ゴム手袋をして水仕事をしているのに、なぜか手荒れが…。
かぶれや湿疹も出て、「どうして?」と悩んでいませんか?
実は、私も同じ状態になり皮膚科を受診したところ、「ゴム手袋を直ではめるのはダメ!」と先生に叱られました。
洗剤等による手荒れを防ぐためにゴム手袋をしているのに、原因はゴム手袋?!じゃぁいったいどうすれば?
ということで、ここではゴム手袋で発症する”手荒れ”や”かぶれ”・症状についてまとめています。
もちろん対策についてもご紹介しますので、ぜひ参考にされてください<(_ _)>
ゴム手袋で手荒れ・かぶれが!原因は汗?!
手荒れの予防のためにしているゴム手袋のせいで、手荒れやかぶれ・湿疹が出てしまうなんて…と悲しくなりますが、実際にあり得ることなのです。
まずはその原因をしっかりチェックしておきましょう。
汗による蒸れ
ゴム手袋をすることにより手汗が出やすくなり、その汗の蒸れ・それに伴う雑菌によって、手荒れ・かぶれ・湿疹が発生したりします。
ゴム手袋で、洗剤や水・お湯に触れることを防いだはずが、汗で悪化させてしまっていたとは…。
手汗が出やすい体質の人や、ゴム手袋をはずすと手が湿っている人は要チェックですよ。
(ちなみに私は手汗がでやすい体質なのだそうです。皮膚科の先生曰く。)
ラテックスアレルギー
ラテックスアレルギーというものをご存知ですか?
金属やゴムなどに対するアレルギーのことを指すのですが、食品でいうとメロンやバナナ・アボカドなどにアレルギーがある人は、ラテックスアレルギーである可能性が高いそうです。
ひどい場合は、ゴム手袋をつけただけでかぶれたりするのですが、症状が軽い人の場合は、手袋をつけただけでかぶれるということはなくても、内側に水分が入ることによりゴムの成分が出てきて、手荒れやかぶれの原因となります。
さきほど紹介した手汗なんかも水分に該当しますので、二重苦になっている可能性もあるんですね。
ラテックスアレルギーは、アナフィラキシーショックを起こすこともあるアレルギーなので、もし食べ物やゴム製品・金属に心当たりがある場合は、皮膚科もしくはアレルギー科で血液検査をしておくと安心ですね。
もしラテックスアレルギーの場合は、ゴム手袋を使う以外の方法を考えなくてはなりません。
ゴム手袋のおろしたては要注意
乾燥するタイプの手荒れやかぶれに多いのが、おろしたてのゴム手袋についている白っぽい粉の影響です。
主に内側のすべりをよくするために付けられているのですが、これが何度も着脱するほど影響をおよぼします。
対策としては、多少でも粉を落としてから使用したり、ゴム手袋の中に他のものを挟む(綿の手袋など)という方法などが有効です。
ゴム手袋の管理
そもそもゴム手袋自体が不衛生になっていて、そのせいで手荒れやかぶれを引き起こしている可能性もあります。
保存状態を再度確認し、衛生状態に問題がないかチェックしておきましょう。
ゴム手袋による手荒れ!症状はどんなもの?
続いて、ゴム手袋による手荒れの症状にはどんなものがあるのかを見ていきましょう。
実際にゴム手袋の影響なのかどうか、確認する1つの指標として知っておいてくださいね。
乾燥
手荒れといえばやはり”乾燥”で、肌が毛羽立つくらいガサガサになったりしますよね。
場合によってはジクジクする症状が出ることもあるそうですが、多くはやはり乾燥を伴います。
ゴム手袋が原因の場合も乾燥するケースが多く、部分的な場合も全体に乾燥する場合もあり得ます。
かゆみ
乾燥がひどくなったり、カビに触れたりするとかゆみが出ることもあります。
どうしてもかゆいので触ってしまいがちですが、かゆみが出てきた場合は、できるだけ触らずにかゆみ止めの作用がある薬を使うのが得策です。
赤く腫れる
乾燥やかゆみを伴う場合もありますが、患部が赤く腫れることもあります。
見ているだけで痛々しくもありますし、あまりに腫れがひどい場合は、あとから膿んでくる可能性もあります。
痛み
乾燥してかゆみが出たり、赤く腫れたことによって、痛みが出てきてしまう場合もあります。
場合によっては、かきむしってしまうことにより出血することもありますが、ピリピリとした痛みを感じる可能性もあります。
ゴム手袋での手荒れ・湿疹・かぶれ対策は?
