十三歳になった子どもを連れて、十三日にお寺にお参りする「十三参り」。
京都を中心に関西で盛んに行われていますが、最近では全国でも行われることが増えてきたそうです。
ちなみに私は生まれも育ちも関西ですが、「十三参り」を知らない友人も結構います。
ここでは、その「十三参り」について、そもそもどんな意味があるものなのか、時期的にはいつするものなのか、どんな服装でお参りするのかを、以下の順にまとめて紹介していきます。
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- 十三参りとは!意味や由来は?
- 十三参りはいつするもの?時期は?
- 女の子・男の子それぞれの服装は?着物じゃなきゃダメ? [/su_note]
十三参りとは!意味や由来は?
「十三参り」とは、子どもに知恵と福徳を授けてもらう目的で、江戸時代は盛んに行われたといいます。
今でも、京都嵐山の虚空蔵法輪寺(こくうぞうほうりんじ)の虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)への十三参りは有名です。
出典:https://ja.wikipedia.org/
虚空蔵菩薩とは、虚空を蔵としているかのように、計り知れない知恵と福徳をもたらす菩薩で、十三番目に生まれた菩薩だったため、十三歳の子どもを連れて、十三日にお参りするようになったと言われています。
お参りをする際には、自分が目指したいものを表す漢字一文字を半紙に書き記し、祈祷を受けます。
帰りにはお守りとお供物(十三品のお菓子)をいただいて帰り、両親に感謝の思いを伝えます。
そしてお参りの帰り道、注意することがひとつあります。
それは、本殿を出たあと、後ろを振り返ってはいけないということです。
振り返ると、【せっかく授かった知恵を返さなければいけない】という言い伝えがあります。
例えば、京都嵐山の法輪寺に参詣する場合は、渡月橋を渡りきるまでは、決して後ろを振り返ってはいけないことを、お参りする前には本人に教えておきましょうね・
十三参りはいつするもの?時期は?
十三参りは、数え年で十三歳の年にお参りします。
数え年で十三歳というと、昔でいうと、男の子は元服の時期にあたりますし、女の子は個人差はありますが、初潮を迎える時期にもなります。
また、ちょうど生まれた年の干支が初めて巡ってくる年となり、初めての厄年となりますので、厄落としの意味も込められています。
お参りの時期
虚空蔵菩薩と縁が深い旧暦3月13日でしたが、近年、京都嵐山の法輪寺では、新暦4月13日を中日として、3月13日から5月13日と10月から11月にかけての参詣を十三参り行事の日程にあてているようです。
また、最近では数え年の十三歳にこだわらず、小学校を卒業して中学校に入学する満十三歳のほうが節目になるということで、こちらの時期にお参りに行く人も多いようです。
女の子・男の子それぞれの服装は?着物じゃないとダメ?
初めて大人の寸法(本栽ち)の肩上げをした晴れ着を着用し、帰宅後、すぐに肩上げで縫い上げていた糸をとるというのが、正式な儀式でしたが、現在は、簡略化している例も多いです。
女の子の場合は、やはり着物が多いようですね。
本裁ちの着物を着させる場合もあれば、お母さんが成人式に着た振袖を着せる家庭も多くあります。
もちろん、子どもにはまだ大きいので肩上げをします。
振袖以外にも、小紋、付け下げ、訪問着でも大丈夫です。
また、着物に限らず、学校の制服やワンピースなどの洋服でお参りする人もいらっしゃいます。
男の子の場合は、着物を着るよりも、大抵、スーツなどの洋服です。
着物を着る場合は、紋付袴になります。
十三参り!大人に近づく成長を祝う
日本には、七五三をはじめ、子どもの成長を願い喜ぶ行事が多いですね。
十三参りは、全国的にみると認知度としては低いかもしれませんが、七五三~成人式までの中間を祝うという意味でも、良い節目になるのではないでしょうか。
女の子は初潮を迎える時期、それに男女問わずちょうど思春期のはじまりに当てはまりそうなこの時期に、家族揃って「大人に近づく成長を祝う」というのは、なにかしら意味があるように感じます。
ウチには娘が二人います。
まだまだ先の話ではありますが、十三参りを祝いたいと思います。
着物を着せて、写真館で撮影をして・・・など、そこまで大袈裟なことでなくても、家族で神社に参拝に行くだけでも、良い思い出になる!と個人的には思います。