古くから花の名所として知られる吉野山。
そんな中でも有名なのは、なんといっても桜ですよね。
桜で山全体が染まる♪そんな絶景が見られる吉野山は、山全体が世界遺産に登録されています。
吉野の桜は「一目千本」と言われますが、意味は読んで字のごとく…
「一目に千本見える豪華さ」ということです。
- 世界遺産の山に咲く圧巻の桜
- 世界遺産と桜を一度に満喫
こんな贅沢な場所はそうそうありませんよ。
ぜひ一度は体感してみてくださいね。
吉野の桜 本当の見ごろの時期はいつ頃なのか!
吉野山の桜は、麓から見て以下の4エリアに別れています。
- 下千本(しもせんぼん)
- 中千本(なかせんぼん)
- 上千本(かみせんぼん)
- 奥千本(おくせんぼん)
標高が高くなるほど気温が低いので、麓の方が開花が早く、山の上の方は遅くなります。
ということで、
咲く順番は麓から【下千本⇒中千本⇒上千本⇒奥千本】の順になるのですね。
平均的な満開日は以下の通りです。
下千本を狙うのか、奥千本を狙うのかで、時期としては最大2週間くらいのズレがあります。
でもせっかくなら、一番いい時期を狙いたくないですか?
山全体の桜を…♪
その場合、上記の4エリアで、どこが満開の時にいけばいいのか?
答えは、中千本が満開の時です。
中千本が満開の時、上千本はおよそ7~8分咲き。奥千本はおよそ5分咲き。
下千本は桜吹雪が舞っている♪
こんな素敵な情景が楽しめるのです。
ここで、吉野の桜についての補足説明をしておきますね。
吉野桜の種類(品種)は、シロヤマザクラ(山桜)が多いです。
吉野だけに、染井吉野(ソメイヨシノ)かと思いきや、違うんですね(笑)。
染井吉野をはじめ、よく見られる桜は、花が満開を迎えて散り始める頃に、葉が出て葉桜になりますよね。
そうなると、「今年の桜も終わりだなぁ~(淋)」という感じですが、
吉野の桜は山桜。いうなれば、野生の桜です。
特徴としては、花と葉が同時に展開するんです。
↑こんな感じに。
なので、近くで見ると桜の花が密集していないので、1本だけで見ると、そんなに綺麗には見えないかもしれません。
これを知らずに出かけた人の中には、
「いい時期に行ったはずなのに、もう散ってたわ(-_-;)」
と、勘違いされる方も多いんです。
つまり、
吉野の桜は団体勝負!!
山全体の桜が見どころなんです!!
このことをしっかり頭に入れておいてくださいね。
それを踏まえて、その団体の魅力を堪能するにはどこから見るのがいいのか?
次の「見どころ」の章でご紹介しますね。
吉野の桜!見どころはココ
せっかく吉野まで足を運んだのに、見る場所がイマイチだったせいか、綺麗に見えなかった(悲)。
こんな感想を漏らす方も結構います。
そうならない為に、下調べはしっかりと!
ここではエリア別に紹介します♪
「お野立ち跡」から観る七曲り坂の桜【下千本】
「お野立ち跡」?
聞きなれない名前ですが、要するに展望台です。
正式名称は「昭憲皇太后・御野立ち跡(しょうけんこうたいごう・おのだちあと)」
明治天皇の妻・昭憲皇太后が、ここから吉野の桜をご覧になったことから、この名称がつきました。
ベンチもあるので、休憩や、お弁当タイムにもいいですよ^^
吉水神社から観る「一目千本」の桜【中千本】
吉水神社(よしみずじんじゃ)は、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一つ。
ここからの景色に大感動し、「絶景じゃ!絶景じゃ!」と大騒ぎしたのは豊臣秀吉公です。
秀吉公と同じ景色を見れるなんて、テンション上がっちゃいますよね。
花矢倉展望台から観る桜【上千本】
眼下に上千本、中千本、蔵王堂を見下ろせる花矢倉展望台は、吉野の桜ビューを楽しむには欠かせない場所!
メインとも言える場所です。
遠くに金剛、葛城、二上、竜門、高取の連山が眺望できる吉野隋一の展望台なんですよ!
春の日差しをあびながら、ゆっくりと散策…に最適です。
西行庵周辺の桜【奥千本】
山奥なので、辿りつくのが少し大変ではありますが、ここまでくれば神秘的な桜ビューが楽しめます。
鎌倉時代の歌人、西行法師が住んでいたとされる「西行庵」。
心が落ち着く癒しスポットで、パワースポットとしても人気があります。
せっかく行くなら、ここまで足を伸ばしてもいいかもしれませんね。
吉野の桜 おすすめコース
(画像:吉野山観光協会)この地図のダウンロードはこちら。
これだけ広いと、どこからどう回れば良いのか、初めての人は特に悩んでしまいますよね。
ここで、おすすめコースをご紹介しておきますので、ぜひご参考にされてくださいね。
吉野駅(近鉄電車)
↓(徒歩2~3分)
吉野千本口
↓(ロープウェイ)
山上駅
↓(徒歩)
黒門
↓(徒歩)
金峯山寺蔵王堂(世界遺産)
↓(徒歩)
竹林院前
↓(バス)
奥千本
↓(徒歩)
花矢倉展望台
↓徒歩(ハイキングコース)
”金峯山寺蔵王堂”に戻る
帰りは、 金峯山寺蔵王堂から元来た道を戻りましょう♪
半日程度でまわれるそうですよ。
上記のルートで行くと、急でしんどい上りは乗り物を利用することになるので、身体の負担も少なく、時短にもなります♪
吉野の桜 ライトアップの時期と時間
昼間のお花見ももちろん素敵ですが、吉野近辺にお泊りを予定している方 には是非とも見て頂きたいのが夜桜♪
期間: およそ4月 4日~4月24日(開花時期によって変更の場合もあり)
(※ちなみに2019年の開催期間は、3月23日~4月21日でした)
ライトアップ時間帯:18:00~22:00です。
場所:吉野山全域
幻想的な夜桜をしっとりと楽しんでくださいね。
吉野の桜 混雑状況は?
これはですね、もう仕方ないと言えば仕方ないのですが、やはり混んでます!!
世界遺産の山が桜でピンクに染まるわけですから、空いてるわけがないんです。
平日でもすごい人ですよ^^
でも、少しでも人ゴミを回避するためには、まず大切なのはアクセス。
とにかく自家用車はやめましょう。
交通規制もありますし、大渋滞で動きません。
毎年ツアーバスも渋滞にハマっているので、電車が一番です。
吉野駅までは近鉄特急が良いでしょう。
そこからは、ロープウェイとバスなど公共の乗り物で奥千本まで行けます。
そして時間、狙い目はズバリ・・というか、やはり早朝です。
朝の7時半の時点でも臨時駐車場にはかなりの人がいますし、シャトルバスにも100人ほどの行列が(°д°;;)!!
「みんな、どんだけ早起きなんっ!?」
「ってか、まさかの徹夜組???」
とまぁ、こんな感じですので、もっともっと早朝が狙い目です。
でも電車が動く時間じゃないと….ですしね。
お昼に近くなるほど混雑しますので、少しでも早く出かけた方が良さそうですよ。
目指せ!始発!!
早朝は人が少ないだけでなく、空気も澄んでいて、厳かな雰囲気の中で桜を楽しむことが出来ます。
ぜひ目指してみてくださいね。