「なんだか目に違和感がある気がする…」と思ったときに、
もしかして…と心配になる”はやり目”。
周りの誰かが”はやり目”になっていると、特に気になります。
はやり目って潜伏期間はあるの?
はやり目の初期症状はどんな感じ?
完治するまでにはどれくらいの期間かかるの?
と、いろんな不安が襲ってくると思います。
もしかして自分も?と疑っているなら、ぜひチェックしてみてください。
はやり目 潜伏期間はどれくらい?
はやり目は正式には「流行性角結膜炎」といい、結膜炎の中でも感染しやすい疾患です。
子供が感染しやすいのですが、大人でも気付かないうちに感染している場合があります。
その理由は潜伏期間中の接触が主です。
はやり目は、「アデノウィルス」というウィルスが原因で、私たちが思っている以上に感染力が強いです。
発症してからも逆の目に感染するくらいですから、発症した人と過ごすだけでも感染する可能性は大いにあります。
そして潜伏期間についてですが、ハッキリと必ず何日間ということはありません。
しかし具体的な日数をあげるなら、だいたい数日、長くても1~2週間の潜伏期間を経て、突然発症し一気に症状が出ます。
アデノウィルス自体にも型が複数あるため、型によって潜伏期間に差が出やすいともいわれています。
残念ながら潜伏期間がどうかを判断するのは難しく、発症してはじめて「はやり目ではないか」と思う場合がほとんどのようですね。
はやり目 初期症状はどんな感じ?
はやり目といえば、「朝起きたら突然目が腫れていた!」というイメージが強いですが、
まず初期の段階では「ちょっとした違和感」や「大量の目やにが出る」ことからはじまるパターンが多いです。
とくに「目が開かないほどの目やに」が出た場合には、はやり目だと判断してほぼ間違いないでしょう。
たまに間違われるのが、「目がかゆい」という症状。
これはアレルギー性の目の疾患であることが多いので、はやり目ではない可能性もあります。
そんな場合に覚えておいて欲しい、はやり目のほかの症状も紹介しておきますので、判断材料にしてみてください。
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- 目やその周りが赤く腫れぼったくなる
- 目に違和感があり、何もしていないのに不快感がある
- 目やに、涙がたくさん出てくる
- 一時的に視力が低下したり、黒目が濁る
- まぶたの裏に白いできものができる
- 頭痛や肩こりなどの症状が出る
- 首など頭部周辺のリンパ節が腫れる [/su_list]
症状が重くなるほど、目より遠い部位に症状が出る傾向にあります。
発熱をともなう「プール熱」や痛みが強い「角膜炎」、膿のような目やにが出る「細菌性結膜炎」など類似した疾患が多くあるので、
「目が開けられないほどの目やにが出た」段階で医師の診断を受けておくことをおすすめします。
はやり目 完治するまでの期間は?
通常はやり目は、発症してから数日で反対側の目にも感染する確率が高いです。
潜伏期間で数日~2週間、その後数日~1週間くらいで反対側の目に感染し、そこから数日で両目の症状が落ち着きます。
しかし、はやり目の高い感染力で恐ろしいのがここからです。
さきほど説明したように「アデノウィルス」には複数の型があります。
ハッキリ確認されているもので現在4種類。(アデノウィルス8型・4型・37型・19型感染)
たとえ現在のウィルスが完治したとしても、すぐに型ちがいのウィルスに感染する可能性が大いにあります。
また同じウィルスに家族や身近な人物が感染し、それを再度もらう可能性も少なからずあります。
1度感染したアデノウィルスの型に対しては抗体ができますが、感染を防ぐことはできず「あくまで発症期間を短縮する」程度のはたらきにしかなりません。
潜伏期間、もう片方の目の発症期間、両目の症状の落ち着きまでの期間が少しずつ短くなっていくのがそうですね。
なので「完治」は発症から2~4週間あればするものの、二次感染でいつまでもいつまでも症状が終わらないことがあります。
これを防ぐためには、はじめの発症の段階で二次感染を防ぐ必要があるというわけです。
さいごに
「流行性角結膜炎」通称”はやり目”は、誰でもいつでも感染する可能性の高い疾患です。
症状が悪化しても大事に至りにくいので放置する人が多いですが、ひたすらずっと目に違和感があるのもなかなかのストレスなのではないでしょうか。
類似した疾患が多いのも怖いところで、痛みが強い「角膜炎」だった場合には最悪失明する可能性もあります。
空気や水でも感染することがあり、潜伏期間中に避けるのは不可能に近いので、発症してからどれだけ迅速に行動できるかがカギとなります。
まずは逆側の目に感染することを防ぐこと、その後は二次感染を防ぐことが重要です。
眼科で殺菌効果のある目薬を貰ったり、洗顔やお風呂のときに水やタオルに気をつけたり、できるだけ眼帯などをして清潔に過ごすことが大切になります。
初期症状が出たらすぐに受診して検査してもらい、できるだけ憂鬱な日々を短くするように努力したいところですね。