甘めにすることで、七草粥よりは子供に好かれそうですよ♪