野菜アレルギー?!
そんなものがあるのか…
そういえば、少し思い当たることが…
アレルギーと言えば、卵やカニ・小麦などは思い浮かぶものの…
まさか「野菜」でアレルギーが出るわけがない!という認識の方が多いのではないでしょうか。
ここでは、野菜アレルギーとはどういうもので、どんな症状が出るのか、対策はどうすれば良いかなど、野菜アレルギーについて分かりやすくまとめてみました。
あなたの気になる症状が当てはまっているかどうか、チェックしてみてください。
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野菜アレルギーの症状ってどんなの?
まずは、気になる症状から見ていきましょう。
野菜アレルギーには「①時間型」(即時型や遅延型など、出るタイミングによって呼び方が変わります)と、「②口腔アレルギー症候郡」の2種類があります。
時間型の場合には、全身に症状が、口腔アレルギー症候郡の場合には、口の中や喉だけに症状があらわれます。
具体的な症状についても見ていきましょう。
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- 口の中や喉がかゆい・ピリピリする
- 口の周りや喉などに腫れがある
- 呼吸やつばを飲むときに違和感がでる
- 目や鼻がかゆい・ぐずぐずする
- じんましんがでる
- 吐き気や腹痛・下痢
- 呼吸困難
- アナフィラキシーショックのような症状
- 気管支喘息の発作
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だいたい、食後15分くらいから症状がではじめることが多いそうです。
軽度のものと重度のものでも差がありますが、なんだか違和感があるなと思ったら疑ってみても良いかもしれません。
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野菜アレルギーとは
野菜アレルギーとは、すなわち野菜に対して発症するアレルギーのことなのですが、実は恐ろしいほど幅広い野菜で出ることがあります。
例えば、症化しやすいのが以下のような野菜で、果物と同じカテゴリーのアレルギーとされています。
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- 山芋
- にんじん
- ナスとその仲間(トマトなど)
- セロリとその仲間(パセリなど)
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果物だと、キウイやメロン・バナナ・パイナップルなどで喉がかゆくなるなどの症状が出る人が、身近に居たり聞いたことがあったりしませんか?
アレルギーとは無縁に見える野菜でも、実はアレルギーの可能性があるなんて驚きですよね。
更にびっくりするポイントとしては、花粉症と同時に発症する人が10%以上いるということなのです。
簡潔に言ってしまえば、花粉症の人は野菜アレルギーになりやすいんですね。(※口腔アレルギー症候郡とも呼ばれています。)
花粉の成分と野菜や果物の成分が似ていることから、発症率が上昇する傾向にあるようです。
野菜アレルギーの原因は?
この野菜アレルギー、原因は野菜そのものの成分、もしくは農薬の影響ではないかといわれています。
さきほど紹介したように、いくつか症状が出やすい野菜というものはありますが、挙げなかった野菜にも可能性はあります。
とくに赤ちゃんの離乳食の場合、ほうれん草やジャガイモといった、推奨されている野菜ですら可能性はあるんですね。
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野菜アレルギーの対策は?
