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「おざなり」と「なおざり」の違いとは!意味や使い方(例文)と語源

雑学

 

先日、クイズ番組で出題されていました。

「おざなり」と「なおざり」それぞれどういう意味でしょう・・・と。

ん?

「なおざり」とは、「おざなり」を言い間違えているだけじゃないの?と思ったことを、一緒にテレビを観ていた家族には言えませんでした(笑)。

あ~恥ずかしい(〃ノωノ)

そして、日本語って難しい・・・。

 

同じ言葉や似た言葉、1文字違っただけで意味がまったく変わってしまうものなどなど、私たちの周りにはたくさんのややこしい言葉があふれています。

言い間違えてうっかり恥をかいた・・・なんていうことは誰にでもきっとあるはず(笑)!

そこで、今回はとってもよく似た言葉「おざなり」と「なおざり」の違いについて、自分の頭に叩き込むべく、ガッツリ調べ上げました。

意味や使い方・例文や、それぞれの語源・由来もまとめています。

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「おざなり」と「なおざり」意味の違いとは!

「おざなり」と「なおざり」、この2つの言葉、文字にすると、と~~~っても似てますよね。

そしてなんともややこしいことに、言葉が似ているだけではなく、意味も似ているんです!

「おざなり」と「なおざり」、どちらも共に【いい加減な言動】を指して言います。

だったら何が違うのよー!と思いますよね(笑)?

どちらも共にキーワードは「いい加減」ですが、使い方が微妙に違うんです。

 

簡単にいうと、

 

  • 「おざなり」は適当にいい加減に済ませてしまうこと
  • 「なおざり」は成り行きにまかせるままで、いい加減に放っておくこと

 

と言われても、やっぱりまだ、「ん?どう違うの?」となります。

 

そこで、具体的な例をあげていきますね。

[su_note note_color=”#f7f1d7″ text_color=”#000000″]

お母さんが急用のために急な外出。

明日はわが家にお客さま!

そこで、お母さんに家の大掃除をお願いされました。

いつもの掃除にプラスで、窓ふきや細かい場所も隅々までキレイにしてほしいとのお願いですが・・・これは大変&面倒。

ここで、「おざなり」と「なおざり」の登場です(笑)。[/su_note]

 

「おざなり」

 

いやいやながら掃除はしたものの、見えてるとこだけちゃちゃっと掃除機をかけて、はい終了~!

ものすごくいい加減に適当にやった、というときに使います。

適当だけど、一応は「やった」いうところがポイントです。

 

「なおざり」

掃除なんてめんどくさいよー!

お母さんが帰ってからやればいいじゃーん!

遊びに行っちゃえー!!

掃除を頼まれたのにもかかわらず、このように適当に成り行きにまかせて、放っておくときに使います。

放っておいて「何もやらない」というところがポイントです。

 

なんだか、この例から考えると「おざなり」のいい加減さの方がまだましな感じですよね(笑)。

いい加減であってもその場を取り繕うのが「おざなり」、成り行きにまかせるままで、いい加減に放っておくのが「なおざり」という違いです。

 

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「おざなり」と「なおざり」!それぞれの使い方と例文

それでは実際に使ってみましょう。

「おざなり」は、いい加減でもなんでも、とにかく物事は済ませているという場合に使います。

[su_note note_color=”#fdf4fa” text_color=”#000000″]

  • 苦情を言われたが、おざなりな回答をして聞き流す
  • 寝坊しちゃったので、今日はおざなりなメイクになってしまった[/su_note]

いい加減であれなんであれ、苦情も聞いているしメイクもしているというように、アクションは起こっているという状態です。

 

これに対して「なおざり」は、そのままいい加減に放っておく何もせずおろそかにする、という場合に使います。

[su_note note_color=”#fdf4fa” text_color=”#000000″]

  • 苦情を言われたが、なおざりにして何も対処しない
  • 寝坊しちゃったから、今日のメイクはなおざりだ[/su_note]

苦情を言われても何もしていない、遅刻するからメイクもしていないというように、アクションがなにも起こっていないという状態です。

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「おざなり」と「なおざり」それぞれの語源は?

【おざなり】とは、もともとは「お座なり」といわれていたものです。

これは、江戸時代の宴席のお座敷での隠語が語源だといわれています。

当時は、宴席に出て客の遊びに興を添える「幇間(ほうかん)」と呼ばれる仕事があり、それは太鼓持ちの仕事でもありました。

お座敷のときにはお客のランクによって扱いを変えること、つまりその「座」なりに適当にやることが語源となったといわれています。

 

【なおざり】は、平安時代から使われていたといわれています。

当時の辞典には、「等閑(とうかん)」と書かれていて、これは「なおざり」と同じ意味の漢語だそうです。

「そのまま」という意味の「なお」に、「去り」「せざり(しない)」という意味の「ざり」が合わさり、何もしないままほっておくという意味になったという説が一般的です。

 

なるほど。

「おざなり」と「なおざり」、似た言葉で似た意味ですが、そんなはっきりとした違いがあったんですね。

それにしてもややこしいので、もう少しかけ離れた言葉にして欲しかった・・・と思うのは私だけでしょうか。

 

さいごに

面倒なこと、気が進まないことは日々たくさんありますが、「おざなり」は時にはいいですが、「なおざり」にはならないよう注意したいものですね。

そしてこの二つの言葉、正しく知ったのは良いけれど、やっぱりややこしいので「なおざり」にして覚えない!ということのないよう、「おざなり」にでも頭の片隅に置いておきたいものです。

はい。もう混乱してきましたね(笑)

 

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