小さい頃は「お母さんお母さん」と寄ってきていた可愛い息子が、反抗期を迎えてやたらふてぶてしくなった・・・
男の子を育てるお母さんであれば、一度は経験していることかと思います。
そんな反抗期真っ只中の息子に、どう接したらいいのか!?悩めるお母さんに、ちょっとしたヒントをお伝えします。
反抗期の息子の心理には一体何が?
反抗期があるのは正常なこと
反抗期に悩むお母さんは、きっと「自分の育て方に問題があったのでは…」「うちの子だけかも…」などと悩まれていると思います。
しかし、そんなお母さんに知っておいて欲しいことは、「反抗期があるのは当たり前!」ということです。
子どもと大人のはざまにあたる思春期は、一生懸命大人に近づこうと背伸びをしている状態。
それまでは親の価値観が絶対だと思ってきた状況から、それを卒業して、「自分自身の価値観」を見つけようとしている段階です。「育とう」「自立しよう」としているからこそ訪れるのが、反抗期なのです。
成長期のホルモンバランス
成長期には成長ホルモンが多く分泌され、その影響でイライラしやすくなっていることも多いです。
しかし、あまりにも感情の浮き沈みがひどい場合や、落ち込みが激しすぎる場合は、心療内科の思春期外来を受診してもよいかもしれません。まずはお母さんお父さんが相談に行くことも可能です。
本人も苦しんでいる
感情のコントロールが難しい思春期には、様々な方法でそのイライラを表に出します。
本人もそれがわかっているからこそ苦しんでいます。反抗期の中でも「無視」や「部屋にこもる」は、自分のイライラを他人にぶつけないための、本人なりの優しさの場合も。
ちょっと見方を変えてみると、反抗期の中でも家族への思いやりが見えてくるかもしれません。
反抗期を越えれば一気に落ち着く
どう接していいかわからず、苦しい反抗期ですが、それを越えると一気に親子仲が良くなるというパターンはとても多いです。
自立しきってしまえば、今度は大人同士での付き合いができるようになりますので、安心して下さいね。
反抗期の息子の心理をわかった上で効果的な対処方法とは?
イライラしている時は近付かない
なんだか機嫌が悪そうだなという時は、最低限の声かけにとどめて、あとはそっとしておきましょう。
無理に声かけをすると、イライラを増幅させてしまいます。ひとりになれる場所や時間がない場合は、それを作ってあげるのも大切です。
無理に機嫌をとらない
機嫌をとるような行動をすると、本人はそれを察して余計にイライラします。あくまでも普段通り、「こちらはあなたの反抗期を理解していますよ」という態度でさっぱり接してあげましょう。
陰ながらのサポートを
向こうが無視しているからこちらも仕返しを!とばかりに無視し返してしまうと、取り返しのつかない溝が生まれてしまうことも。
あくまでも大人の対応をしてあげましょう。全てを包み込んでいつも通りに接してあげることで、本人も後から「自分が悪かった」と反省するでしょう。
学校での様子を聞いてみるのも◎
家での様子がおかしい場合は、学校に連絡して学校での様子を聞いてみるのもよいかもしれません。学校ではいつも通りなのであれば、家が安心できるからこそ家で反抗期を出している証拠。
逆に、家ではおりこうなのに学校では荒れているという状態は、心配です。家庭で素を出せていないということになります。
学校と家庭で情報交換を行うことで、いい方向に行く場合も多いです。
その場合は、「反抗期でイライラしているので、自分が学校に連絡したことは息子には伏せておいてほしい」という一言を添えてもよいかもしれません。きっと先生も協力してくれると思います。
抱え込まず、周囲に相談を
物に当たること自体は思春期の男子によくあることですが、それがあまりにもエスカレートして日常化してしまったり、人にまで手を上げるようになった状態は、決して放置してはいけません。
必ず第三者に相談を!地域の児童相談所では、教育相談という形で家族の相談に乗ってくれる窓口があります。また、心療内科には思春期外来というものもあり、そこに相談することでよいアドバイスをもらえることも。
お母さんが抱え込んで身体や心の調子を崩してしまうと、それが一番子供に影響します。まずは自分が元気な状態でいることが第一ですので、抱え込まないようにして下さいね!
まとめ
いかがでしたか? 今は反抗期真っ只中で、「憎たらしい!」と思うことも多いかもしれませんが、今のお母さんの苦労は、将来必ず本人に伝わります。
「自分が荒れていたにも関わらず、お母さんがまっすぐ向き合ってくれた」という経験は、息子さんの心に必ず響き、将来息子さんがお父さんになった時には同じように自分の子どもの反抗期にもきちんと向き合えるように育ってくれるはずです。
がんばるお母さんに、この記事が少しでも役に立ってくれることを願っています。がんばりすぎずにがんばってくださいね!