お鍋の美味しい季節。
例えば、すき焼きに入れるとして、あなたは「しらたき」派?それとも「糸こんにゃく」派?
私は先日、料理本でレシピを見ていて、材料のところに「しらたき」と書かれていたので、スーパーに買いに行ったのですが、「しらたき」は売っていませんでした。
「白い糸こんにゃく」ならあったのですが。。。
これじゃダメなの?と疑問に思いましたが、それしかないので、「白い糸こんにゃく」で代用。
普通に美味しかったですよ♪
そこで疑問に思いました。
「しらたき」と「糸こんにゃく」って、なにが違うの?
ということで、これを機にガッツリ調査!
ここでは、「しらたき」と「糸こんにゃく」の違いについて、また栄養素や効果・効能も併せて紹介しますね。
しらたき(白滝)と糸こんにゃくの違いは?
「しらたき」と「糸こんにゃく」は、とてもよく似ていますが、何が違うのでしょうか?
色でしょうか?それとも太さでしょうか?
実は、しらたきと糸こんにゃくの違いは、製法の違いにあります。
しらたきも糸こんにゃくも、江戸時代に誕生した食材です。
【しらたき】は主に関東で作られ、【糸こんにゃく】は主に関西で作られていました。
昔は・・・
【しらたき】は、こんにゃく粉を水で溶き、材料が固まり切っていないゼリー状の状態のものを、円筒の細い穴からところてんのように押し出したものを固めて作ります。
この、穴からこんにゃくが出てくる様子が白い滝のように見えることから、「しらたき(白滝)」と呼ばれるようになりました。
それに対して、【糸こんにゃく】は、固まっている板こんにゃくを細く切って糸状にしたもの。
ということで、全くの別物でした。
それぞれの製造法の違いから、太さもしらたきが2~3mm、糸こんにゃくは4~8mmのものが多くなっています。
現在は・・・
「糸こんにゃく」も「しらたき」と同じ材料&製法になっています。
ということで、今では違いはなくなってしまいました。つまり同じもの。
ただ、昔ながらの馴染みのある呼び名だけが残っています。
関東のメーカーで製造したり販売されたりしているものは「しらたき」、関西のメーカーで製造したり販売されたりしているのが「糸こんにゃく」と呼ばれていることが多く、結局、しらたきと糸こんにゃくの違いは、地域による呼び名の違いのようですね。
どうりで、関西圏のウチの近所のスーパーでは「しらたき」を見かけないわけです(笑)
しらたきと糸こんにゃく!栄養素&その効果・効能は?
ダイエット食品の代表的食材といってもいい”こんにゃく”ですが、実際にその栄養素や効果はどうなのでしょうか。
まず、糸こんにゃくのカロリーは、200gあたり12kcalほどです。
栄養分は、約96~97%が水分です。
カルシウ、鉄分、カリウムなどのミネラル成分のほかに、食物繊維も豊富に含まれています。
この「こんにゃく」に含まれる食物繊維をグルコマンナンと呼ぶそうですが、このグルコマンナンは水溶性食物繊維で、便を軟らかくしてくれる効果があります。
また、コレステロールの吸収を抑制したり、糖分の吸収を穏やかにしてくれる働きもありますから、ダイエットの強い味方というだけでなく、生活習慣病にも効果的だといえますね。
ただし、グルコマンナンの1日の摂取量上限は4~5g程度となっています。
それを超えると、脂肪やビタミンなどの、ほかの栄養の吸収を妨げてしまう性質があるので、食べ過ぎには注意が必要です。
だいたい250g程度までをオススメします。
しらたきと糸こんにゃくの色の違い
さいごに、私としてはまだ気になることが。
白滝は名前の通り「白い」ですよね。
糸こんにゃくは、どちらかというとグレー?・・黒っぽいですよね。
白い糸こんにゃくもあるにはありますが、私の個人的なイメージとしては、
- 白滝(したらき)=白
- 糸こんにゃく=黒
この違いもあるのでは?と思ってしまい、材料や製法が同じでも、やはり違うもののような気がしてしまいます。
こちらも調査した結果、糸こんにゃくには海藻類(ヒジキなど)が含まれているから、少し黒っぽいんだとか。
う~ん・・・
ということは、やはり材料には違いがあるじゃん!!と、神経質な私はイマイチ納得がいかないのですが、世間ではやはり同じものという認識で間違いないようです。
その色の違いで、料理の際に使い分けるという方ももちろんいらっしゃいますし、ウチの近所のスーパーのように、どちらか片方しか置いてない場合は、妥協するしか仕方ないですね(悲)
冒頭の質問を変更します。
あなたは「しらたき」「糸こんにゃく」の違いにこだわる派ですか?こだわらない派ですか?
私はめっちゃこだわる派です(笑)!!