鉛筆の濃さってどれくらいの種類があって、どんな順番なのか・・・?
小学校入学で、子供に鉛筆を買ってあげる時にふと気になりました。
小学校で使うのに最適な鉛筆の濃さって?
そもそもなんで小学校では鉛筆しかダメなの?
このちょっと雑学的な疑問を解消すべく、鉛筆についてガッツリ調べてみました。
知ってて得するか?
は、別として・・・(;’∀’)
鉛筆への概念が変わるかもしれませんよ!
鉛筆の濃さと硬さと順番と・・・
鉛筆って色々な濃さがありますよね。
濃さや硬さの表記としては、
鉛筆の芯の濃さを数字で、硬さはアルファベットで表しています。
「2B」とか「B」とか言いますよね。
では、その種類はどれくらいあるか知っていますか?
JISで定めているもので、6Bから9Hまでの17種類あるのです。
硬さのアルファベットは硬いHardの「H」、中間Firmの「F」、柔らかいBlackの「B」で表します。
順番に並べると以下の並びに。
【6B, 5B, 4B, 3B, 2B, B, HB, F, H, 2H, 3H, 4H, 5H, 6H, 7H, 8H, 9H】
【硬い=薄い → 柔らかい=濃い】
鉛筆の芯の違いは、主として黒鉛や粘土の細かさにあります。
粘土と黒鉛の割合が違うことによって、濃さが変わってくるんです。
例えて言うなら、HBの場合は黒鉛:粘土の割合が7:3となっています。
年度の割合が多いほうが芯は硬く、色は薄くなります。
小学生が使う鉛筆の濃さはどのくらい?
鉛筆の濃さと硬さが分かったところで、小学生が使う鉛筆の濃さについて説明していきましょう。
あなたが小学生の時は、どれくらいの濃さの鉛筆を使っていましたか?
わたしは、小学校低学年は2B~Bを、中学年以降はHBを使っていました。
実はこれ、小学校が鉛筆の濃さを指定していたからなんです。
1990年代後半頃から、入学時に鉛筆の指定が2BもしくはBになったそうです。
これは、小学生の筆圧の低下によるものだそう。
今の小学生は、体育座りの姿勢から手を使わずに立ち上がれなかったり、しゃがめなかったりするそうです。
今の大人からは考えられないようなことですよね。
確かに、和式トイレが使えない小さい子が多くなったとは聞いていましたが、これほどまでとは……と思っちゃいますね。
なので、かつて、わたし達が小さかった頃、出来て当たり前だったことが出来ないくらいに体の機能が低下しているんです。
筆圧の低下というのも納得できますね。
あまりに便利な世の中になり過ぎた・・・ということでしょうか。。。
そんなこんなで、筆圧が弱ければ濃い鉛筆で書けば負担もなくなるという理由で、小学校側が鉛筆の濃さを指定しているのです。
大きくなるにつれて、筆圧も強まりますから、それまでは指定の濃さのもの(2Bが多い)や、それ以上に濃いもの(4Bとか)を使うのがよいでしょうね。
小学校で鉛筆が使われている理由とは
筆圧の低下から鉛筆の濃さが決められているわけですが、何故、鉛筆を使うようになったのでしょうか。
それには、文部科学省が関係しています。
文部科学省では「日本語を見やすく、分かりやすく、効率的に書く」ことが出来るように、硬筆書写教育を、小学校1年生から中学校3年生まで推進しています。
正しい字を、正しい筆順で、はね・とめ・はらい等の基本技術を使い、初歩のうちから覚えていくことが最も大切であると考えています。
そこで、筆圧の弱い低学年の子がこうした正しい字を書けるようにするためには、鉛筆が最適であるとされるようになりました。
シャープペンシルでは、芯の出方ではポキポキと折れてしまいます。
しかも、シャープペンシルは、書いている内に芯が細く鋭利になって、はね、とめ、はらいが不安定になってしまいます。
鉛筆だと芯の先は鈍く尖った円錐状になり、はね・とめ・はらいが表現できるということですね。
今は、シャープペンシルも進化して、常に尖ったままのものもありますが、均等に力が入る鉛筆がよしとされているということです。
ちなみに、鉛筆1本(HB)で書くことができる筆記距離は約50㎞と言われています。
ペンや万年筆など、他の筆記用具と比べると圧倒的に書ける長さが違うので、経済的です。
では、シャープペンシルでは?と思った人もいるでしょう。
シャープ芯では、0.5mmのHB(長さ60mm)を全部使っても約240mの筆記線しか書けません。
そう考えると鉛筆って、凄くお得な筆記具ですね♪
最後に
たかが鉛筆・・・されど鉛筆。
なかなか奥が深いものなのですね。
小学校が「2B」と指定してくるから・・・言われるままに「2B」を使っていた私も、
今になってその理由をきっちりと知ることができました。
子供にも今鉛筆を使う理由、そしてその良さをしっかり教えて、大切に使わせていこうと思います。
私もこれからはシャーペンではなく、鉛筆を使いたくなりました(o^―^o)