酒粕が肌にも健康にも良い!というは、最近では有名な話。
酒粕とは日本酒を作る際に出る搾り粕で、そのまま食べたり甘酒にするのが一般的ですが、そんな用途が限られていたはずの酒粕に、大きな効能・効果が期待できることが判明し、注目を集めているんですね。
ただ、アルコール面などを考慮し、加熱して使いたいと考える人も多いでしょう。
でも加熱してその効能がなくなってしまったら…と思うと、生のままで使う方法に限定するべき?という迷いが…。
ここでは酒粕の効能・効果のまとめ、加熱したときの変化や、加熱しないで使う方法などについて紹介していきます。
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酒粕の効能!加熱をしても効果はある?
まずは酒粕の効能と、加熱をした場合の変化について見ていきましょう。
順に紹介していきますね。
酒粕の効能
便秘解消
酒粕には豊富な食物繊維が含まれているので、便秘の解消に役立ちます。
食物繊維だけではなく、酒粕が話題になっている理由として「レジスタントプロテイン」という成分があるのですが、これが便をやわらかくしてくれるようなはたらきもあるのです。
このレジスタントプロテインは、他にもたくさんの作用をしてくれるので、それぞれの項目でも紹介していきます。
食物繊維とレジスタントプロテインはお互いに相乗効果をもっているので、これらを同時に摂取できる酒粕は便秘に効果絶大なのがよくわかりますね。
美容(とくに美肌)効果
「酒粕が美肌に効果あり!」と言われても、正直あまりピンとこない方も多いでしょう。
酒=アルコール。匂いも気になる所。
じゃぁ、いったい酒粕の何が良いのかというと、酒粕に含まれている「アルブチン」というのが美白に役立つ成分なのです。
女性の大敵であるシミ・ソバカスの原因と言われているのがメラニン色素の沈着。
メラニン色素というのは、ドーパクロムという物質が紫外線によって変化したものですので、このドーパクロムの発生を防ぐことで、シミやソバカスを抑えられることになるのです。
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[su_label type=”warning”]アルブチンの働き[/su_label]
ドーパクロムはチロシナーゼという酵素と共に、L-シロチンという物質に作用することで発生するのですが、このチロシナーゼの働きを阻止するのが「アルブチン」。
酒粕は他にも、タンパク質・ビタミン類・カルシウム・リン・鉄などなど、沢山の成分を含んでいます。
こうした成分の中に保湿・保温効果が見込めるため、美肌に効能・効果あり!!と言われているのですね。[/su_note]
お肌のターンオーバーを正常化・促進したり、シミやしわを予防したり、美白効果やアンチエイジング効果、皮膚や髪を健康に保つ作用なども期待できるなど、女性にとっては嬉し過ぎる効能の数々ですよね。
食事として取り入れるのも良いですが、直接パックなどとして使っても効果的です。
また、化粧品でも酒粕を使っているものはたくさんありますので、今の化粧品に満足できていなければ検討してみるのも良いかもしれませんね。
肥満予防
酒粕には脂肪の吸収をおさえたり、コレステロール値や血圧を下げたり、お通じが良くなったりと、肥満予防やダイエット効果も期待できます。
厳しい食事制限に悩んでいたりする場合には、酒粕を取り入れることで多少の自由が得られる可能性も高いのです。
現代病の予防
特に糖尿病に効果があると言われています。
これは酒粕を水で抽出した液に、インシュリンに似た働きをする物質が存在することが明らかになったことで知られました。
高血圧の抑制にも繋がりがあるので、併せて効果が期待出来る食品だということで高い評価を得ているのです。
また甘酒1杯には【ビタミンB1×リンゴ3つ分】【ビタミンB2は牛乳約170g】に相当する量が入っていると言われています。
B1は「精神のリンゴ」と呼ばれていて心を落ち着かせる効果があり、B2は目の疲れを癒す効果も。
消化器官を助けてくれる
100種類以上の酵素を含んだ酒粕には消化器官の働きを助ける効果もあります。
酒粕は腸内の余分な脂肪や残ってしまった油と絡まり、便と一緒に出す働きがあります。
そのため腸の働きを援護しつつ、体内環境を整える効能を持っているのです。
それによって、肌質の改善も見込まれています。
免疫力アップ
酒粕の効能をいくつか紹介してきましたが、そもそも免疫力をアップしてくれるので、病気になりにくく回復しやすくなります。
小さな病気を予防することで、大きな病気をしにくくもなりますので、免疫力は上げておくに越したことはないですよね。
具体的には以下が代表的です。
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[su_list icon=”icon: check-square-o” icon_color=”#3a337c”]
- アレルギー症状の改善
- ウィルス性疾患の予防
- 心臓病や腎臓病などの予防
- 骨粗しょう症の予防
- ガンの予防
- 脳梗塞の予防[/su_list][/su_note]
などなど、挙げればキリがないほどの効能が期待できるということです。
健康補助
酒粕の豊富な栄養素は、健康補助食品としても役立ちます。
人間が体内で精製できないような栄養素や、食事ではなかなか取り入れにくい栄養素などもたくさん持っています。
たとえば妊娠中に話題になる葉酸や、体の中では作ることができないので、食事からの摂取が必須である必須アミノ酸などが挙げられますね。
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酒粕を加熱すると効能はどうなる?
