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歳末助け合い運動とは!どんな意味・歴史が?寄付金はどう使われる?

歳末助け合い運動とは!どんな意味・歴史が?寄付金はどう使われる? 生活の雑学

”歳末助け合い運動”と聞いて、あなたはピンっと来るでしょうか?

聞いたことはあるけれど、詳しい内容はわからない。

もしくは、初めて聞いたという人も多いかもしれません。

 

ここでは、歳末助け合い運動とはどういう意味なのか。

いつ頃、どういう意図で始まったのか。

その寄付金はどういう使われ方をするのかについて、紹介していきます。

 

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歳末助け合い運動とは!意味と由来

歳末助け合い運動とは、簡単に言えば【共同募金の一環】です。

地域住民・ボランティア・民生委員・児童委員・社会福祉・社会福祉協議会などの関係機関や団体が協力して、

新たな年を迎える時期(歳末)に、支援を必要とする人が、その地域で安心して暮らせるよう理解し、その人たちの為の福祉活動をしていく運動のこと。

 

一言でいうと、支援を求めている人を助けるための募金活動ということですね。

もう少し掘り下げて、説明していくと・・・

歳末助け合い運動は、国民の「助け合い」精神を元に、支援を必要すとする人を支援する民間社会福祉事業などを行うために必要である財源を、国民自らが国民の各層からの寄付を集めて行う国民運動のことです。

 

この運動が誕生したきっかけは、

1947年(昭和22年)の第二次世界大戦後、敗戦したことにより経営難になってしまった民間社会福祉事業の為に、厚生労働省が【国民が助け合うことにより精神の振興がなされ、国家再建の基盤をもたらす】との考えから提唱したことが始まりでした。

 

そして「国民たすけあい運動」の一環として、まず「国民たすけあい共同募金」が始まりました。

この募金は募金のシンボルとして「赤い羽根」が使用されたのです。

この羽根には見覚えがあるのではないでしょうか?

 

そして現在に至るまで、毎年10月~12月までこの募金活動をし、特にその年の最後の月である12月は「歳末たすけあい」として運動を行っているのです。

 

更に、2年後の1949年には「お年玉・寄付金つき郵便葉書」

1951年には、日本放送協会であるNHKの「歳末たすけいあい募金」「災害たすけあい募金」などが加わっていきました。

 

この他にも、1950年に国土緑化推進機構が「緑の羽募金」(1995年からは【緑の募金】に改名)を。

芸能人が賛同し、1963年に「あゆみの箱」、1969年には「交通遺児育英の助け合い」といった数々の募金が加わっていきました。

その結果1999年には、これらの寄付のウチ、なんらかの寄付をしたという人がなんと87%にも。

 

現在も、災害や重い病気、障害を持っている人などへ沢山の募金活動を行っており、沢山の人が救われている現状があります。

それも、この1947年に発足した「国民たすけあい共同募金」がきっかけなのでしょう。

私が生まれた頃には、もう当たり前のように募金活動と言うのは行われていましたし、赤い羽根は毎年の風物詩のような印象があります。

赤い羽根には、こんな歴史があったのですね。

 

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歳末助け合い運動の寄付金はどんなことに使われる?

歳末助け合い運動とは、上でもお話ししたように、複数の団体が集めた寄付金を様々な場で活用する運動です。

以下が活動団体と使用用途の一部です。

全ては記載できませんが、だいたいこのような感じ・・ということはわかっていただけるかと思います。

 

■住民参加型在宅福祉サービス団体(生活支援サービスを行う団体など)

◇使用用途:

サロン活動・移動支援・給食活動・訪問・見守り等(地域福祉活動)

 

■各NPO団体など

◇使用用途:

東日本大震災被災者・福祉ニーズを持つ在住外国人・ひきこもりや不登校の子供、若者、ホームレス、生活困窮者などへの就労や学習や生活支援等

 

他にも、障害者・介護者等の当事者団体、共同作業所、小規模作業所、社会福祉施設も支援対象です。

 

ただ募金を寄付するだけではなく、支援対象者、団体を支え、励ます為に様々なイベントを行うための資金としても募金を使用されます。

以下がイベントの例です。

◆災害地などへの活動イベント

  • おせち料理や年越しそば等の配食や炊き出し活動
  • 年末年始の買い物等の移動支援や配送活動
  • 家屋内の大掃除の協力、ふすまや障子の張り替え活動
  • 雪下ろし活動
  • 利用者、活動団体、地域住民が交流する為のクリスマス会、餅つき大会、新年会活動

 

◆地域の福祉課題、生活課題に対しての理解や、福祉活動の参加を促進するためのイベント

  • 年末年始に、地域で行われるイベント等をタイアップした地域福祉課題や地域福祉活動の誓いの為に、具体的なボランティア活動の相談ブースの設置や、相談支援機関の職員や民生委員、児童委員による困りごとの相談が出来るイベント
  • 福祉マップの作成、その配布やPR活動のイベント
  • 制度の狭間になっている生活課題、生活支援サービス等を住民に対し、セミナーを実施するイベント

 

など、被災地への支援活動、その活動者を増やす為のイベント等など様々な用途で寄付金が使用されています。

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さいごに

歳末助け合い運動のこと、少しわかっていただけたでしょうか?

上で紹介したこと以外にも、たくさんの活動が行われています。

ものすごく簡単に言えば、「国民全員で助け合おう!」という運動の一環なのですね。

ただ、歳末助け合い運動と称して、やや強制的に寄付を迫られる・・・など、イヤな印象をお持ちの方が多いのも事実。

現在の社会では、なかなか「助け合い」を熱く語る人も少なくなってきている気がしますが、

こういう精神は人間としての原点なのかもしれないなぁ~と私は感じます。

ですので、もっともっと募金や寄付への敷居が低くなればいいなぁ~と思います。

寄付や募金は当たり前(*^^)v

こんな風習が日本に根付くことを祈ります。

 

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