足の爪が黒い!特に親指に多く見られるこの変色。見かけにも悪いですし、気になるところです。
いったい何が原因なのか?どのように対処すればよいのか?
実はこの足の爪が黒くなっているという症状、年齢や色味によって重要度が違います!
一番怖いのはやはりメラノーマ(皮膚がんの一種)ですね。
ここではメラノーマの種類やそれぞれの特徴、早期発見のポイントなども紹介していきます。
足の爪(親指)が黒い!変色の考えられる原因と対処方法
子供の場合は色素沈着の可能性が高く、割とよく見られる症状です。数週間で消えることが多いので、まずは様子を見て大丈夫。
どんどん広がったり、何カ月も無くならない時は病院で相談してみましょう。。。というくらいのモノなのですが、大人の場合には色んな原因が考えられます。
まず、爪の黒い部分が「どのように黒いのか」というのがポイント!素人でははっきりと判断する事は難しいのですが、ここでは考えられる原因をいくつか紹介します。
ほくろ
もっとも多い原因と言われているのがコレ。
爪の中に”ほくろ”?と思いがちですが、結構あることだそうですよ。
爪の成長と共に黒い点が移動するかどうかで判断する事ができ、徐々に爪先に移動している場合は「色素沈着」が原因と言えるでしょう。
靴などがきつい時などの外部からの刺激
足先への刺激が日常的にある場合に起こります。
例えば、きつい靴やヒールの高い靴・ドラムなどの楽器演奏やサッカー・フットサルなどの、足を使う競技も影響します。
内出血を起こしている
足に物を落としてしまった、強い衝撃が加わる・ドアに足を挟むなどの他に、上でも紹介しましたが、小さい靴で締め付けてしまうなどの「外部からの刺激」で起こります。
足の爪は想像以上にデリケートに出来ているので要注意。
また、内出血の場合『爪が変色する』『痛みを伴う』『爪が剥がれる』などの症状が加わることも。
時間が経つと治癒力によって元に戻っていきますが、細菌対策、炎症や痛みがひどい時は皮膚科を受診してください。
ほおっておくと爪が正常に回復できず、変な方向に生えたり形が歪んだりしてしまうので注意しましょう。
薬剤や放射線・紫外線によって変色する
病気の治療などで薬物を塗ると、変色する事があります。
放射線や強い紫外線でも影響を受ける事があり、この場合は使用がなくなれば元に戻る事が分かっています。
できものや皮膚疾患・全身性の疾患の可能性もある
病院を受診することですぐに治るものもあれば、長期に渡り治療が必要な場合があります。
一般的に黒くなっている範囲が広ければ広いほど、色が濃ければ濃いほどに危険な状態だと言われます。
そのため、爪全体が変色している場合は早めに受診しておくと安心です。
単に「足の爪が黒い!」と言っても、症状は様々で、なかなか素人には判断が付きにくいものです。
長期に渡り変色している場合や、明らかに範囲が増えていく場合はきちんと病院で診てもらう事をおすすめします。
足の爪に黒い点!これってメラノーマ?
最悪の事態として怖いのがメラノーマ。
メラノーマとは『悪性黒色腫』と呼ばれる皮膚がんの一種です。
出来やすいのは足の裏ですが、足の爪にも出来る事があり、見た目がホクロのように見える為、素人では判断しにくい症状です。
メラノーマの特徴と種類
爪に出来る場合は、初期には『黒い縦線』が入ります。
血豆などとは違い『真っ黒』な事が特徴の一つで痛みはありません。
とても進行が早いので、早期発見が治療のカギとなります。
そんなメラノーマにもいくつかの種類があるので、詳しくみていきましょう。
悪性黒子型黒色腫(こくしがた こくしょくしゅ)
顔や首・手の甲などの日焼けしやすい部分に出来る事が多く、初期は『茶色っぽい色素斑』で、進行と共に緩やかに『濃い黒色』に変化します。
60歳以上に多く見られますが、メラノーマの中では発症確立が低いタイプです。
表在拡大型黒色腫(ひょうざいかくだいがた こくしょくしゅ)
ホクロの細胞から発生し、全身のどこにでも現れます。
初期はホクロが盛り上がったような見た目で、色は『茶色っぽい』です。
盛り上がりが大きくなるとともに『濃い黒色』に変化します。
結節型黒色腫(けっせつがた こくしょくしゅ)
もっとも厄介で進行の早いタイプです。
『立体的に』盛り上がり、全身に発症します。
表面に出てきた段階で体内深部まで進行している場合も多くあります。
末端黒子型黒色腫(まったんこくしがた こくしょくしゅ)
日本で最も多いタイプで、足の裏や手のひら・足の爪にも発生します。
これらのようにホクロや傷と間違えて放置する事で、取り返しのつかない事態になってしまう事もありますので、原因のはっきりしていない変色を見つけたら要注意です。
メラノーマ早期発見のポイント
出来るだけ早く気づいて受診するためのポイントをあげておきます。
- 年を取ってから出来たほくろ
- 大きさが約7mm以上になった
- 濃淡がある
- 爪の半分以上に黒い線が出来ている
- 爪が割れた
など、原因がはっきりしない時にこのような症状が起きた場合は、受診を検討してください。
メラノーマは生存率が約30%と低く、初期治療が生存率を上げるポイントになりますので、絶対に甘く見ないようにしましょうね。
足の爪の変色!治療&対処方法
上記のメラノーマの場合は、当然ですが病院の治療が必須になりますが、他の症状の場合、どのように対処するのかについて紹介していきます。
色素沈着の場合
爪の成長と共に徐々に先の方へ移動していきます。時間が解決してくれますので、しばし待つしかありません。
女性の場合はペティキュア(マニキュア)などである程度カバーできますね。
内出血の場合
内出血を起こした原因が靴などの場合は、原因を取り除く必要があります。
ぶつけたりして出来たものは治るまで待つしかありませんが、爪の下に血が溜まってひどく傷む場合は、病院で治療してもらう事で痛みを和らげることができます。
この場合は、皮膚科ではなく整形外科がおすすめです。
基本的に、爪に出来てしまった変色や傷は、時間とともに爪が回復していくのを待たなければいけません。
即キレイになる!ということはないので、さらなる悪化・再発を防ぐために、日頃から注意が必要です。
さいごに
「たかが足の爪の変色」と思いがちですが、重大な病気の可能性も無きにしもあらず。
上で紹介したことを知識として頭に入れておきたいですね。
「強い刺激を受けた」など、明らかに原因がハッキリしている場合はあまり心配ないのですが、「気が付くと出来ていた」という場合、原因が分からない場合は自分で判断するのではなく、面倒でも一度受診するのが良いでしょう。
また、強い刺激を与え続けることで、変色だけでなく変形や、さらなる悪化を招きますので、毎日強い力のかかる足をたまには労わり、休ませてあげてくださいね。