「三隣亡(さんりんぼう)」ってなに?
何気なくカレンダーを見ていたら、赤口や大安、仏滅といった文字が並ぶ中、「三りんぼう」と書かれているのを発見。
今まで気づかなかったけれど、突然すごく気になり始めたので調べてみました★
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「三隣亡」とは!意味&由来
カレンダーでは「三りんぼう」と書かれていますが、漢字で書くと「三隣亡」。
三隣亡とは何かと言いますと・・・
と、自信満々に解説したいところなのですが、
実は三隣亡の由来って殆ど知られていないんです。
分かっているのは、江戸時代以降の文献で「三隣亡」という言葉は確認されていることから、江戸時代になってから使われるようになった言葉だと言うこと。。。
なぜ、由来もわからないような言葉が、現在にも存在しているのでしょう?
ますます気になりませんか(;’∀’)?
続きをどうぞ♪
「三隣亡」という言葉が使われていた江戸時代には、元々「三輪宝」という言葉がありました。
これは、「屋立てよ(良)し」「蔵立てよ(良)し」という意味があり、暦の日取りでも良い日として使われていました。
ですが、いつからかは分かりませんが、暦の編者が「よし」を「あし」と間違えて、「屋立てあ(悪)し」「蔵立てあ(悪)し」という言葉として編集してしまったそうです。
これ以降、間違った意味合いで暦が作られたため、「三隣亡」と字が宛がわれたそうです。
間違いを修正するのではなく、間違いに見合う、新たな言葉を作ってしまったわけです。
良い意味合いで使われていた「三輪宝」が、同じ江戸時代のうちに正反対の意味合いを持つ「三隣亡」という言葉に変化してしまうなんて・・・。
そして、そのまま定着してしまうなんて・・・。
この「三隣亡」ですが、「屋立てあし」「蔵立てあし」と言った意味合いから、建築関係の仕事をするには良くない日だとされています。
また、この日に建築などの仕事をすると、隣三軒まで火災が及ぶといった俗話が広まったため、棟上などの建築事が避けられるようになったそうです。
三隣亡は入籍日にも適さないの!?
入籍・結婚などの祝い事を行うにも良くないのでしょうか?
もちろん、由来や意味が不確定な部分も多い「三隣亡」なので、必ず避けなければいけない日というわけではありません。
が、
結婚というと「家庭を築く」という言葉も連想しますよね。
「築く=建てる」という意味で、やはり「三隣亡」の日に入籍・結婚はよろしくない!
と言う方もいらっしゃるそうです。
最近ではあまり気にする人も少ないでしょうが、年配の方々の中には、三隣亡が祝い事をするのに悪い日と思ってい方も少なくはないようですし、
地域によっては忌むべき日として捕らえている場所もあるようなので、
出来るなら避けた方が無難ではあります。
「そんなの関係ないよ!」と当人は思えたとしても、結婚は相手のある祝事ですから、相手方の家族・親戚等の反応も見て検討する方が良さそうですね。
最後に
一般の方には、あまり知られていない「三隣亡」ですが、建築関係者の間では広く知られているそうです。
それにしても、間違いで「良い日」が「悪い日」になるなんて!
しかも、そのまま現代に伝わっているなんて!
何気なく調べた言葉ですが、ちょっとした衝撃が走りました(;^ω^)