鼻水・痰・喉の痛み・擦れ・・・
これらの症状が続くと本当に厄介ですよね。
蓄膿症とは「慢性副鼻腔炎」の事で、細菌が入ることで、鼻の空間に膿が溜まってしまう事をいいます。
軽い症状でも鼻づまりや嫌な臭いを感じるなどの不快な症状がありますし、ひどくなると嗅覚が鈍くなり、ニオイを感じなくなってしまうことも。
こうなると、生活に支障が出てきますので、できるだけ早い段階で治療する事が大切です。
ここでは、蓄膿症の治療法を中心に、治療期間や自宅でも治せるものなのかどうか、また蓄膿症に効果のある市販薬にはどんなものがあるのかについて紹介していきます。
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蓄膿症の治療方法と治療期間は?
蓄膿症の治療期間は、症状や個人の免疫力、治療を始めた時の状態によってかなり違います。
なるべく早く治療を始める事が重要になってきますが、どのように治療していくのか、またどの程度の期間がかかるのかを、症状の段階別に紹介します。
初期段階
症状:風邪ではないのに、黄色くて粘着性の鼻水が出てくる。
治療方法:
- 耳鼻科での治療は抗生物質などの服用
- 鼻水を出しやすくする薬を飲む
- 鼻水や膿の吸引洗浄によって清潔に保つ
治療期間:一般的に数週間で治る場合が多い。
第2段階
症状:鼻水が黄色や緑色になり膿が出始める。
治療方法:抗生物質による治療は長くなります。
治療期間:
完治するまで数か月~1年ほどかかると言われていますが、実際、1年かけて治るのは7割程度。
重度の蓄膿症
症状:ほほや顔全体、目の奥の痛み、頭痛が起きる事もある。
治療方法:
- 抗生物質や鼻洗浄などでの治療
- 手術や入院が必要な事がある
- 手術前の準備期間があるので入院は一週間から10日ほどになる
- 退院後も継続的に治療が必要
治療期間:
手術はせず、抗生物質や鼻洗浄などの通院治療の場合、完治するまでに数か月~数年かかる場合がある。
完治しにくい体質や症状もある。
蓄膿症 治療方法の詳細
ヤミック療法
比較的新しい治療法で、保険が適用されるようになりました。
カテーテルを使った治療法で、鼻の奥に溜まった膿を取り除き、短時間で処置が出来ます。
従来の鼻洗浄より苦しくないので、肉体的な負担を減らせます。
マクロライド療法
細菌によっては発症、悪化するので、除菌効果のある薬物治療が必要になり、基本的に長期間の服用が必要です。
1984年に効果が認められて以来、代表的な治療法になっています。
細菌の増殖を抑えて、炎症を押さえる効果があります。
抗菌治療
抗生物質を利用して殺菌をする事で悪化を防ぎます。
ペニシリン系やセフェム系、テトラサイクリン系などあります。
上記のように治療を始める時期や方法、本人の体力・免疫力、回復する力によって数週間~数年、またなかなか完治しない事もあるほど怖い病気なのです。
どの段階でも鼻の洗浄や吸引治療は必要ですが、担当の医師や病院の方針によって治療方法が異なるので、最初に良く相談して、どの程度の期間が必要なのか確認しておくと安心ですね。
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蓄膿症は自宅でも治せるもの?
蓄膿症は免疫力が衰えた時に発症しやすくなります。
どのような予防方法、自宅での治療方法があるか紹介していきます。
薬の服用
漢方薬や市販の薬は手軽に手に入りやすいメリットがありますね。
軽い症状の場合や、なかなか病院へいけない時に便利。
ただ、服用して体調が悪くなったり、他の薬を飲んでいる場合は、薬剤師さんに相談してから飲むようにしてください。
そして、悪化してしまった蓄膿症の場合は、ちゃんと受診をして、病院で処方される薬を服用するようにしましょう。
生活習慣の見直し
食事や睡眠など、免疫力を高める生活を心がけましょう。
身体が弱っている時は、薬の効果が弱くなったり再発してしまったり、なかなか完治しない原因になってしまいます。
部屋の空気を綺麗に保つ
ウイルスや細菌、ダニの死骸やホコリなども、蓄膿症を引き起こす原因になります。
窓を開けて換気をしたり、掃除機をこまめにかける、空気清浄機を設置するなどの方法があります。
鼻洗浄をする
お風呂で鼻の通りが良くなる事がありませんか?
温かい空気は鼻づまりを改善して呼吸を整えてくれます。
スチーム器具など、手軽にその状態を保つことが出来るのでおすすめです。
ツボを押す
左右の目の中央から小鼻(から横に線を引いて)交わった所、巨りょう(こりょう)というツボがあります。
【テンポよく5回押す→深く押した状態で7つ数える→テンポよく5回押す】と繰り返します。
押す時に息を吐き、離す時に息を吸うよう意識してください。
効果を実感するには毎日続けることが大切です。
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蓄膿症の市販薬と漢方薬!おすすめは?
[su_box title=”太陽爽鼻湯(たいようそうびとう)” box_color=”#c881ae” title_color=”#000000″ radius=”6″]
約1800年の歴史ある漢方です。
9種類の生薬を厳選して作られていて、乳幼児期から利用できます。
余分な水分を排出したり、鼻粘膜の正常化、患部の炎症を鎮めて膿を出す効果があるのです。
膿を排出する事で、鼻をスッキリと保つことが出来ますね。
デメリットは、効果を実感するまで時間がかかる事です。[/su_box]
[su_box title=”荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)” box_color=”#c881ae” title_color=”#000000″ radius=”6″]
漢方の一種で、特に慢性福鼻炎に効果があります。
病院でも処方される事があるくらい一般的で、膿を排出する力に優れています。[/su_box]
[su_box title=”チクナイン” box_color=”#c881ae” title_color=”#000000″ radius=”6″]
膿を抑制し呼吸を楽にし、辛夷清肺湯(シンイセイハイトウ/9種類の生薬で作られた漢方)が炎症を抑えてくれます。
1日2回で眠くならないのも嬉しいですね。
粉と粒の2タイプがあるので好みに合わせて使用できます。[/su_box]
さいごに
蓄膿症は長く放置しておくと、中耳炎や慢性頭痛、目の疲れや痛み、更には脳膿症や髄膜炎などの合併症まで引き起こす事があります。
更に悪化すると、後遺症が残ったり、死に至る事もある恐ろしい病気なのです。
あなどることなく、初期の段階で治療をスタートしたいものですね。
ただの風邪じゃないなぁ~。
鼻水の様子がなんだかいつもと違うなぁ~。
そう感じたら、できるだけ早く耳鼻科を受診してみてください。