結局、「野菜アレルギーは防げるの?」という話になるのですが、完全に防ぐのはやはり不可能かと思われます。
花粉症対策をするというのも一理あるのですが、花粉症でなくとも発症する人もいるわけで…
とくに、野菜や果物のアレルギーは広く認知されていないので、好き嫌いと同じように扱われやすいというところもあります。
なので、あくまでも「出来る限り避ける方法」について説明していきますね。
食材の産地を変える
なぜ?と思う方も多いでしょうが、同じ食材でも産地を変えて食べることで、その土地の成分を吸収し続けずに済むんですね。
野菜アレルギーは、食べれば食べるほど症状が悪化するケースが多く、花粉症と似ていて、吸収しなければ発症リスクが軽減される傾向にあります。
なので同じ土地の野菜ばかり食べないようにすることで、少なからず発症の確立を下げることができると言われています。
しっかりと洗う(無農薬のものを使う)
そもそも無農薬やそれに近いものを使うという手もあるのですが、なかなか難しい面もありますよね。
外食などではそんなこと確認できませんし、無農薬のものを置いてないスーパーでのお買い物時や、経済的に厳しいということもあるでしょう。
そんな場合には、できるだけしっかりと洗うことにも気を遣ってみてください。
とくにサラダになるような生野菜や、レタスやキャベツなどの、凸凹していて農薬の残りやすい野菜については注意が必要です。
アレルギーであることを認知する・してもらう
重要なのは「自分が知る」ことと「周りに知ってもらう」ことです。
そもそも自分がどんなアレルギーか分かっていないと、対策も何もできないですよね。
さらに他の人に「野菜アレルギーで…」と言っても、「なにそれ?」になってしまうのが現状。
ですので、自分のアレルギーについてしっかりと理解したうえで、それを証明(説明)するような手段を備えておくと安心です。
自分が何でどの程度のアレルギーが出るのか、類似した食品には何があるのか、症状が出た場合にはどう対処するべきなのかなどは、特に身近な人には知っておいてもらいましょう。
※皮膚科やアレルギー外来で検査してもらえます。
できるだけ加熱する
野菜アレルギーは、生のまま食べるほうが発症率が上がります。
加熱したからといって大丈夫なわけではないですが、少しでも発症率を下げたければ、良く洗う以外にも加熱するという手段もあります。
理想としては、茹で汁も変えると良いのですが、味や栄養価が落ちてしまうのが悩みどころですね。
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離乳食の対策は?
赤ちゃんの離乳食と、野菜アレルギーについても説明しておきますね。
さきほども少しだけ触れましたが、ただでさえ恐ろしい野菜アレルギーが、この上なく怖いのは赤ちゃんの離乳食の場合です。
多少のどが痒かったり違和感がある程度では、言葉を発せない赤ちゃんには訴える術がありません。
離乳食をあげてぐずったとしても、お茶やミルクをあげれば軽度な症状は落ち着いてしまいます。
そのため発見が遅くなり、気づくころには重症化…なんてこともあるそうです。
じゃあアレルギーの出ないものを選べば良いのか?と言われたらそういうことでもなく、ほうれん草やジャガイモだけでなく、トマトやにんじんもダメと言われたら何もあげられなくなってしまいますよね。
ですので、離乳食においてのポイントは「特定のものだけ嫌がったらやめておく」ことです。
目に見える症状が出たり、極度にぐずってくれればお母さんも異変に気づけますが、ちょっと変な顔をするものの、落ち着けば元気という場合には全く気づけないですよね。
好き嫌いの可能性ももちろんありますが、「毎回これは嫌がるなぁ~」と思うものがあれば、一旦中断してみてください。
また湿疹や腫れなど、目に見える症状がでた場合には、何を食べたのかもお医者さんに伝えてくださいね。
検査はどうするの?
最後に、検査についても少しだけ触れておきます。
子供のアレルギーは割りとさらっと治ることもあるので、まずは小児科で診てもらいましょう。
大人の場合には、皮膚科やアレルギー外来などで検査してもらうのが主流ですが、「症状が出たかどうかで保険の適応が変わる」という落とし穴があります。
「まだ症状が出ないけど調べたい!」という場合には実費で、何らかの症状が出て受診した場合には保険適応内ということになります。
また、自宅で検査できるキットや血液検査・パッチテスト・負荷テストなどもありますが、そこそこお値段もするので、個人的には病院での検査をおすすめします。
まとめ
いかがでしたか?
野菜アレルギーは”発見が遅れやすく重症化しやすい”、現代において急激に増えているアレルギーの一種なのだそうです。
食あたりなどと同じように、体調が悪いときにはさらに発症率が上がるので、花粉症で体調が悪い時に異変があったら、実はアレルギーの初期症状ということもあり得るということです。
絶対的に体に良いと思っていた野菜でアレルギー…というのは驚きです。
普段から、軽い違和感がある場合には、できうる限りで食べたものやそのときの体調などの記録をつけておくなどし、早めの対策に繋げたいですね。