ゴム手袋の種類を変える
まず1つめの対策は、ゴム手袋の種類そのものを変えるというもの。
たとえばゴム手袋の中に粉がついていないタイプのものを選んだり、素材を変えてみたり、少しでも皮膚に影響しないものを選ぶようにしたいですね。
ゴム手袋と手の間に何かを挟む
ゴム手袋は変えずに、素手との間に何らかのものを挟むことで手荒れ・かぶれを防ぐことができます。
実際に私が皮膚科の先生にすすめられたのもこの方法で、コットン(綿)の手袋をはめてからゴム手袋をしなさい!というものでした。
ということで、さっそくAmazonで大量のコットン手袋を購入して、毎日実践していますし、おかげさまで今のところ再発していません。
また、症状が軽い場合や、二重に手袋をするのは面倒だったり、入らなくて不可能だという場合など、ワセリンなどを塗っておくというのも一つの手です。
アレルギーの場合は使用中止
もしもラテックスアレルギーの疑いがある場合には使用を中止し、医師に相談してください。
先ほども言いましたが、ラテックスアレルギーはアナフィラキシーショックを起こすほどのアレルギーでありながら、軽度だと特に気づかない人も多いです。
バナナやメロン・アボカドなどを食べた時に舌がピリピリしたり、のどがイガイガする人は疑いが濃厚だということですので、とくに注意しておいてください。
ゴム手袋を清潔にする
ゴム手袋そのものを清潔にしておくというのも大事な対策のひとつです。
私も手荒れ&湿疹が出て以降、こまめに洗うようにしています。
簡易式のものであれば都度捨てて新しいものを使うというのもありですが、繰り返し使うものに関しては、定期的に裏返して洗う方法がおすすめです。
洗剤ではなく、手洗い石鹸など低刺激のもので洗い、裏返してしっかりと乾かしておくこと大切です。
もしゴム手袋との間に綿の手袋などを挟む場合には、その内側の繰り返し使う手袋も、できれば低刺激の石鹸で洗うようにしましょう。
症状にあわせた薬を選ぶ
どんなに頑張ってお手入れをしても、手荒れやかぶれの症状にあわせて薬を使わないことにはなかなか改善していきません。
ベストなのは皮膚科で薬を処方してもらうことなのですが、なかなか難しい場合もありますよね。
今は市販薬でも効果の高いものが増えてきてはいますが、痛みに効く・かゆみに効く・保湿効果が高いなど特色はそれぞれです。
皮膚科に行くほどでも…という場合は、薬剤師さんが常駐する薬局などに行くと相談しやすいですよ。
そのうえで症状を緩和し、保湿も同時に行っていくことで、だんだんと症状が緩和・悪化を防ぐことができるでしょう。
それでもダメなら、やはり皮膚科で相談してくださいね。
まとめ
私も最初は、かぶれ&湿疹(めちゃめちゃかゆい!)の犯人がゴム手袋だとは想像もしていませんでした。
だって手荒れ防止のためにゴム手袋をしていたわけですから…。
皮膚科の先生に指摘された時にはショックでしたよ。まさか戦友のゴム手袋が原因だったなんて(悲)。
私の場合は少しひどかったのでステロイド系のお薬など(3種類)処方していただいて、症状はすぐに良くなりました。
コットン手袋も洗い替えできるように12枚セット(上の画像)を購入し、毎日お洗濯していますし、数日に1度のゴム手袋の洗浄も怠りません!
おかげさまで手荒れはほぼなくなりました。
戦友を疑うのは辛いですが、もしあなたが同じような症状でお困りなら、心を鬼にしてゴム手袋を疑ってみてください。
そしてすぐに対処してみてくださいね。