旅館で仲居さんに、関心してしまうくらい嬉しいサービスを受けた時、
ついついお礼がしたくなりますよね。
サービス料に含まれているとは言え、是非ともお礼を・・・
でも、旅館でチップを渡すのってどうなの?
もし渡すなら、相場や渡すタイミングは?
何か袋に入れるべき?
などなど、悩んでいるうちにチェックアウト…と後悔することのないように!
旅館でのチップについてご説明します★
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旅館でのチップ(心付け)は渡して良い?相場はどのくらい?
簡潔に言ってしまえば、
旅館でのチップ(心付け)は“渡しても渡さなくてもどちらでもよい”です。
つまり、”渡したい人は渡してOK!”ということ。
※本来旅館はサービスを提供する側であり、利用客は料金という対価を支払い、サービスを受ける権利を得ているので、宿泊代以上は必要ありません。
まず、「チップ」と「心付け」はそもそもが別物で、
日本で渡す場合は同じようなものだという認識があるかと思いますので、
少し説明しておきますね。
チップ
海外で主流であり、“渡した相手の懐に入るお金”です。
例えば、お部屋まで荷物を運んでくれたボーイに、ちょっとお小遣いを渡す感覚で渡すのがこのチップのシステムなのですが、
日本では基本的に「サービス料」として含まれている場合がほとんどです。
ただし、国や文化によっては、サービスの対価として渡すべきであることも多いです。
心付け
少々判別が難しいですが、基本的には“渡したい相手に渡る”のが心付けです。
- 必要以上のサービスを求める場合
- 感謝の気持ちを金銭として渡す場合
- 粗相などのお詫びとして渡す場合
など、要はこちら側の“気持ち”です。
渡すことで必要以上のサービスをお願いできたりするので、その場合は、言い方は悪いですが控えめな賄賂のようなものですね。
以上のことから、
日本で渡す場合は、“心付け”に限りなく近いことがお分かりいただけると思います。
相場としては数千円が一般的です。
1,2,3,5などキリの良い数字が好まれ、額に悩む場合は宿泊費の1割を目安に決めると良いですよ。
宿泊費の高い高級旅館などの場合は、1万円を超える場合もあると思いますが、
あくまで気持ちとして渡すものなので、1人500円だろうが1000円だろうが問題はありません。
ただ、“個人的に気に入って渡す”ケースではなく、
“旅館そのものに”渡す場合は、やはり相場程度の金額にしておいたほうが無難ではあるでしょう。
旅館でのチップ(心付け)の包み方は?
海外などの文化でいうチップであれば、海外ドラマなどでもよく見るように、
裸のまま握らせるように渡すのが一般的ですが・・・あくまでここは日本。
裸のまま現金を渡すことに抵抗のある人がほとんどだと思います。
事前に用意できるのであれば、
ポチ袋や懐紙(かいし)・封筒などに包むほうがよいですが、どうしてもの場合は部屋にあるティッシュに包んでもOKです。
※懐紙=小さめの二つ折りにした和紙
そのまま裸で渡してもダメなことはないのですが、
せめて何かに包んでおいたほうが良識的と言えるでしょう。
旅館でのチップ(心付け)の渡し方とタイミング
さて、ここまで来ると最終関門が渡し方やタイミングですよね。
本来であれば、
旅館に到着して部屋に案内された時など、割と早い段階で
「しばらくお世話になります」
「よろしくお願いしますね」
という意味で渡したり、
何か無理なお願いを頼むときや、必要以上のサービスを受けたいのであれば
「実は無理なお願いがありまして」「ありがとう」などという意味で渡したりします。
旅館滞在中のサービスに関してであれば、チェックイン~食事前までに、
何かお願いする場合は頼むときに、
感謝の気持ちを伝えたい時はその後部屋に来るタイミングや、帰り際などに渡すのが良いです。
いつ渡せばいいのか分からない場合は、以下の項目を参考にしてみてください。
誰に渡したいのか
要は、誰のサービスに対して渡したいのかがまず問題です。
主人や女将さんなど旅館そのものに対してであれば、目的別に上記のタイミングを参考にしてもらえばいいのですが、
個人的にだと、上役や他の人がいる前では受け取りづらい場合もあります。
お部屋係や仲居さんに対してであれば、人目につかない時にこっそり渡すのが良いでしょう。
いつのサービスに対してなのか
滞在中すべてに対しての心付けなら、最終日より初日に渡したほうがよいです。
粗相や必要以上のサービスに対してなら、受けたあとや頼むときに渡したほうがよいですよね。
断られた場合
渡そうとしても、断られる場合もあります。
1度なら再度試みても構いませんが、2度断られたら引き下がっておきましょう。
心付けやチップの受け取りを禁止している旅館もあるので、無理に渡しても相手を困らせるだけです。
どうしてもであれば、直接女将さんなどのお偉方にお願いしましょう。
あまり執拗にするのも良くないので、引き際は大切です。
最後に
気持ちのいいサービスを受けたときには、なんとかお礼がしたくなってしまうのが人の性(さが)ですよね。
何度も言うように無理して渡す必要は全くありませんが、
ポチ袋や懐紙など、前もって数枚持っておいて、いざという時スッと渡せるとスマートで素敵ですね♪
いい旅を・・・(*˘︶˘*).。.:*♡