子供の耳掃除、やらなきゃいけない思っても、嫌がられるとだんだん億劫になってきてしまいますよね。
嫌がるのを無理やりするのは精神的に辛いし、できるだけ頻度もおさえたいのが親心。
でもいったい耳掃除の頻度はどれくらいがベストなのでしょう。
ここでは、子供の耳掃除の頻度について、また嫌がる場合の対処法や、耳鼻科に行く頻度についてまとめてみました。
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子供の耳掃除!どれくらいの頻度がベスト?
子供に限らずですが、耳掃除は「するべきだ」という意見と、「しなくていい」という意見に専門家でも分かれています。
耳掃除をするべき派の意見
主に耳垢栓塞(じこうせんそく)になることを懸念しての意見です。
耳垢栓塞というのは、耳垢が詰まって栓となり、難聴や耳鳴りを引き起こしたりする現象です。
さらに炎症を起こしやすくなり、乾いた耳垢(乾性耳垢)の場合は、水分で膨張してしまう可能性もあります。
そうなると、当然早急に耳鼻科に行かなければなりませんから、やはり耳掃除はそれなりにしておくべきという意見になるわけですね。
全くしないとなると耳垢が詰まってしまい病気になるので、必要以上にはしなくて良いが放っておくのも良くないという考え方です。
耳掃除はしなくて良い派の意見
しなくていい派の意見としては、耳垢というのは顎の動きで自然に出てくるようになっているので、わざわざ掃除しなくていいというもの。
さきほど紹介した耳垢栓塞は、耳掃除のときに耳垢を押し込んでしまってもなるので、そういった面ではしない方が良いというのも納得です。
さらに、耳掃除をしすぎると皮膚が傷ついて、外耳道炎などになる可能性もあるので注意が必要です。
※外耳道炎=外耳道が炎症を起こし、痛みや痒み・耳だれなどの症状が出る。
両方の意見を踏まえて
適度にすべきであるというところなんですが・・・、頻度としては月に1回~2回がベストだと言われていますが、これはあくまで自宅での掃除なので、奥まで掃除しようとはせずに耳の穴の入口までのお手入れでOKですよ。
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子供が耳掃除を嫌がる!どんな対策がある?
子供が耳掃除を嫌がる場合の対策について見ていくのですが、まずはここで正しい耳掃除ができているかをチェックしておきましょう。
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- 耳掃除をするときの姿勢は座ったまま。
- 耳掃除をするときは、兄弟などに邪魔されないようにする。
- 耳かきは使わず、綿棒で耳掃除をする。
- 乾性耳垢の場合は、軽く湿らせて使う。
- 湿った耳垢(湿性耳垢)の場合は乾いたまま使う。
- 耳の周りはお風呂上がりに、耳の中はお風呂上がりを避けて掃除する。
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この項目すべてをクリアしていない場合は、やり方を見直してみてください。
その上で嫌がる場合の対策を見ていきましょう。
体を固定する
まずは3歳くらいまでの小さなお子さんの場合、嫌がって暴れる方が危険なので、大きめのバスタオルなとで体を巻いて固定してしまいましょう。
縛り付けられてかわいそうな気もしますが、危険と天秤にかければ、少しの間かわいそうな方がマシですよね。
他のもので気をそらす
オモチャやテレビ番組など、一時的に集中できるものがあるならそれで気をそらしておくというのも手です。
集中しているうちにササッと済ましてしまいましょう。
とくに手の集中を切らせたくないので、手を使うような遊びやオモチャを使うと、より嫌がりにくくなります。
道具を変えてみる
子供の耳掃除は綿棒でやるのが基本なのですが、中には濡れた綿棒に不快感を示す子もいます。
その場合はシリコンの耳かきなど、ちょっと使うものを変えてみましょう。
濡らす場合も温度に気をつけるなどして、少しでも嫌がらない工夫をしてみてください。
あまりに嫌がる場合は無理しない
あまりに嫌がる場合は無理しないでください。
むしろ少しでも嫌がるなら、無理して自宅でなんとかしようとせずに、プロの手に任せましょう。
お近くの耳鼻科や耳鼻咽喉科で耳掃除をしてくれますので、とくに子供のうちは定期的に通うのがオススメです。
その理由や頻度についても、次に説明していきますね。
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子供の耳掃除!耳鼻科へ行く頻度はどれくらいがベスト?
それでは最後に、子供を耳鼻科へ連れていく頻度や理由について解説しておきますね。
まず耳掃除に行く頻度ですが、半年に1度くらいを目安にしてください。
普段のお手入れの有無にかかわらず、専門家にチェックしてもらう意味も含んで、定期的に通ってあげてくださいね。
「いや、耳掃除で耳鼻科は大袈裟じゃない?」と思う親御さんも多いでしょうが、むしろその逆!
子供の耳掃除は家ではせず、耳鼻科におまかせするくらいで良いのです。
ちなみにほとんどの耳鼻科で耳掃除は医療行為として見なされ、医療費補助などがあれば適応されるので安心してくださいね。
もし有料だったとしても1,000円くらいで大人でも受けることが出来ますよ。
では、なぜわざわざ耳掃除をしに行く必要があるのでしょうか?
その理由もまとめてみました。
素人に耳掃除は難しい
簡単だと思ってされている方も多いですしょうが、素人に耳掃除をするのは、本当は極めて困難です。
そもそも自分自身の耳掃除がきちんとできている人ですら、2割に満たないのではないでしょうか。
大人の耳掃除ですら逆効果になっていることもあるというのに、繊細な子供となれば危険度はさらに上がってしまいます。
耳垢を押し込んだり、鼓膜や皮膚を傷つけて炎症が起きたり、耳垢がでやすくなってしまう可能性すらあります。
ですので、きちんと設備のあるプロの手を借りて、定期的に耳掃除をしてあげるのが大事なんですね。
ただし耳の入り口付近のお手入れは保護者の仕事なので、こちらはきちんとお手入れしてあげてくださいね。
子供にとっても楽
お家での耳掃除、は親もですが子供も疲れきっちゃいますよね。
やればやるほど耳掃除への抵抗感も高まってしまい、逆効果です。
その苦痛が、耳鼻科であればものの数分で終わりますし、病院や金属の音などはちょっと怖くても、親は嫌な役割を先生に任せることも出来るわけです。
「全然痛くなかった♪」という子も多いので、メリットの方が大きいかもしれません。
その人の耳垢の特徴がわかる
これも重要なのですが、耳垢には乾性か湿性かだけではなく、たくさんの特徴があります。
出やすい人や出にくい人、取りにくい人やたまりにくい人など、その人によって十人十色です。
平均して半年に1回とは言いましたが、溜まりやすかったり、取りづらい耳垢の人は3ヶ月に1度くらいでも良いくらいなんですね。
自分やお子さんがどうなのか知っておくことで頻度も変わってきますので、知っておいて損は無いというわけです。
耳鼻科選びのポイント
先ほど、耳掃除も保険適応と言いましたが、必ずしもそうというわけではありません。
そもそも、耳掃除自体を何らかの理由でお断りしている医院もあります。
地域によって、子供の耳掃除に向いているところとそうでないところがありますので、直接問い合せたり、周りの人に聞いてみたりして選んでみてくださいね。
子供の耳掃除の頻度まとめ
いかがでしたか?
子供の耳掃除は、以下を目安に考えると良さそうですね。
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- 普段は軽いお手入れだけ
- 定期的に耳鼻科に耳掃除しにいく
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下手に触ることで悪影響を及ぼす場合もあるので、正しい知識のもとに適切なお手入れをしてあげてくださいね。