上でお話ししたように、驚くべき効能・効果が期待できる酒粕ですが、お酒を作る肯定で出る副産物ですから、やはりアルコールをそこそこ含んでいます。
具体的に言うのであれば、ビールと同等か少し多いくらいのアルコール度数で、子供や妊婦さん・運転する人はほとんど摂取できないくらいの量なのですね。
そうすると、必然的に加熱してアルコールを飛ばす必要があるのですが、加熱した場合、効果や効能に変化があるのかどうかというのが気になるところでしょう。
当然と言えば当然なのですが、酒粕も加熱すると失われてしまう成分があります。
約10℃~40℃の加熱で酵母は死滅しますし、ビタミンも豊富なのに熱で壊れやすい成分です。
逆に、ミネラルや食物繊維など熱に強い成分は加熱しても残ったままです。
ですので、上で紹介したような全ての成分を取り入れたい場合や、酵母やビタミンの効果を得たい場合には、生のまま使わないと意味がないということになってしまいます。
一般的にブロックなどで販売されている酒粕は既に加熱処理がされていますので、生のまま使いたい場合には購入の際にその辺りにも注意してください。
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【楽天市場】
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酒粕を加熱しない場合の使い方
生のほうが良いといわれても、どうやって使えば良いか悩んでしまう人もいるかと思います。
ここでは、酒粕を加熱せずに使う方法をいくつか紹介しておきますので、ぜひ参考にしてみてください。
ドリンクに入れる
酒粕自体が苦手でなければ、ドリンクに入れるのもおすすめです。
発酵食品なので、とくに大豆製品と相性が良く、豆乳なんかが美味しいですよ。
アルコールに入れる人もいますが、日本酒などに入れてしまうと雑味になってしまうので、あまりオススメできません。
またお茶やジュースなども、ものによってはものすごい味になってしまうので、はじめて混ぜる場合には少量から様子見してくださいね。
ヨーグルトなどに入れる
酒粕の味があまり得意でない場合には、ヨーグルトに入れるのもおすすめです。
味付けとして、果物やきなこなどを入れても美味しいですね。
同じ発酵食品同士なのでこちらも相性が良く、さらっと食べやすくなりますよ。
パックにする
食べる以外の使い方として、顔パックにするのも良いですね。
化粧水としても使えるのでぜひ試してみてください。
《酒粕パックの作り方&化粧水の作り方》
【用意するもの】
- 酒粕・・・100g
- 精製水・・・50㏄
- 密閉容器・・・適量
- パック・・・お好みのもの
【作り方】
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- 酒粕と精製水を混ぜたものを、ミキサーまたはすり鉢で合わせる。
- 好きな香りのアロマオイルを入れてさらに混ぜる。(アロマオイルでなくても、きなこや豆乳などでもOKですし、何もなしでも構いません。)
- 顔に塗布するので”たれ落ちないくらいの硬さ”に混ぜる
- あまった分は冷蔵庫で保管し、1週間以内に使い切る[/su_note]
※化粧水にする場合は、酒粕の割合を減らして、大体25g~50gくらいにしましょう。
酒粕漬け
酒粕にさまざまな野菜・果物を漬け込む『酒粕漬け』も人気が高いです。
難しいのはイヤだ!という方も大丈夫。
漬け方というほどのものでもなく、酒粕と一緒に密閉容器に入れておくだけでOKです。
酸化しやすい食品を使う場合には、酒粕に埋め込むようにして漬けると変色しにくいですよ。
個人的には、アボカドやブリ(魚)などがオススメで、お好みで味噌を入れてもGood♪
ペーストにする
酒粕が最も使いやすい形状はペースト状なので、生酒粕をゲットしたらペースト状にして保存しておくと便利です。
もちろん【冷蔵庫保存&密閉容器保存】は徹底してくださいね。
調味料としても使えるのですが、加熱せずに使いたい場合にはディップにするのがとくにおすすめです。
クラッカーやトーストに、単品ではなくクリームチーズや味噌などと混ぜ合わせて使うと絶品です♪(個人的感想ですが…笑)
自分好みの硬さに調節することもできるので、ぜひペースト状にして使ってみてくださいね。
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酒粕の効果・効能まとめ
最後に、酒粕の効果や効能について簡単にまとめておきますので、大事なところはしっかり覚えてくださいね。
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[su_list icon=”icon: heart” icon_color=”#3a337c”]
- 美容効果(美白・アンチエイジング・髪や肌のハリ持続・シミやそばかすの予防など)
- ダイエット効果
- 健康効果(ガン・心臓病・糖尿病・肥満予防など)
- 便秘改善
- 栄養補助(必須アミノ酸や葉酸・ビタミン・ミネラルなど)
- 免疫力の向上[/su_list][/su_note]
いかがでしたか?
酒粕を使うときの注意点は、加熱するかしないかと言っても過言ではありません。
加熱しない場合はアルコールに注意し、加熱する場合は熱に弱い栄養素がなくなる点に注意してください。
一般的にブロック状になって売っているものは“加熱処理済み”なのも大事なポイントなので、押さえておいてくださいね。
かと言って、加熱された酒粕が全くダメなわけではありません。まだまだ栄養素もその効能もたくさんです。
その時々で使い分けて上手に摂取していきたいですね。