子供が生まれると、親としては「正直でまっすぐな人に育って欲しい!」と思うものです。
ですが、成長するにしたがって、子供が度々嘘をついていることが発覚!嘘をついた事実が分かった瞬間、親としてどうしたらいいのか悩んでしまいますよね…。
「どう声をかけて、嘘をつかないように促すべきか…。原因を徹底的に探るべきか…。叱るべきか…。」本当に悩むところです。
子供のつく嘘は、大人の嘘と違ってただの嘘ではないことがあります。
ここでは、子供の嘘に潜む原因を知って、嘘をつかないように子供に促すためにはどうしたらいいのか考えてみました!一緒に、子供の本当の心の声に耳を傾けてみましょう!
子供のつく嘘にはこんな原因が潜んでいる!
親を思った嘘!
よく「親の心子知らず!」という言葉がありますが、その逆で「子の心親知らず!」というのが嘘の原因になっていることがあります。
例えば、親が共働きで働いていて、帰宅してもいつもバタバタと忙しくしていたとします。
それに輪をかけて親が疲れた表情をしていると、「疲れてるみたいだし、親に心配とか迷惑かけちゃいけないな~。」と子供ながらに思うものです。
だけど本当は心の中がいっぱいいっぱいで、「話を聞いて欲しい!」けど、親に「大丈夫?」と声をかけられても「大丈夫だよ!」と嘘をついてしまう…。本当は、大丈夫じゃないのに…。
親も生活の為、子供のために毎日必死です。子供は子供で、そんな親を見て心配させまいと必死で親のことを思い、考えています。
ですが、お互い心では思いやっていても、これでは肝心要なコミュニケーション不足してしまっているので、相手の心の声が分らない状況になってしまいます。
忙しい中でも、1日5分でも10分でもいいので、子供とコミュニケーションを取る時間をきちんと設けるようにしましょう!
親に「かまって欲しい!」という嘘!
先程の親を思った嘘とは逆で、「親にかまって欲しい!」という気持ちから、子供が嘘をついてしまうことがあります。
例えば、下に妹か弟が最近になって生まれたとします。「兄弟ができてうれしい!」という喜びはあるのですが、いざ生まれると妹や弟にどうしても手がかかってしまうので、自分は二の次三の次…。
「自分もまだまだ甘えたいのに…。」と、そんな気持ちばかりが膨らんでいきます。
そんな思いから、何をするにも「イヤっ!」と突然イヤイヤ期になったり、親に嘘をつくことで親に「かまって!」とアピールしてみたりします。
自分を守るための嘘!
子供も、成長するにしたがって保育園、幼稚園、学校、仕事など、人と接する機会がどんどん多くなっていきます。その中で、自分自身を守るために嘘をつくことがあります。
例えば、幼稚園に通っていて、仲良しのお友達はみんな同じおもちゃを持っているのに、自分だけそのおもちゃを持っていないとします。
持っていないと、「○○ちゃんだけ持ってないの?」とからかわれたり、仲間外れにされたり、最悪の場合、それが原因でイジメを受けることもあります。
そうならないために、子供もつきたくなくても「そのおもちゃ持ってるよ!」と精一杯の嘘をつきます。子供も子供なりに、自分の身を守るために嘘をつき、必死です…。
嘘をつかないように子供に促すためにはどうしたらいい!?
嘘をついたからと言って頭ごなしに怒らない!
嘘をついた事実を知って、すぐにカァ~っとなって「なんで嘘つくの?嘘はいけないこと!嘘は泥棒の始まりなんだよ!!」と頭ごなしに怒ってしまう、なんてことありますよね…。
確かに、嘘は事実とは違うことを言うことなので、いけないことです。ですが、嘘をつくにはつかなければいけない理由や原因が必ずあります。
その理由や原因を親としてきちんと知りたくても、頭ごなしに怒ったことによって、「どうせ分かってもらえない…。」と子供の心にフタをしています。
まずは深呼吸して、カァ~っとなる気持ちを静めましょう!
聞く耳をきちんと持つ!
子供にとって、親は「一番味方でいて欲しい!」と思う存在です。
いろいろな状況の中で、嘘をつかなければいけなかった理由や原因を親にきちんと話すことができれば、子供自身わざわざ嘘をつかなくても済みますよね。
嘘をつかれた時に、「本当は嘘つきたくなかったよね!でもつかなきゃいけなかったんだよね!どうして嘘ついたのか知りたいんだけど、教えてくれる?」などと子供に声をかけ、子供の心に寄り添って聞く耳を持つようにしましょう。
親が子供にきちんと寄り添うことで、子供の心の扉を自然と開けることができ、「あのね、んとね~!」と親に自分の気持ちを話しやすくなります。
嘘をつかなくても済むような環境を日頃から作る!
常日頃から、忙しさのあまり子供とコミュニケーションがなかなか取れていないという方も多いはず…。
コミュニケーションが取れていないと、子供の嘘にすら気付けなくなってしまい、子供の心に寄り添うことが全くできなくなってしまいます。
子供の嘘にはいろいろな理由や原因がありますが、どの嘘も心の隙間を埋めるためにつくことが多くあります。
嘘をつかないようにするためには、その心の隙間を作らないことが最も重要なことです。
日頃から子供とよく話をしたり、子供が自分の気持ちを話しやすい環境を作るなどして、積極的にコミュニケーションを取るように心掛けましょう!
まとめ
親も、昔は子供!ですが、大人になるとついそのことを忘れ、親の立場でしか物事を考えなくなってしまいますよね。
もう一度原点に返り、子供の気持ちや立場になって、子供が嘘をつかなくてもいいような環境を親が自ら作ってあげましょう。