「老婆心ながら」。
今日久しぶりにこの言葉を聞きました。
意味はなんとなくわかっているのだけれど、ちょっと気になって、もっともっと詳しく知っておきたい。
そう思ったので、ここでは私が調べた情報をシェアさせていただきます。
【老婆心ながら】 その意味や使い方、また類語についてもお話ししていきます。
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老婆心ながらの意味とは!
- 老婆心とは、年のいった女性(老婆)が必要以上に気を遣い、心配すること。
- 不必要な親切心のこと。(お節介)
- 忠告の言葉。
老婆心ながらの使い方&例文
使い方
まず使い方ですが、簡単に言うと『余計なお世話だけど』という使い方をします。
言い回しとして使う言葉ですね。
はっきりとマイナス面を指摘してしまうと相手にキツく聞こえてしまうので、【老婆心ながら〜です】と柔らかく伝えるためです。
ですので、家族や親しい間柄ではほとんど使うことのない言葉です。
[su_label type=”info”]ポイントその①[/su_label]
老婆というと、女性しか使えない言葉なのかと思われがちですが、もちろん男性でも使うことができます。
[su_label type=”info”]ポイントその②[/su_label]
目上の方には使いません。
目上の方に「老婆心ながら・・・」と使うのは失礼にあたります。
同じような意味で使いたい場合は、「僭越(せんえつ)ながら・・・」という言葉を使います。
例文
では実際に、【老婆心ながら】とはどのような使い方をするのか、例文をいくつか挙げていきます。
- 老婆心ながら、あなたの転職には不安があります。
→おせっかいかもしれませんが、私はあなたの転職に不安があります。
- 老婆心ながら言わせて頂きます。
→余計なお世話かもしれませんが言わせて頂きます。
- 老婆心のような物言いをしてすみません。
→おせっかいな言い方ですみません。
上記のような使い方をします。
この言い回しは、それほど深くない関係の人に忠告したり、伝えたい事を話す時に使う言葉のため、自分よりも若い人に使います。
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老婆心ながらの類語は?
老婆心ながらの類語は「老婆親切」です。
これは四字熟語の1つで、老婆親切は「老婆心切」とも書きます。
老婆親切も、意味としては、年を取った女性が必要以上に世話を焼く事を指します。
さきほど上でも紹介しましたが、目上の人に使う場合の
- 「僭越ながら・・・」
- 「蛇足ながら・・・」
もっとシンプルに、
- 「余計なお世話ですが・・・」
- 「念のために申し上げます・・」
なども近い意味で使われます。
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まとめ
「老婆心ながら」という言葉、なんとなく雰囲気を掴めたでしょうか?
最後にもう一度まとめてみると…
- 「老婆心ながら」という言葉は、必要以上に気を使う不必要かもしれない親切心のこと。
- 簡単に言うと、「余計なお世話だけど〜」という言い方。
- 目上の人には使わない。使うなら「僭越ながら〜」を使う。
- 家族や親しい間柄ではほとんど使われず、使う場合は、自分よりも若い人・年下に使う。
どのような言葉も、意味や使い方を知らないと、相手に不快な思いをさせてしまうことがあります。
老婆心ながら・・・も、意味は理解していても、目上の人には失礼にあたるということをご存知の方は意外と少ないのではないでしょうか。
言葉の持つ意味や使い方を知ることで、自分が話す側に立っても聞く側に立っても、間違いのない使い方をしたいものですね。