数あるお正月飾りの中でも、私たちにとって最も身近なのが鏡餅。
家族の集まるリビングに置いたり、玄関・キッチン・トイレなどなど、複数置かれる方もいらっしゃいますね。
そこで気になるのが、鏡餅の置き場所に決まりはないのでしょうか?
マナーやルール的にはどうなのか?
そんな疑問を感じながら、なんとなく飾っている方も多いのでは?
願いや祈りを込めて飾る大切な鏡餅、正しい場所にお供えして、新年のスタートを祝いたい!
そこで、鏡餅の正しい置き場所について調べてみました。
鏡餅の置き場所に決まりやマナーはあるの?
玄関・居間・床の間・台所からトイレまで・・・。
いろんな場所で鏡餅を目にしたことはありませんか?
車の中に・・・という方もいらっしゃるくらいですからね。
だからこそ、正しい置き場所に決まりはないの?!と疑問に感じちゃいますよね。
ここで早速を正解を!
鏡餅の置き場所には諸説ありますが・・・・
[su_label type=”important”]答え[/su_label] 実は決まりはないのです。
供える基本に感謝の心があれば、置き場所や大きさなどには決まりはないと言われています。
な~んだ・・・
ちょっと拍子抜けですね(;’∀’)
昔の武家社会では、男子は甲冑(かっちゅう)鎧・女子は鏡台の前に飾る、などの習わしがあったそうですが、当時から、商家や一般の庶民などの身分の違いなどからも飾る場所は違っていたそうです。
また現代でも、地域や風習によっても異なるため、「感謝の心を持ち、その家や会社の主たる場所を中心にお供えする」ことが基本だと言われています。
日本では、古くから家の中のあらゆる場所に神さまがいると考えられてきました。
ですから、私たちが考える大事な場所に、鏡餅をお供えすることは決して間違いではないのです。
鏡餅を玄関に飾るのはNGなの?
そこでこの新たな疑問が発生します。
皆さんも、ネットやテレビなどでこの噂を耳にしたことはないですか?
鏡餅は年神様へのお供えものですので、床の間などの上座に飾るのが良しとされ、そういう意味では玄関は下座にあたるのでNGだとおっしゃる方もいます。
基本的にはその地域や家の風習に従うのが良いでしょう。
が、
近年では大切な場所に飾る!ということで、先ほども「決まりはない!」とお話ししました。
玄関はお客様をお迎えする大切な場所。
また、風水的にも運気を取り入れる大切な場所ですので、鏡餅を置くのもOKな場合がほとんどです。
自分が大切だと思う場所に飾って良いということですね。
鏡餅を置く方角・方位は関係あるの?どっち向きがいい?
大事な場所、年神さまに来ていただきたい場所に、感謝の心でお供えする鏡餅。
では、方角や方位・向きは関係あるのでしょうか?
古くは、「恵方」と呼ばれるその年の干支に基づいて、めでたいと定められた方角に向けて飾るのがよい、と言われていました。
関西の風習で、節分には恵方に向かって巻きずしにかぶりつくという風習があるくらいですから。
ですが、最近の住宅事情では恵方に向けて飾るというのも難しくなってきており、現在では南向きや東向きがよいという説もあるようです。
南向きや東向きも難しいという場合も、ご自宅や職場の大切な場所に”誰しもが目につくような最もいい場所と向きで飾るとよい”という考え方が主流ですので、あまりこだわる必要もなさそうですよ。
さいごに
古くから伝えられてきた伝統あるお正月飾りの鏡餅ですが、その分現代の私たちの暮らしとのさまざまな違いから、変わってきている部分もたくさんあるようですね。
ですが、基本は年神さまを大切な場所にお迎えして、1年の幸せを願うというその気持ち。
伝えられてきた伝統や意味をきちんと理解したうえで、私たちの今の生活に合わせた無理のないお供えの方法を、心をもって行うことが大切なのではないでしょうか。