最近、大人のおたふく風邪の発症率が上がっていると聞きました。
子供の頃に発症した人はほぼ問題ないと思いますが、子どもの頃に発症しなかった人は、「おたふく風邪の予防接種」を受けるべきかどうか迷うところですよね。
また、子供の頃にかかったかどうか定かではない人も多いのでは?
実は私もその一人で、受けるべきかどうなのか悩んでいます。
大人になってから「おたふく風邪」発症するとどんな影響があるのか、という事を踏まえて、予防接種の必要性についてまとめてみました。
大人がおたふく風邪を発症した場合、どういう症状が出るのか、予防接種はどこで受けることが出来るのかについても紹介しています。
※私は専門家でもなければ医者でもありませんので、専門性を求められる場合はスルーしてください。素人目線でわかりやすくまとめています。
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おたふく風邪!大人も予防接種を受けるべき?
子どもの頃におたふく風邪にかかった人は大丈夫なのですが、かかっていない人、もしくは定かでない人は注意しなければいけません。
また、子どもの頃に「おたふく風邪」の予防接種を受けている場合でも、年齢を重ねる事にその効果は減少していきます。
では、どんな場合に予防接種を検討すれば良いのでしょうか。
子どもの頃に感染していない
予防接種をしたからといって、感染しない訳ではありません。
予防接種をしておくと感染した時に症状を和らげる、重症化を抑えるなどの効果を得ることができます。
子どもの頃に感染していない場合、予防接種の効果が切れた頃に特にかかりやすくなると言われています。
妊娠・出産を希望する女性の場合
大人の女性が「おたふく風邪」にかかった場合、卵巣炎になる可能性があり、不妊になる事は稀(まれ)ですが、長期的に治療が必要になる場合もあります。
また妊娠中におたふく風邪にかかると、赤ちゃんへの直接の影響よりも、こちらも稀ではありますが流産をしてしまう可能性があるとも言われています。
妊娠中は予防接種を受けられないので、妊娠前に受けておく方が良いでしょう。
男性の場合
大人になってから感染し、重症化した場合に精巣炎になる可能性があります。
20%から35%ほどの確率で発症し、大きく腫れたり痛みを感じ、ひどくなると局部麻酔が必要になる事も!
片方の発症が多いのですが、まれに両方の睾丸で発症し大きなダメージを残した場合、精巣の機能が破壊され、無精子症、不妊症になる可能性も否定できないのです。
いずれ子どもが欲しいと思う場合は特に、予防接種を受けておく方が良いですね。
と、重症化の危険はあるものの、どの場合も低確率なのです。
だからこそ「自分は大丈夫!」と思いがちですが、可能性がある以上、子どもの頃に発症していない人は予防接種を受けておく方が安心かと思います。
子供の頃におたふく風邪を発症したかどうかが定かでない場合
おたふく風邪が危険なことがわかったところで悩むのは、子供の頃にかかったかどうか定かでない、私のような場合。
病院で抗体検査を受けることが出来ます。
つまり、おたふく風邪に対して体にすでに抗体があるかどうかを調べてもらい、抗体があれば以前にかかったことがある、もしくは予防接種をしているということがわかりますし、抗体が無ければ、今からかかる可能性があるということになります。
ただ、この抗体検査には検査費用5000円程度がかかります。
抗体検査をした結果、抗体がなく、もしくは少なく、予防接種を受けるとなると、【抗体検査費用+予防接種の費用(後述します)】がかかり、結構な出費になってしまいます。
ですので、抗体検査はせずに、予防接種をされる方がほとんどだそう。
抗体があるのに予防接種をしても問題はなく、その方がお安く済むということです。
つまり、抗体があるかないかわからないなら、とりあえず予防接種を受けておいた方が良いということですね。
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おたふく風邪!大人の場合どんな症状が?
一般的なおたふく風邪(主に子供)の場合、以下の症状が多く見られます。
- 38度ほどの熱が出る
- 耳の下辺りから首元にかけて腫れる、炎症を起こす
では、大人の場合はどうなのでしょうか?
大人の場合
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- 40度くらいまで熱が高くなることも
- 腫れや炎症、痛みがひどくなる
- 唾液が出にくくドライマウスになりやすい
- 重症化しやすい
- 合併症を起こしやすい[/su_note]
「おたふく風邪」は子供の頃にかかるよりも、大人になってから発症した方が、合併症への危険度が高くなるということです。
そしてその気になる合併症とはどういうものなのでしょうか。
おたふく風邪 心配な合併症
髄膜炎
激しい頭痛や嘔吐を繰り返します。
おたふく風邪ではほとんどの場合嘔吐を繰り返す事がないので、1日に3回以上の嘔吐があったら発症を疑いましょう。
脳炎
髄膜炎が悪化すると、脳炎になる可能性が高くなります。
意識障害や痙攣(けいれん)などを起こしてしまい、すぐに治療が必要です。
膵炎(すいえん)
激しい腹痛、胃痛から嘔吐を引き起こし、まれにショック状態になってしまいます。
また悪化すると腹膜炎を起こす可能性があります。
難聴
ウイルス性の難聴でムンプス難聴と呼ばれます。
片耳、もしくは両耳に発症し、悪化するとめまいや耳鳴りなどを起こし、生活に支障が出てしまいます。
実は、子供のおたふく風邪でも年間5000人もの子が難聴になると言われています。
その他
甲状腺炎や肝炎、溶血性貧血など、多くの合併症が挙げられます。
これらの合併症は非常に危険で命に関わる事もあります。
決して甘く見ないで、おかしいと思ったらすぐに病院へ連絡して指示を受けてください。
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おたふく風邪!予防接種はどこで受けれる?費用は?
おたふく風邪の予防接種を受けるとして、どこで受けることができるのか?費用はどれくらいかかるのか・・も気になるところですよね。
予防接種を受けられる場所
- 内科…ほとんどの病院で抗体検査や予防接種を実施しています。
- 産婦人科…妊娠を希望する時に抗体検査や予防接種をしてくれますが、病院により受け付けていないところもあります。
予防接種の費用
地域や病院によって費用は違ってきます。
平均的に5000円から8000円程度ですが、一部助成費などが出る地域では3000円ほどの費用になる場合もあります。
これは本当に驚くほど自治体によって変わってきますので、確認してみてくださいね。
おたふく風邪を侮るべからず!
予防接種が実費になるとそれなりに費用も必要ですし、病院に行く時間も必要だし、ちょっと面倒だ・・・と思っていませんでしたか?
私はそれでかなり躊躇しておりました(;’∀’)
万が一、おたふく風邪にかかった時に「自分だけは重症化しない!」とは思うのはとても危険です。
誰にでも悪化する可能性があるからこそ、大人になってからの予防接種の見直しが重要だと言われ始めているのです。
せっかくの機会です。
予防接種を考えてみても良いかもしれませんね。