いつの間にか出来てしまう口内炎。
小さくても強烈に痛い厄介な症状です。
それにしても、口内炎って口の中のあちこちに出没しますよね。
そもそもどんな原因で出来てしまうのでしょうか?
できる場所には違いがあるのでしょうか?
はたまた、なぜあんなに痛いのか?
今回は口内炎の謎に迫ってみました★
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口内炎【舌・唇・歯茎など】が色んな場所にできる原因
口内炎は、どうしてあちこちに出来るのか?
口の中は食事や呼吸、会話などで外部との接触の多い場所。
そのため、細菌やウイルス、ホコリが侵入しやすい場所でもあり、
意外とリスクの高い場所なんです。
頬の内側や歯茎、口の中全体や口の周辺に起こる炎症の総称を『口内炎』と呼びます。
患部は潰瘍と呼ばれる粘液がえぐれてしまった穴ができたり、水泡になることがあります。
口内炎の原因と、場所との関係
アフタ性口内炎
疲れたり、体調を崩して免疫力が低下した時に多くできます。
一般的に多い症状で、睡眠不足や栄養不足でも出来てしまいます。
症状は、赤いふちの2-10mmくらいの白くて丸い見た目です。
ほお・唇の内側・舌・歯茎などあちこちにでき、小さいものが2-3個まとまってできる事もあります。
跡は残らず1~2週間くらいで治りますが、範囲が広がったり長引いている時は『ペーチェット病』など、他の病気が原因の場合があるので要注意!
ウイルス性口内炎
ウイルスや細菌の増加によって発症します。
『ヘルペス性口内炎』『カンジダ性口内炎』などウイルスも様々。
『梅毒・淋病・クラミジア』など、性行為が原因の感染症の場合もありますので、この場合は受診が必要です。
症状としては、口内の粘膜に小さな水泡がたくさんでき、また破れてしまう事も。
強い痛みや発熱の症状が併発したら要注意です。
カタル性口内炎
入れ歯や矯正器具などの接触部分、ほおの内側を噛んでしまう、などの物理的刺激が原因で発症し、
熱湯や歯磨き粉、薬の刺激での場合もあります。
症状としては、口内の粘膜が腫れて赤くなったり、水泡が出来ることも。
唾液の量が増えたり、口臭がきつくなる、口の中が熱を持つ、味が分かりにくくなる、といった症状が起こる場合もあります。
アレルギー性口内炎
特定の食べ物や薬物、貴金属の刺激で、アレルギー反応を起こしてしまって口内に炎症が起こります。
ニコチン性口内炎
口内の粘膜に白い白斑ができ、ガンになる可能性も!
喫煙の習慣がある場合は特に注意しましょう。
このように、原因はいくつかあります。
カタル性口内炎以外はできる場所も様々で、特に原因との関係性はなさそうですね。
一般的な口内炎は、大抵の場合は、1~2週間で自然治癒しますが、
ニコチン性口内炎のように、悪化すると命に関わる場合もあるので甘く見てはいけません。
長引くようなら受診して治療を進めるのが安心ですね。
小さくても痛い!なぜ?口内炎の不思議
口内炎の痛さは、主に神経に訴える痛み。
口の中は皮膚が薄く、とてもダメージに弱い場所なのです。
例えば、暖かい飲み物を飲むときに、
指先で触っても熱くないのに、いざ飲んでみるとびっくりするくらい熱かった経験はありませんか?
人にとって口の中というのは、生きるために敏感でなければならない、そんな場所なのです。
苦さや熱さ、痛さを瞬時に感じ取って脳に危険を知らせる大切な役割があります。
ですので、少しの刺激でも『痛い!危険だ!』と脳が判断してしまうことで、口内炎がいかに小さくても敏感に痛みを感じてしまうというワケです。
ちなみに、口内炎は口内だけでなく、
稀に喉や耳にも出来る可能性があるそうです。
喉や耳も口に繋がっているので、細菌やウイルスが入って行けば症状が出ても不思議ではないということ。
口内炎なのに…と思ってしまいがちですが、耳鼻科で耳に出来た口内炎の治療もできるので、気になった時は受診してくださいね。
口内炎の治療と対策!
出来てしまった口内炎は、できれば一刻も早く治したいですし、
再発の防止も心掛けたいところ。
どういうことに気を付けるべきなのかを紹介していきます。
口の中を清潔に!
細菌の繁殖を防ぐためにも、歯磨きやうがいなどは効果があります。
口内炎が出来てしまった場合は歯磨きがとてもつらい作業になってしまうと思いますので、患部を避けてでも良いので、磨いたりうがいをして清潔に保ちましょう。
生活習慣を見直そう!
ストレスを感じたり体調を崩すとできやすいので、睡眠をきちんととったり、ストレス発散を心がけて発症を抑えたいものですね。
食生活はバランスが大事!
食事が偏ると発症しやすいのですが、その中でも緑黄色野菜やビタミンB群は発症を抑えるためにとても大切な栄養です。
食事だけで補えない場合は、ビタミンB群の入ったサプリメントなどで補うのもひとつの手ですよ。
いやいや、もっと即効で治す方法はないのか?!
という方には、こちらの記事がお役に立てるかもです。
最後に
とても厄介な口内炎ですが、
物理的な刺激以外で発症した場合は、体がなんらかの異常を知らせていますので、自分の体を労わるチャンス。
バロメーター的な存在でもあります。
口内炎が頻繁に出来たり、繰り返したりする場合は、特に自分の生活習慣を見直してみてください。
精神的なストレスも大きく影響しますので、自分なりに発散の方法を見出す努力を!!